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ラストは、先輩たちの体験談をつづったインタビュー。就活生のバイブルともいえる小説『何者』の作者、朝井リョウさんや、コロナ禍の就活を経験した新社会人たちに直撃。役に立った対策や失敗など参考にしたいアドバイスが盛りだくさんだ。
氏名:K.S.
年齢:24歳(2021年度入社)
職種:コンサルティング
部署:IESセクター
失敗の原因を分析した結果
就活対策の効率がぐんと上昇
コンサル業界をめざした理由は、明確な目標や夢がなく、自分の才能もわからなかったから。クライアントやプロジェクトごとに異なる業種に触れ、様々なスキルが身につくため、新社会人の学びの場として最適だと感じたんです。
3年の夏のインターンが肝だと聞いていたので、気合を入れて片っ端から応募したのですが……まさかの全滅(汗)。ほぼすべて最終面接で落ちたため、面接のブラッシュアップに重点を置き、本採用に向けて準備を始めました。
まずは面接で間違っていたことを知るべく、無料で就活支援を行う団体や企業を調べて訪問。表情の硬さと志望動機の弱さを指摘されました。業界を志望する理由は明確なのに対し、その企業でないといけない根拠が薄いのがインターンの最終面接で落ちた原因だと言われ、深く納得! そこから企業研究を行い、企業ごとの強みをリスト化。その認識にズレがないかをOB・OG訪問で確認し、自分がやりたいことと交差する着地点を導き出していきました。
インターンに落ちても
希望は捨てちゃダメ!
効率よく入念に準備できたおかげで、第1志望の企業から内定をいただき、就活を終えました。インターンに落ちたときはかなり落ち込みましたが、改めて思い返すと、あの失敗がなかったら準備もおろそかになっていた気がするんです。インターンは加点になることが多い半面、減点されることもありますからね。過去を後悔するのではなく、次にできることを探し、ひとつひとつ丁寧に取り組むことが大事だなと実感!
氏名:K.K.
年齢:24歳(2021年度入社)
職種:金融専門職
部署:営業企画
専門職ならではの必須事項を
しっかり押さえるべし!
大学では経済を学び、金融業界を志望。昔から天邪鬼(あまのじゃく)なところがあり(笑)、メガバンクや証券会社などよりもニッチで、大きな金額を動かせる仕事を探していたところ、投資家の代わりに資産の管理・運用を行うアセットマネジメント業界にたどり着きました。就活支援団体の先輩からすすめられ、証券会社を含めて10社ほどインターンを経験しましたが、より楽しめたことが決め手になりました。
特殊な業種のため金融業界からの転職採用が多く、新卒の同期は約15名と少なめ。アセットマネジメントに限らず、専門職を受けるうえで僕が必須だと感じたのは、インターンと企業研究ですね。
専門職は情報が極めて少なく、実際に体験してみないと業務内容がわかりにくいんです。志望動機が薄っぺらいのは致命的なので、早めに準備し、最低1社はインターンを経験すべき。企業研究に関しても、株式市場など金融業界の常識も知らないと理解できないので、かなり時間がかかります。
ハイリスクだからこそ
得られるものも大きい
面接では、他業種よりさらに謙虚さを意識しました。ネットニュースで得た生半可な知識をもとに意見した学生がこてんぱんに論破されたと、よく聞いたので(笑)。相手はプロであることを忘れずに。自分の経験や強みをその企業でどう生かせるか、具体的に伝えることに専念するのが賢明です。
狭き門なうえに他業種との両立が難しく、リスクは高いものの、受かったときの達成感はひとしお。やりきった! という自信が、社会人生活の糧にもなっています。
Illustrations:Shunpei Kamiya Composition & Text:Ayano Nakanishi
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