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南 貴之さんが手掛けるグラフペーパー(Graphpaper)。2022-23秋冬シーズンのビジュアル画像が届いた。
Graphpaper 2022-23
Autumn & Winter Season
グラフペーパーはディレクター 南 貴之さんによる主観や好みで作られている。「生地を作る時点で製品の8割が完了している」と語るほど、生地の持つ重要性は非常に高く、もっとも情熱が注ぎ込まれているのだ。
もう一つ。同ブランドは毎シーズン、人物や建築・プロダクトに焦点を当てシーズンテーマを設けている。今回紹介する2022-23 Autumn & Winterのテーマは「ジョージア・オキーフのゴーストランチとアビキューの家」だ。
アメリカを代表するアーティストとして、ニューヨークを拠点に活動していたジョージア・オキーフが、晩年に自らの魂の解放を求めて移り住んだ、ニューメキシコのゴーストランチとアビキューの二つの家。雄大な自然の中に建つ二つの家の壁面や景色、そして彼女が収集していた骨などをインスピレーションに、ブリック・サンドベージュ・エクリュ・グリーンの4色でテーマを表現した。
Visual
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表地は優れた透湿性と防水性を誇るPRETEX®SHIELDを配し、裏側は高い耐久性と美しい艶を持つナイロンタフタを採用したリバーシブルダウン。このアイテムは色味や機能によって切り返すのではなく、あくまでデザインの変化を楽しむというファッションとしてのリバーシブルを提案している。デザインとしてステッチが欲しい時といらない時、どちらも主役であり正解。そのファッションとしての実用性をミニマルなカラーリングで表現した。
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今季のグラフペーパーは、ミリタリーウェアの持つ力強さや野暮ったさを生かしつつ、都市生活において必要な品格や上質さを兼ね備えたアイテムを提案。主に40年代に多く用いられたヘリンボーンツイルを、スヴィンコットンの中でも希少な“SUVIN GOLD”を使用して織り上げることで、綿糸の光沢と立体的な美しい綾目を表現している。
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一般的なボアのようにパイル地をカットしたものではなく、“織り”もより表現したボアは抜けもなく毛玉にもなりにくい、ボアのようでいてボアではない新たなアイテムを提案。ウールとアルパカをブレンドした糸を高密度に織り上げ、特殊な起毛加工を施すことで、シャープで高級感のある表情に。
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グラフペーパーにおいて数シーズン継続して展開しているSUPER140’sのトロピカルウールを使用したシャツ。その美しい艶や発色の良さに加えて、素材が本来持つ抗菌性や消臭性などの機能を兼ね備えている。従来のTPOから劇的な変化を遂げた現代にぴったりなアイテムだろう。
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超長綿であるスヴィンコットンの中でも希少な“SUVIN GOLD”を使用し、生地からオリジナルで制作した、柔らかく軽やかでありながらコシも兼ね備えた細畝コーデュロイ。その素材の持つ美しい表情を生かし、ヨークスリーブのシャツやトラックパンツなど、これまで表現されてきていないデザインに落とし込んだ。
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Graphpaper オフィシャルサイト
Text by Kazuki Ebina
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