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NOV.
ヨナヲ
yonawo
PROFILE
[写真左から]田中慧(B)、荒谷翔大(Vo)、野元喬文(Dr)、斉藤雄哉(G)。福岡県を拠点に活動、2018年に自主制作した2枚のEPが話題を呼び、翌年メジャー進出。本作の初回盤には恵比寿リキッドルームで収録したスペシャルライヴ映像DVD付き。また11月22日〜全国ワンマンツアーがスタート。東京公演は12月23日を予定している。
interview
福岡発注目バンドが描く、
夜更けの美しい余韻
ヒップホップやR&B、ジャズなどの要素を現代的な感覚でミックス、また文学性の高い歌詞で地元・福岡を中心に注目を集め、今年春にリリースした初の全国流通盤であるミニアルバムでは、その高感度な音楽性が瞬く間に幅広いリスナーに知れ渡った。
「ライヴなどを重ねていくことで、観客の方々の反応を見て、どういう楽曲を演奏したら盛り上がってくれるのか? を考えることはありますが、曲作りに関してはそこは深く考えすぎずに、自分たちが好きなものにベクトルを向けて制作していますね」
と語るのはフロントマンである、荒谷翔大。完成した初のフルアルバム『明日は当然来ないでしょ』は、彼らが現在表現したい音をより深く追求して完成させた作品という。
「自粛期間があったおかげで、メンバーそれぞれがアイデアを練り、試すことができた。そのおかげで前作ではできなかった新しいことに挑戦できました。結果、これまでとは異なる雰囲気の音に仕上がったのかなって」
アコースティックギターのシンプルな楽曲や、エレクトロニックで幻想的な雰囲気を感じるものなど、幅広い音色に彩られた本作。しかし、全体を通すと不思議な統一感が生まれている。
「コンセプトなどなく自由に制作していたんですけど、4人で演奏した結果、自然とまとまりができていて、自分たちでも驚いたほどです(笑)」
また、歌詞の部分も無意識に制作していたそうだが、日本語の持つ甘酸っぱく、かつ美しい余韻を与える言葉の数々がちりばめられている印象。夜更けにひとりじっくり聴きたい1枚だ。
「スタッフの方からも、夜中の3時にお酒を飲みながら聴くと最高と言われました(笑)。ひとりで何も考えたくない瞬間に、心が安らぐ役割になる作品になってくれたらうれしいですね」
配信中!
「明日は当然来ないでしょ」
(ワーナーミュージック・ジャパン)
Photo:Yosuke Torii Text:Takahisa Matsunaga
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