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男子美容がベーシックスキルとなった今年。このムーブメントを経て、来年はどうなる?男子美容に携わる編集部の一同が、ちょこっとまじめに対談してみた!
本誌編集長
根岸
WEB編集長
丸山
副編集長
稲葉
編集 中村
WEB編集 木村
編集 中林
編集 山口
美容担当の2人がMCをつとめます!
編集主任 宮﨑
編集 篭原
男子美容の広がりは本物?
編集部が分析してみた!
宮﨑
まず美容担当の私から。今年の男子美容、いよいよ来たという思いがあります。以前は「保湿」の1部門だったのが、「美容液」部門が枝分かれしたり、メイク部門が「ベースメイク」と「眉メイク」の2部門になったり。
篭原
私はもうひとりの担当として美容大賞に関わって4年目なんですけど、ここ数年での広がりがすごいです! 眉メイクはもちろん、ピーリング洗顔とか、ベーシックケアから次のステージに入っている感覚があります。
根岸
ビューティのタイアップ企画もすごく入ったよね。美容液もメイクものも。まさにトレンドでもあり、それが浸透してきている証拠。
木村
印象的だったのが、読者にヒアリングすると、BBクリームを塗っているくらいは普通。特別美意識が高いほうじゃないって言われたこと。
山口
わかります。私はスナップなどで読者の皆さんの生の声を聞く機会が多いんですが、“今欲しいもの”のラインナップに美容アイテムがすごく増えているし、日焼け止めは当たり前、BBクリームや美容液の使用頻度も年々増えているのを実感しています。
中林
僕は今年、メンズノンノに異動してきたんですけど、男子美容がこんなに盛り上がっているなんて衝撃を受けました! ファッションの延長で取り入れている感覚がすごく強いな、と。
宮﨑
そこなのよね! メンズノンノの読者のみんなは、美容を特別なものと切り離してはいなくて、自分を表現するかっこよさのために、ファッションと同列に考えているところがすごいと思う。それはファッション界の人たちにも浸透していて、美容とファッションを同時に提案するページが、ファッションブランドにも喜ばれているって、スタイリストさんも言ってくれてます。
中村
それはメンズノンノならではですね。私も美容好きなので、エルメスやグッチなどの海外のハイブランドがコスメを出しているのは知っていたんです。それがここ数年で日本に上陸してきた。ますますファッションと美容がリンクしてきて、今後どうなっていくのかすごく楽しみです。
稲葉
その流れは感じるよね。以前だったらセレクトショップの一角に、おしゃれなパッケージのコスメがちょこっと置いてあるくらいだったのに、今年はファッションのお店に当たり前にコスメが陳列されてる。
篭原
今回の美容大賞に登場していただいたファッションプレスの皆さんも言ってましたね。美容アイテムの売り上げがどんどん伸びているって。
丸山
マーケットの話になっちゃうんだけど、WEBを担当していると男子のマスな傾向を知るんだよね。とすると、やっぱりメンズノンノの読者はすごくレベルが高いと思う。実際はBBクリームが一般男子に浸透してきたというのが今年。来年以降、そこから“もの選び”のフェーズに入って、もっと男子美容の裾野が広がりそう。
宮﨑
メンズノンノウェブではどういう美容企画が人気なんですか?
木村
ヘアテーマですね。ヘアカタログはもちろん、ヘアケア企画も。以前ならショートヘアがダントツ人気だったんですけど、パーマとかカラーとか個性のあるスタイルにもアクセスが増えてます。なのでヘアケアへの関心も自然と高くなっているのかも。
根岸
個人的にはずっと興味あるよ、ヘアケア。男子の美容の入り口って、ヘアスタイルからじゃない?
宮﨑
前はどんなヘアスタイルにするか選んで終わっていたところが、その先のヘアケアにまで目がいくように。
丸山
WEBでヘア連載を担当しているけど、ブリーチやパーマの提案がすごく増えているし、サロンでもオーダーが多いんだって。でもこれらの髪型って薬剤を使うから、実際に髪のダメージを経験して、「やらなきゃ!」って意識になるのも男子っぽいよね。
宮﨑
皆さんの話を聞いてると、今年の美容大賞のラインナップは、本当にファッションと密接なトレンドが反映されているんだと実感します。BESTがベースメイクだったり、シャン&コン部門の1位がブリーチ人気の表れなカラーシャンプーだったり。
根岸
今年は1冊まるごと美容号を出したり、2回美容別冊を作ったり、“美容"に象徴される年だった。でもいろんなところで「男子美容」の未来を聞かれるけど、正直、読めない!
稲葉
ですね。ネイルとか瞬間的に人気爆発しそうな分野もあるんだけど、それが定着するかはまた別問題。
宮﨑
美容って義務ではなく自分を“Cheer up”するものだといいですね。今年は特に家での時間が長かったので、自分が好きかで選ぶ傾向に。香水なんて、それがとても顕著。みんなが自分が好きなものを選んで、楽しんでいくのが男子美容の未来かなって。
篭原
美容は筋トレと同じだそうです。自分がアガるのが一番!
根岸
筋トレ(笑)。確かに、それはあるね。メンズノンノはこれからも、上級者もビギナーも、どちらにも選択肢がいろいろあって、美容は楽しめるものだってことを提案していきます!
全17部門
Illustrations:Daisuke Nakagawa[MEN’S NON-NO model]
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