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“開放と拡張”をグループのテーマとし、活動グループ、メンバー数の制限がない新たな概念を持った「NCT」。その中でも「NCT 127」は日本・韓国・アメリカ・カナダと多様な国籍のメンバーで構成され、抜群のパフォーマンス力と表現力、そしてセンスの高い楽曲が世界中で評価されている男性ダンス&ヴォーカルグループだ。この連載では、そんな個性豊かなメンバーたちが考える“自分のスタイルとは”を、ファッションをはじめ自身を表現するうえでのポリシーや、これからの展望など、あらゆる角度からひもとくというメンズノンノならではのアプローチでお届けしていく。丁寧に書かれたメンバー全員の事前アンケート、東京とソウルを結ぶオンラインインタビュー、彼ら自身から提供された撮り下ろしのプライベートショットなどスペシャルな内容で構成し、コロナ禍で取材が困難な中でもポジティブに制作を進めている。今回登場するのは、リーダーのテヨン(TAEYONG)。東京の梅雨明け間近のある日に、自身やグループのこと、ファッション、影響を受けた音楽、これからについて…たくさんの話をしてくれた! 前回同様、英文バージョンもあわせて公開!
※このインタビューにおいて、テヨンさんは韓国語でお話をされました。時折日本語を交えてフレンドリーに語ってくださいましたので、その箇所は(日本語)と記載しています。
テヨンを知るうえで、
キーになるものは?
「こんにちはテヨンです。お久しぶりです! 本当に日本に行きたいです。よろしくお願いします」(日本語)
──日本語お上手ですね! テヨンさん、事前のアンケートでもテキストをたっぷり返していただき、ありがとうございました。
「こちらこそありがとうございます」(日本語)
──テヨンさんのパフォーマンスはもちろんのこと、編集部ではファッションにもとても注目しているので、今日はお話を伺えるのを楽しみにしていました。
「僕も本当にたくさん期待しています!」(日本語)
──メンズノンノのファッションが大好きな読者にも、きっと楽しんでもらえると思います。それではまず、ご挨拶をお願いします。
「メンズノンノ読者の皆さん、そしてこの記事を通して僕たちNCT 127のことを見てくださっているファンの皆さんに、ひと言お伝えしたいと思います。まず、今こういった状況ですので日本にはなかなか行けないのですが、メンズノンノウェブを通して皆さんにお会いできて、とてもうれしく思っています。僕たちはいつも全世界のファンの皆さんのために、NCT 127のパフォーマンスだけでなく、メンバー1人ひとりのスタイルや私服など、いろいろなことを紹介したり共有したりして、皆さんに近づきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」
──最初にお送りしたアンケートの中で、“メンズノンノ読者に、初めて会う友人のように自分を紹介するならば、どんな面をまず伝えたいですか?”という質問を設けさせていただきました。これはメンバーの皆さんにお答えいただいていますが、テヨンさんは『ダンスとラップが好きな子』と、とてもシンプルかつ明快に回答していました。それが自分の核になるものだと確信したのはいつ頃からですか?
「それに関しては、実は最近感じたことなんです。僕はデビューしてから4年ほど活動をしてきて、今5年目になります。たくさんステージにも立ちました。以前は、周りにいる人たちや仲間に助けてもらいながら、なんとか頑張って自分に自信を持つことができていたと思うんです。でもその過程を経た今、ステージでラップやダンスをしっかりと皆さんにお見せできるように成長できたかなと感じています」
──“自分の中でこれだけは胸を張れるものは?”という問いには、『ステージ上のテヨン』と書いてありますね。
「はい、そうですね! 僕はようやくステージに立つ準備ができたんだなと思っているところです」
──こんなふうに人から見られたい、という理想はあるんですか?
