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REVIEW
MOVIE
『流浪(るろう)の月』
熱いエモーションがほとばしる。原作は本屋大賞を受賞した凪良ゆうの小説。かつて世間を騒がせた女児誘拐事件。その誘拐犯と被害者とされた男女を松坂桃李と広瀬すずが演じ、秘められた愛と宿命のドラマが展開する。監督は『悪人』『怒り』の李相日。撮影は『パラサイト 半地下の家族』のホン・ギョンピョ。これまでのイメージを打ち破る横浜流星の怪演も注目。
●5月13日より、全国公開
©2022「流浪の月」製作委員会
『オフィサー・アンド・スパイ』
巨匠ロマン・ポランスキー監督の熟練の演出術が冴(さ)える。19世紀末のフランスで実際に起きた「ドレフュス事件」の映画化。ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)に輝いた。スパイ容疑で逮捕されたユダヤ人大尉の冤罪(えんざい)を晴らすため、軍情報部のピカール中佐が真実を探る。文豪エミール・ゾラも登場するなど、歴史サスペンスの醍醐味(だいごみ)が詰まった傑作だ。
●6月3日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
©2019-LÉGENDAIRE-R.P.PRODUCTIONS-GAUMONT-FRANCE2CINÉMA-FRANCE3CINÉMA-ELISEO CINÉMA-RAICINÉMA
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
あのジョニー・デップが製作を担当。アイルランドが誇る伝説のバンド、ザ・ポーグズのシェイン・マガウアンを追ったドキュメンタリーだ。破天荒で魅力的な酔いどれの天才シンガー。このカリスマの肖像を音楽映画やMVの名匠、ジュリアン・テンプル監督が様々な映像をコラージュする独特の手法で描いた。サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を獲得。
●6月3日より、渋谷CINE QUINTOほか全国順次公開
©The Gift Film Limited 2020
Text:Naoto Mori
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