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“リアルすぎる”とSNSで大きな話題を呼んでいる、ドラマ『花嫁未満エスケープ』。展開の読めないストーリーはいよいよ佳境へ! 後半5話を控え、メインキャストの浅香航大さんと中川大輔に作品の魅力を振り返ってもらった。
続編が決まったら
役を入れ替えてみたい!
—— 小川まるにによる同名の人気漫画を実写化したドラマ『花嫁未満エスケープ』は、岡崎紗絵さん演じるアラサーの主人公・柏崎ゆうを巡る三角関係を描いたラブストーリー。これから見る読者のためにも、まずはおふたりが演じる役について教えてください。
浅香「僕が演じる深見一(以下:深見)は、柏崎ゆう(以下:ゆう)の高校時代の元カレ。ゆうに対するコンプレックスが原因で別れてしまうのですが、その後悔をバネにメキメキと成長。偶然の再会を機にヨリを戻そうと励む役どころです」
中川「僕はゆうちゃんの今カレ・松下尚紀(以下:尚紀)を演じています。同棲しているのですが、料理などの家事は任せっきり。付き合って7年が経っても結婚を決断できず、喧嘩をきっかけに家出したゆうちゃんが深見と再会してしまい、深見への嫉妬からゆうちゃんの心を取り戻そうと躍起になる……と、まあ完全なダメ男ですね(笑)」
浅香「尚紀はひたすら憎たらしいのに、なぜか嫌いになりきれない。天性の人たらし感をあそこまでうまく表現できるのは、中川くんしかいないと思う」
中川「えっ……恐縮です(笑)。僕、自分に素直で甘いところが尚紀と似てるんですよね。例えば食事に行くとして、一応相手の希望を聞くんですけど、自分が食べたくないものだとわかりやすく落ち込んじゃう」
浅香「逆に俺は、自分の意見がなくて、食べるものもデートの行き先も相手に決めてもらうのが楽なタイプ。今はもう受け入れたけど、個性がなくて悩んだ時期もあったから……ゆうの意思の強さに惹かれつつ、引け目を感じちゃった深見の気持ち、すごい良くわかる」
中川「お互いにぴったりの役だったんですね。僕は深見を演じる自信がまったくないですもん。落ち着きも色気もないし」
浅香「俺も尚紀は絶対に無理だと思ってたけど、今は挑戦してみたい気もする。もし続編が決まったら、お互いの役を演じてみたいね」
中川「斬新ですね(笑)」
生々しい“恋愛あるある”に
何度もドキッとしました(笑)
—— 深見の胸キュン行動や、尚紀のダメ男っぷりなど、放送後は必ず反響が続出していましたね。後半戦を迎えた今、改めて感じるドラマの見どころや魅力は?
中川「やっぱり一番は、深見のイケメンっぷりですね。TikTokですごいバズってましたし」
浅香「深見の良さが際立つのは、尚紀のイラッとする言動があってこそだから(笑)」
中川「尚紀に対するコメントが辛辣すぎて、オンエア後は必ずヒヤヒヤしました……」
浅香「視聴者の方がつい感情移入しちゃうくらいリアルってことだよね。生々しい“恋愛あるある”の連続で、俺も台本を読みながら何度もドキッとしたもん(笑)」
中川「性別問わず、恋愛を経験した人なら必ず共感できるポイントがありますよね。浅香さんがとくに共感した恋愛あるあるは何ですか?」
浅香「馴れ合いかなぁ。長く付き合うとどうしても、お互いの存在が当たり前になっちゃうよね。中川くんは?」
中川「僕は結婚に踏み切れないところですね。尚紀の年齢(28歳)だったとしても無理だと思う」
浅香「えー! 俺は相手がいれば、今すぐにでも結婚したい。何が不安なの?」
中川「家族を支えなきゃいけない、責任が大きすぎて……」
浅香「責任とかやめようよ。結婚の目的は幸せになることなんだから!」
中川「は、はい!(笑) あと、ゆうちゃんの気持ちの切り替えの早さもリアルだなと思いました。そういう女性のたくましさ、したたかさは嫌いじゃないです。むしろ、かっこいい」
浅香「“女性は上書き保存、男性は別フォルダに保存”って表現、的確だよね。たまに昔の恋人が夢に出てきたりするもんな……未練があるわけじゃないのに」
浅香さんに嫌われてるかも!?
内心、冷や冷やしていました
—— 本作で初めて共演したおふたり。撮影現場での会話や、役者としての魅力など、印象に残っていることはありますか?