「そうですね…。僕は僕自身の姿をすべて皆さんに見せていると思いますので、少しだけ関心を持って見守っていただけたら、僕のことがきっとわかると思います」
──テヨンさんが今、自分にとって大切な“ダンス”と“ラップ”の面から、それぞれ「これをぜひ観てほしい!」という作品を教えていただけますか。
「ラップだと、NCT 127の日本デビュー曲である『Chain』です。日韓両バージョンあり、それぞれの言語でラップしています。あとは、ちょうどリリースから1年ほどたちましたが、僕のソロ曲の『Long Flight』ですね。ダンスなら前回YUTAさんも挙げていた『英雄; Kick It』です」
──ダンスでは、個人でもフリースタイルダンスの動画を多数アップされていますね。
「いろいろオススメはあるのですが、ひとつ挙げるとしたらThe Packの『Oh Go』に乗せてダンスをしている作品です。NCT 127の他のメンバーも一緒に撮影ができてとても楽しかった記憶があるのと、あとは何といっても風景がポイントです。この映像はタイで撮影したものですが、いつも僕がフリースタイルのダンス動画を撮るときは、映像の背景にとてもこだわりを持っています。それは、ツアーでいろんな国を回っているときに美しいなと感じる、その土地その土地の風景を入れたいという思いです。事前に準備をするというよりも、美しいと思った風景に出会ったタイミングで撮るので、ダンスの面では未熟なところがあるかもしれませんが、この動画ではタイの美しい風景が残せたのではと、満足しています」
──インスピレーションを大切にして作られている、クリエイティブな現場なのですね。
「はい、そうです。撮っても納得がいかないという場合もあるので、いいものが撮れるようにいつも頑張っています」
世界で活躍する中で、大切にしていることは?
──そうして様々な国で“To the world”というスローガンを掲げ活動していく中で、大切にしていることはありますか。
「他の多くのアーティストも考えていることだと思いますが、その国にはその国の言語がありますし、使ってはいけない言葉、してはいけない行動がありますよね。それをちゃんと知っておかなければいけないと思います。ステージに立つたびに、その国のファンと共感することが重要だと感じますし、その国の文化を理解して、それに合わせたスタイルを考えるようにしています。でもそれとは反対に、感覚的にそのときの気持ちや感動を皆さんとシェアしたいとも思っています。先ほどもお話ししたように、僕は風景を本当に大事にしていますし、純粋に風景を見るのが好きなので、その国の美しいところがあったら、それを他の国のファンの皆さんにも見せたいと思います。だからできるだけ写真を撮るようにしています」
──それはとてもすてきですね。世界を巡り、印象的だった場所として『Highway to Heaven』のMV撮影地の写真も送ってくださいましたね。これもテヨンさんが自分で撮影したものですか?
「そうですそうです。このときもすごく気持ちがよかったので。僕は昔からずっと、風景がきれいな場所で踊りたいという夢があったんです。だから思わずここでも踊ってしまいました」
──とても開放感があり、気持ちのいい写真ですね。新型コロナの影響で今はいろいろな景色を見に行くのが難しいですが、テヨンさんのシェアしてくれた写真が見た人の気分を上げてくれそうですね。
「よかったです! 僕もそれを望んでいます」
NCT 127はどんなチーム?
──リーダーとしてテヨンさんがNCT 127を見たとき、どんなチームだと考えますか? こんなところがいい、と思う点などを教えてください。
「まず僕は普段、あんまり自分をリーダーだと思っていないんです(笑)。でもテヨンという、いちメンバーの立場から見ると、メンバー1人ひとり、もう本当にいろんな可能性を持っていて、道を切り開いていく力があると思います。ですから僕たちはファンの皆さんとずっとこの先も長い間一緒に楽しいことを共にできるし、たくさんの思い出を積み重ねていけるようなチームだと思っています。僕にとってメンバーのみんなは、優しくて、尊敬できて、多才で、人柄について何も言うことがありません。メンバーの人数が多いにもかかわらず、全員がお互いを理解し合っているのもいいなと思っています。いつも考えていることなんですが、メンバーはすでにとても頑張っているし、僕から見ると本当にしっかりやっていますので、“いつもどおり”をこれからもずっと長く続けていけたら、それが一番カッコいいポイントになるんじゃないかなと思います」
──そこまでメンバーを誇りに思えるのは幸せですね。
「もちろんパワフルなパフォーマンスもカッコいいです! 僕自身、音楽においてもNCT 127からたくさんのインスピレーションを受けました。人生においていい思い出が日々増えていきますし、いろんなファンの方々と出会えたのも幸せです」
ファンとの印象深い思い出は?
