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WEB SPECIAL EDITION
舞台『ピサロ』の再演を記念してお届けしている短期連載。最終回は、大切にしている好きなファッションについて。
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モデルを経験して、宮沢氷魚のファッションはどう変わったのか?
――ファッションの面で言うと、モデルを始めて何か変わった?
「変わりましたね。僕は大学2年までアメリカにいました。高校はインターで、バスケパンツにパーカが一番カッコイイみたいな、そういうカルチャーのなかにいたので」
――今回の企画で持ってきてもらったみたいなやつだね! 大学のロゴとか街の名前が入っているようなアイテム。
「そうです、そうです! 向こうってなんか、“自分の住んでるところ推し”みたいなのがあって(笑)。みんなロゴパーカとか着てましたし、シンプルなのが一番おしゃれみたいな。まぁ西海岸のテンションですよね。そういう感じのところにいたので、僕もそのまんまそんなスタイルだったんですよ」
――そういうのもカッコいいけどね。
「あれはあれで今でも好きですけど、日本に帰ってきてメンズノンノモデルになったら、自分の全く知らないファッションの世界がそこにありましたね。ひとつひとつのアイテムができるまで、すごく長いファッションの歴史があって、いろんな試みに挑戦しては失敗したり、成功したりして、今のファッションがあるっていうのも、この仕事をして気づけたことです」
ファッションの世界の裏側を知って、作る現場のことがわかる幸せ
――ファッションの、表面的なこと以外にも興味を持ち始めたということかな。
「そうですね、僕、映画の『プラダを着た悪魔』が好きなんですよ。まさにああいう世界かなって。モデルの仕事を始めて、こうしてファッションの世界に身を置いて、裏側の作る人のことを考えたり実際に見たりすると、さらに興味が湧いたり、もっと頑張ろうと思えるというか。それってこの仕事をしているから実際に体験できていることですよね。制作の現場が見られるというのは特権だと思うので、それは本当に恵まれているなと感じていますし、この世界に出会えてよかったなと思えるひとつのポイントですね」
父の着ていたポール・スミスのシャツ
――そんな氷魚が好きなブランドは、「ポール・スミス」だと誌面で話してくれたね。
「はい! ポール・スミスはもともと父が好きでけっこう集めていたんですが、メンズノンノモデルになったときに、まとめて僕に色々くれたんですよ」
――お父様が実際に着ていたものを?
「そうです。2~30年前のけっこう古いものもあったし、最近のものも。その中にポール・スミスらしい柄の効いたシャツがたくさんあったんですが、小さい頃からそれを着ている父を見ていたので、僕も着たいなってどこか無意識のうちに思っていたのかなって。だからそんな思い入れもあってよく着ています」
――好きなブランドの服を、モデルという仕事で着られるっていうのも嬉しいね。
「いやぁもう、テンション上がりますよね。多分、僕のメンズノンノに入ってほぼ初めての仕事がポール・スミスのタイアップページか何かだったんですよ。嬉しかったですねー、しかもまだ発売されてないものを着られるわけですから。“あ、次はこれが出るんだー”みたいな。“でもまだみんな知らないんだよな…“っていう、そのワクワク感や先取り感がすごく楽しくて。いまだにメンズノンノでポール・スミスの撮影に呼んでいただくと、すごく恵まれている環境にいるなって当時のことを思い出します」
現在、パルコ劇場にて『ピサロ』を熱演中の宮沢氷魚。伝説の舞台の再演を記念してロングインタビューを振り返りました!
『ピサロ』公演情報
PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』
日程:2021年5月15日(土)~6月6日(日)
会場:PARCO劇場
作:ピーター・シェーファー
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 宮沢氷魚 栗原英雄 大鶴佐助 首藤康之 外山誠二 長谷川初範 ほか
※公演スケジュールは変更になる場合があります。感染症拡大予防に対する取り組みなど、最新情報は下記から
PARCO劇場公式サイト『パルコステージ』
※このインタビューは、メンズノンノ2020年11月号の、宮沢氷魚表紙撮影時に行いました。
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Photos:Saki Omi[io] Hair & Make-up:NOBUKIYO Stylist:Yoshiaki Komatsu Model:Hio Miyazawa
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