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ここ数年は学生優位の売り手市場が続いていたけれど、コロナショックで状況は一変。これからの就職戦線はどうなるのか。就活総合情報サイト「Kizuki」のアドバイザーに聞いてみた!
答えてくれたのは…
国家資格キャリアコンサルタント/
「Kizuki」就活アドバイザー
平野真理子さん
「Kizuki」でオンライン就活セミナーの講師として活躍中。その他、大学、商工会議所主催就活イベントでの講師、キャリアカウンセリングに携わっている。著書に『恋愛から学ぶ就活攻略術』。
就活情報発信プラットフォーム
「Kizuki」プロジェクト責任者
永田一真さん
大学と連携し、WEB面接に特化した就職支援コンテンツの開発や合同企業説明会の企画・運営・プラットフォーム開発などを手がけており、コロナ禍の就活生のサポートに尽力している。
コロナ時代の今、
就活ってどうなってる?
コロナショックで企業の採用人数も減っている?
減ってはいるけど、回復傾向に!
「2022年に卒業する学生の求人総数は約7,000人減っています。コロナの影響で航空業界が打撃を受けて求人をストップしたり、飲食などの対面型のサービスを行う企業やホテル業界が採用人数を絞ったりしています。ただ、従業員数が1,000名以上の大手企業を中心に採用意欲が回復したため、大幅な落ち込みまでには至りませんでした。コロナ禍にあっても、業績を伸ばしている企業や業界については、前年どおりかそれ以上の人数を採用しようという意欲が高い企業もあり、一概に減っているというわけではないんです」(永田)
業界研究をしたいけれど、何をどう調べればいい?
ネットの正しい情報を読み込む。
「ネットの情報にきちんと目を通して、自分なりにどういう会社か、どういう業界かを調べればある程度の知識は得られると思います。他に大学のキャリアセンターを頼るのも手です。そこに必ず採用実績やOB・OGが入社した企業の一覧があり、大学が持っている独自の情報がありますから、内定につながりやすかったりもしますよ。知らない企業と出会うには、身近なところで聞いてみるのもいいと思います。親が勤めている会社がどういう会社か把握していない学生が割と多いんです。一回、親に何をやっている会社なの? ライバル会社はどこなの? などと聞いてみると、企業発見のいいチャンスになるかもしれません」(平野)
就職説明会や合同セミナーってオンラインでも受けられる?
気軽に自宅で受けられるように!
「コロナで説明会やセミナーのオンライン化が一気に進みました。90%近い企業がオンラインで説明会を行ったことがあると回答したアンケート結果もあるぐらいで、この2、3年で大きく変わりました。オンラインだと定員もないですし、実際に説明会に足を運ぶことでしか得られなかった情報も入手しやすくなりました。学生にとっては時間の効率がいいですし、気軽に自宅から受けられるのもメリットですね。ただ、効率がいい半面、リアルに比べると緊張感や真剣度が薄れる傾向があり、企業理解が進まなかったという学生からの声が多いのも事実です」(平野)
Illustrations:Shunpei Kamiya Composition & Text:Masato Nachi
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