──カッコいいと言えば。今、ファンの皆さんのお話が少し出ましたが“NCT 127の思う、カッコイイとは?”という質問に『僕たちがステージに立ったときのファンの皆さんの歓声が一番カッコイイと思います』と答えていますね。テヨンさんにとって、ファンの存在とは?
「とっても難しいですねぇ(日本語)。僕は普段から周りに本当にいい人が多くいますし、十分幸せなのに、ファンの皆さんはそんな僕をさらに応援して、好きでいてくれるわけですよね。僕にもっと頑張りたいと思わせてくれる、原動力となってくださって感謝しています。だからそれと同じ分、僕も皆さんのことを考えたいと思っています」
──ステージから見た客席で印象深かったのは、どんな瞬間ですか。
「前回の日本ツアーのときに、すごくいいなと思ったのが『Long Slow Distance』という曲を歌ったときの雰囲気です。セットリストが、それまではパフォーマンスメインの演出が続いていたのですが、一転すごく静かで落ち着いた空気になって。この曲を歌っている間、僕たちはファンの皆さんの顔をゆっくりと見ることができたし、ファンの皆さんも僕たちの顔をじっくり見ることができたんじゃないかと思います。その瞬間がすごく心地よかったという思い出があります」
ファッショニスタ・テヨンの、おしゃれ遍歴が知りたい!
──では、話題をファッションに移します。インスタにアップされている写真などを拝見して、個性的な着こなしにワクワクしました。ファッションもテヨンさんを語るうえで欠かせないもののひとつだと感じたのですが。
「わー! ファッションは自分を表現する道具ですし、今の気持ちも表してくれるものだと思っています」
──“ファッションはテヨンさんにとってどんな存在?”という質問にも、『ファッション=人間 イ・テヨン、アーティスト イ・テヨン』と書かれていますね。
「僕は子どもの頃からファッションが好きで、本当に独特な服を着ていました。幼稚園のときには、両親が買ってくれた革のベレー帽をかぶり、そして革のジャケットを着ていたんです」
──おお…!
「そのくらいの年頃の子って、あんまりそういう格好をしないじゃないですか(笑)。でも僕自身はすごくそういうのが好きで着ていました。今も理屈ではなく、着たいものがあったら着るという感じです。そうするとすごく気分もいいんですよね。だから僕にとってファッションというのは、そのときの自分を表現してくれるものの中で一番手軽な方法だと思います。それから、性格も表すのではないかなと思うんですよ。なぜかというと、僕は日々着るものも違うし、季節も関係なく着たいものを着るのですが、ファンの皆さんがそんな僕のファッションを見て「冬に袖なしを着て、夏にスーツを着るのはどうしてですか」ってよく聞いてくるんです(笑)。言われて気づきましたが、子どものころからなぜかそういうルーティンがあった気がするんですね」
──へえ、面白い!
「それは、夏は日差しに当たるのが嫌なのでスーツを着たり、冬は息苦しいのが嫌いなので脱いでしまったりっていうことなんですけど…やっぱりファッションは、僕の性格をよく表していると思います(笑)」
──自分の素直な感覚を大切にしているのですね。テヨンさんは、従来は主に女性が身につけていたようなビジューのアクセサリーを着こなしにさらりと取り入れたり、ファーのコートにトラックパンツなどのスポーティなアイテムを合わせるようなミックス感を楽しんでいたりと、着こなしの発想が自由ですね。固定観念にとらわれない、ファッションに対するポジティブな姿勢が伝わってきます。
「きっとどこかからインスピレーションを得ているから、そういった着こなしをしているんだろうなとは思うのですが、服にせよアクセサリーにせよ、決まった型って本当はないはずじゃないですか。だから僕は形式にこだわらず、自由な気持ちでいるようにしています。そうしていると自然と、自分の思うように、好きに着るということが多くなりますよね。僕の場合、それがいい方向に進んでいるのだと思います。なので、もしインスピレーション源があるとしたら、とらわれることがない姿勢。あとは自分の目で見て気に入るものは、なんでも挑戦してみるスタイル。それに尽きると思います」
──この写真は、自身でリメイクしたアイテムだそうですね。見たところ、ディオールのサドルバッグのようです。こういうことには、よく取り組んでいるんですか?