中川「まず、現場での立ち振る舞いに感動しました。いつ見てもどっしりと落ち着いてるんですよ。お芝居に関しては、細やかなアドリブがとにかく上手い! 結婚の話をするシーンで僕の薬指をちらっと見るとか。そうしていただくことで僕もより役になりきれて、お芝居が豊かになりました」
浅香「それはお互い様だよ。中川くんは、とにかく真面目だよね。真摯に役と向き合っているのがひしひしと感じられて、僕もたくさん刺激を受けた。若いのにおどおどしていないし、熱いし、素敵だなと思いました」
中川「浅香さんは撮影中、話しかけて欲しくないオーラが漂ってたんですけど、撮影が終わった途端、すごいフレンドリーに話しかけてくれましたよね。もしや、ライバル関係のピリッとした空気感を保つためだったのかな、と……」
浅香「一応そう意識してました。何度も共演してる人は別だけど、初共演だったから。中川くんも日々、すごい集中して現場に入っていたし、せっかくの雰囲気を壊しちゃいけないなって思ったんだ」
中川「優しい……。最初は“嫌われてる?”って冷や冷やしたんですけど(笑)、そのおかげでいい緊張感が出せました!」
どちらが選ばれても辛いから。
三角関係になったら身を引きます
—— ドラマの収録中はほとんど話さなかったのが信じられないくらい、今日の撮影は息がぴったりでした! では、もしふたりがドラマさながらの三角関係に陥ってしまったら……どうしますか?
中川「僕は気を使わずに正々堂々、攻めると思います」
浅香「急に強気だな(笑)。俺は理屈っぽいところがあるんで……静かに身を引いちゃうかも」
中川「意外!」
浅香「どちらが選ばれても結局、苦しいじゃん。なるべく辛い思いはしたくないんだよね。じゃあさ、ゆうの立場だったら深見と尚紀のどっちを選ぶ?」
中川「うーん……深見さんにリードしてもらうか、尚紀を上手に飼いならすか、ですよね。僕なら深見さんかな、お互いを高め合えそうだから。浅香さんはどうですか?」
浅香「尚紀って言いたいところだけど(笑)、多分どちらも選ばない。理屈ばかり並べて頭で整理しながら選ぶって、もはや好きじゃないと思うんだよね。俺はもっと感情で動きたい」
中川「ずるいですよ、その回答。かっこよすぎます」
恋愛から生き方まで
僕らの最高の教科書に!
—— 後半5話。注目すべきポイントを教えてください。
浅香「尚紀のかっこいい見せ場があるよね!」
中川「最後の最後に、やっと一皮むけます(笑)」
浅香「終盤は、ゆうが成長するとともに周りの人間も成長していく、ラブストーリーだけじゃない人間ドラマが見どころ。30代という人生のネクストステージに向かって人は何を考えて、どう成長していくか……これもまたリアルで心に響くはず」
中川「その通りですね。恋愛から生き方まで、メンズノンノ世代にとって最高の教科書だと思います」
浅香「いい意味でファンタジー感がないから、男性も見やすいよね。女心がわからずに悩んでるなら、とくにおすすめです。やっちゃいけないことや言っちゃいけないこと、尚紀が身をもって教えてくれますよ!(笑)」
中川「頑張りました(笑)。他人の気持ちを理解できるようになったり、自分自身と向き合うことの大切さに気づけたり……見るだけで成長できるドラマだと思います!」
『花嫁未満エスケープ』
テレビ東京系・毎週木曜0:30〜1:00放送中。
「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer、GYAO!)にて見逃し配信もあり。また、Amazon Prime Video、U-NEXT、Paraviで全話視聴可能。
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/hanayomemiman/
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浅香航大
(あさか・こうだい)1992年8月24日生まれ、神奈川県出身。2011年7月、『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で連続ドラマデビュー。WOWOWプライムのドラマ『異世界居酒屋「のぶ」』 Season2が2022年5月27日より放送予定。
中川大輔
(なかがわ・だいすけ)1998年1月5日生まれ、東京都出身。2016年にメンズノンノモデルオーディションでグランプリを受賞し、メンズノンノモデルに。出演映画『極主夫道 ザ・シネマ』が6月3日より公開。
Photos:Teppei Hoshida Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Masanori Takahashi Interview & Text:Ayano Nakanishi
【浅香さん】ジャケット¥88,000・Tシャツ¥36,300・パンツ¥52,800(ヘリル)/にしのや[TEL:03(6434)0983] シューズ(フット・ザ・コーチャー)¥61,600/ギャラリー・オブ・オーセンティック[TEL:03(5808)7515] ソックス/スタイリスト私物 【中川】ジャケット(ヘリル)¥41,800・パンツ(ニート)¥38,500/にしのや[TEL:03(6434)0983] Tシャツ¥11,000/ウィーウィル[TEL:03(6264)4445] その他/スタイリスト私物
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