「絵を描くのは上手なほうではないのですが、“マッチング”を考えるのが好きなんですよね。この形にはこういうペイントがしたいとか。そのアイテムのバランスを見て、色や柄とマッチングさせるっていうことが好きです。買ったときにすぐ思いつくのではなく、ここをこうしたいなって思いついたらその都度、筆をとりますね。他にも、パンツを切ってみたり、靴のひもを自分のスタイルで替えてみたりしています」
──アーティスティックな感覚ですね。
「とても個人的な感覚ですけどね、ははは。でも、ベーシックなアイテムも着ます。普段はルーズなTシャツとパンツでリラックスしていますよ。正直に言うとピンク色のようなパステル系のトーンが好きなのですが、活用しやすい白や黒などのベーシックな色のアイテムを購入することも多いです」
──最近お気に入りのアイテムとして、サンダルの写真を頂きました!
「はい! 最近サンダルが好きです。サンダルに合わせてコーディネートを考えることもあります」
今お気に入りのコーディネートを見せて!
──私服の写真も送ってくださいました。この着こなしのポイントはなんですか?
「ふふ、いい天気!」(日本語)
──天気、ですか?
「天気がよかったのがポイントですね~。僕、実はあんまり短い丈のボトムをはかないんです。でも天気に合わせてこのショーツを選びました。長袖のトップスともいい感じでしたし、カラーの組み合わせもよかったので、この日はこれを着ました」
──先ほどのダンスのお話にもつながりますが、テヨンさんはそのときに自分のいる環境とか、景色を大事にしているのですね。その場で感じることというか…。
「はい、そうですね。いつも僕には1日のルーティンがあるのですが、だいたい1日のスタートは空を見ます。で、空を見てその日のことを考えます。風景を見るのがやっぱり好きですし、自分にとって大事なんですね」
──音楽もファッションも、風景とつながっているのですね。毎日空を見ているテヨンさんが、あのときのあの空が忘れられないなっていうものはありますか。
「ロシアかウクライナあたりの上空だったと思うのですが、飛行機の中から見た空。写真に撮ってインスタグラムにも上げています。僕は雲というのは、いつも青か白しかないと思っていたんです。でもその日は雨が降っていたせいなのか、雲が紫色や緑色になっていたんですね。それがとても美しくて、そのときの空は忘れられないですね」
自分に影響を与えた、音楽やカルチャーとの出会いは?
──アンケートを拝見していて、お姉さんからの影響も大きそうだなと感じました。自分に影響を与えたものとして、『僕のお姉さん。日本のアニメであるジブリの作品や、Justin Timberlakeなどの音楽が好きなのも、姉の影響が大きかったですね』と答えてくださっています。それから、“自分のスタイルがあるなぁと憧れるのはどんな人?”という項目では、『姉の影響でCole Mohrが好きでした。ファンクなスタイルがすごくカッコよかったので』とも。
「僕が何かつらいことがあったりしたときに、いつもそばで見守ってくれていたのが姉だったので、自然と頼るようになっていました。小さな、本当に些細なひとつひとつの出来事が、今でもいい思い出として残っています。例えば夏の暑い時期、姉の部屋にエアコンがあったので、たまにそこで寝たりしていたんですよ。ジブリの作品はそのときに観せてくれて、一緒に楽しい時間を過ごしました。あとはMP3プレーヤーをおさがりでもらったのですが、中の曲リストを見ると姉が聴いていた音楽が入っていたんですよね。Justin Timberlakeや、ポップスの曲がたくさん。当時僕自身はそんなに関心がなかったのですが、聴いてみたらすごくいい曲が多くて。それからよく聴くようになりました」
──影響を受けたもののところにお姉さんが何度か登場するのは、そういうことだったのですね。
「はい。姉のおかげでそんな小さな思い出が、今となっては自分をつくる大きなものになっているなと思います。だから僕は姉のことがとても好きですし、今でも本当に頼っています」
──今回、今のテヨンさんを知ることができそうな貴重な写真をたくさん送ってくださいました。その中でもこちら…テヨンさんのお部屋でしょうか。好きなものがぎゅっと詰まっているという感じがしますが、ここにもジブリのグッズがいろいろと写っていますね。
「そうです! これは今の僕の部屋です。ジブリのグッズは、いくつかはファンの方がプレゼントしてくれたのですが、こんなふうに飾っています~!」
──面白いものがたくさんコレクションされていますが、『鬼滅の刃』のコミックスもありますね。
「はい! 『鬼滅の刃』、全部読みました! 本当にとても『鬼滅の刃』のファンです。ビデオも買いました!」(日本語)
──好きなキャラクターはいますか?
「しのぶ!」
──胡蝶しのぶ?
「はい! 胡蝶しのぶ!! へへ(笑)」
──どんなところが好きなんですか?
「見た目はかわいらしいのに、中身は真逆の性格なところがいいと思います」
──お部屋の写真でもうひとつ。こちらには、テヨンさんのインスピレーションの源というマイクが写っていますね。“何をしている時間が一番好きですか”という質問への回答に『曲づくりの作業をしているとき』とも書かれていますが…。
「デビューした初期の頃は静かな部屋で作業するのが好きでしたが、最近はスタジオでにぎやかな中でも早く作業ができるようになりました。あとはよくシャワーを浴びているときにインスピレーションが湧いてくることもあって、ぬれた手でスマホを触ったりもしています」
──壊れないようにしてください(笑)。
「はい、今のところ幸い(笑)」
どんな大人として生きていきたい?
──グループ活動やファッションについての質問以外で印象的な回答がいくつかあったので、その中から詳しくお伺いします。“これからどんな大人になっていきたい?”という質問に『誰かにとって頼もしい大人になりたいです』と答えています。これは何か理由があるのでしょうか。
「僕は育っていく過程で、両親以外としてはSM(SM ENTERTAINMENT=NCT 127の所属事務所)に入ってから初めて、社会の中での大人の皆さんに会った気がするんですね。もちろんそれまでもいい大人に恵まれていたと思うのですが、当時は子どもでしたし、あまり意識していませんでした。でもSMに入ってから本当に尊敬できる大人に出会えたので、自分もそうなりたいなと思っていた時期がありました。そして一歳、一歳、年齢を重ねる中で“ああ、自分はどんな大人になるんだろう”と考えたとき、やっぱり誰かを守ってあげられる力が必要だし、守ってあげられる頭、聡明さも必要だと思ったんですね。だから本来だったらただ単に“いい大人になりたい”と書くところだったかもしれないですが、誰かを守ってあげられるような、そういう力のある大人になりたいという意味で“誰かにとって頼もしい大人になりたい”と、そう書きました」
──“克服したいことは?”という質問への、『これからの未来を克服したいです』という回答も、非常に印象的な言葉です。
「僕は長く生きてきたわけではないですが、社会に出て生活をしていると、やはり過去も克服しないといけないし、現在も克服しなくてはいけないし、そして未来も克服しなくてはいけないものだと実感したんですよね。僕自身はいい事務所に出会えて、今したいことができていますし、そういう点で考えると過去にも現在にも感謝しています。でも未来だけはこれからどうなるかわからないじゃないですか。きっと皆さんも、未来に対して準備をしながら生きていきたいと考えているのではないかと思うのですが、僕もやっぱりそうなんですね。だからこの質問の答えとして、過去や現在よりも未来を克服したいと、そういう気持ちを書きました。これからやってくるものですから、やっぱり未来について一番心配したいなという、そんな思いがあります」
──先ほど“頼もしい大人になりたい”というコメントもありましたが、未来に対して前向きに考えつつ、周りの方々をとても大切にしているのが伝わってきます。
「そうですね。いい人たちに囲まれていることが大きいと思います。僕は仕事を続けていく中で、いつも周りの人たちから助けていただいているという感覚が強くあるほうです。実際に、僕のことを好きでいてくれて、応援してくれて、一緒に仕事をしてくれている人たちがいる。ずっと長く彼らと共にやっていきたいなと思っているので、そういう願いを持つとやっぱり責任感も湧いてきますよね。メンバーに対してもそうですし、自分がいい人たちに囲まれているほど、責任感が大きくなっていきます」
──自身のことを、リーダーだとはそんなに思っていないとおっしゃっていましたが、すごく周りを見て、いろいろ考えているなと感じますが。
「ははは、いえいえ」
──では最後に、これまでの話を総括してテヨンさんの“マイスタイル”は…。
「“出会い”ですね。周りの人たちや会社が僕をつくってくれました。愛しています。いい環境に入って、自分がやりたいことが実現できるように、ひとつひとつの出会いを大事にしたいです」
──今後期待してほしいことを教えてください。
「僕たちの新しい、日本の2ndミニアルバム『LOVEHOLIC』が12月23日に発売されます。今準備しているところですが、たくさん期待してください! 早く日本で会いたいですね」
──今日はありがとうございました。
「こちらこそ本当にありがとうございました。またお会いしましょう~!」(日本語)
Q.自分のスタイルと一番よく合う香りは?
A.香水は特に使っていませんが、アルコールのスプレーを愛用しています。洗濯後に、服が乾いたときの香りも好きです
Q.実は譲れない、細かいファッションのこだわりは?
A.白い靴下。短いよりは長いほうが好きですね
Q.自分を象徴する風景は?
A.NCT
Q.10代で一番の思い出は?
A.SMに練習生として入ったこと。自分が気づけなかった自分を発見できてよかったです
Q.20代をどう過ごしたい?
A.いろんなツアーを経験して、より多くステージを皆さんにお見せしたいです
Q.人生において、音楽面以外でかなえたい夢は?
A.絵を描いてみたり、旅行もしてみたいです
──さて、早くも恒例となりましたプレイリストです! NCT 127の中で好きな曲やオススメの曲と、他のアーティストの曲で今のお気に入りをメンバーの皆さんに毎回それぞれ挙げていってもらい、メンズノンノのためのオリジナルプレイリストを作っていただきます。上の画像をクリックすると、実際にApple MusicやSpotifyなどのサイトに飛べるようになっていますので、ぜひこの連載を読んでくださっている皆さんにシェアしてください。
「まず、NCT 127の曲では『No Longer』です。メンバーと遊びに行ったときに僕ひとりで歌ったところ、メンバーがとても喜んでくれたので。僕にとって好きな曲になりました! 他のアーティストの曲だと、『Meet Me in Amsterdam』を最近よく聴いています」
──RINIですか?
「はい! この歌、大好きです」(日本語)
──わかりました。2曲だけでいいですか? YUTAさんは前回、5曲出していましたが…(笑)。
「YUTAさんが? あはは!」
NCT 127
韓国・ソウルを拠点に多国籍なメンバーにより、グローバルな展開で活躍するボーイズグループ。最新作『NEO ZONE』は100万枚を超える大ヒットを現在も更新中。そしてファン待望のJapan 2nd Mini ALBUM 『LOVEHOLIC』 が2021年2月17日にリリースされることが決定! NCT 127初のリード曲がラブソングという試みに期待が高まる。 nct-jp.net
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