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あなたの周りにもきっといる、“もっと話したい”“また会いたい”と思わせる人。そう判断されるポイントはどこなのか、心理学的視点から教えてもらった!
教えてくれたのは…
桐生 稔さん
大手人材派遣会社にて全国売上達成率No.1を記録後、社会人に向けて“伝わる話し方”を指導するべく株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。現在代表取締役を務める。著書『雑談の一流、二流、三流』『説明の一流、二流、三流』(ともに明日香出版社)は「中田敦彦のYouTube大学」にて紹介され、13万部のベストセラーを記録。
話しかければかけるほど、
相手はあなたに夢中になる!?
第一印象で大事なのは、やはり「顔」。人は出会って一瞬で相手を判断しているといわれますが、なかでも大きな役割を果たすのが「目」です。皆さんも人と話すとき、ほとんどの時間、相手の目を見ていますよね。表情をつくるとき、口角を上げるよりも眉毛を上げて目を開くイメージを持つと明るい印象を与える顔になるので、鏡を見て練習してみてください。
仲を深める段階で覚えておいてほしいのは「単純接触効果」。接する回数が多ければ多いほど親密度が上がるというものです。話が続かなくても、挨拶(あいさつ)だけでもいいから声をかけてみるということを意識してみてはいかがでしょうか。さらに効果を高めるのは、会話の中に相手の名前を入れ込むこと。自分の名前は一番耳なじみのいい言葉なので、名前を呼ばれると人は無意識に心地よくなるんです。
また、コミュニケーションを行ううえでは聞き上手になることが重要です。コツは、「相づち&うなずき+質問」。“なるほど!”という相づちは話のリズムを整えて、相手に快感を与えます。“理解している”という表明になるうなずきは、相手に安心感を与えます。“それで?”という質問は、話を盛り上げることにつながります。さらに、話すペースと声のトーン、動きの速さを相手に合わせるとよりいいでしょう。この「ペーシング」は、相手に仲間意識を感じさせる行動です。
人は自分のことを話すとき、脳から快楽物質・ドーパミンが放出されるといわれています。これはお金をもらったときやおいしいものを食べているときと同じ状態。“自分に快感を与えてくれる人”と認識されることが、コミュニケーションの達人への近道かもしれません。
好印象をゲット!
マスターしたい、3つの基本
1.
まずは明るい表情で、相手の目をしっかり見るべし!
初対面では表情、特に目がとにかく大事! 眉毛を上げて目を開くイメージで、相手としっかりアイコンタクトをとろう。当たり前に思えることだが、できていない人が意外と多い。目の表現を豊かにすれば、周りより一歩リードだ!
2.
会話の中に相手の名前を入れ込むと好印象◎
新しい環境でまずやるべきは、名前を覚えること! ちょっとした挨拶や呼びかけの前に名前を入れ込むだけで印象がかなりアップする。名前を呼ばれて、覚えられて嫌な人はいない! 新入社員は隣の部署まで名前を覚えるのがおすすめ。
3.
背筋をまっすぐ、肩を開いて落とす! すると自然と声のトーンもアップして明るい印象に!
コミュニケーションが苦手な人は、猫背で肩が前に出ている人が多い。そのため顔に影が落ちて暗い印象に…。まずは背骨を意識して背筋を伸ばし、肩を開いて落とす。すると印象が明るくなり、肺が広がって声のトーンもアップする!
読者からのQ&A
Q.
「生意気な後輩ほどかわいい」とよく言いますが、それは本当でしょうか?
僕は真面目なタイプで、昔からよく「しっかりしているね」と言われます。これって、かわいげがないのでしょうか?
A.
真面目なのはいいことです。特に仕事の場ではなおさら! ただし人間はギャップに反応するものなので、ずっと同じキャラでいるのではなくたまにラフな感じを出してみたらどうでしょうか。雑談をするときに顔をくしゃくしゃにして笑ったり、たまには何にも考えずに発言してみたり。真面目さは捨てず、たまにラフな面を見せればより魅力的に映ると思います。
Q.
結局、女性にモテるのはどんなタイプの男性なのでしょうか?
クールで寡黙なほうがカッコいいのか、はたまたひょうきんで明るいほうがいいのか。どちらがよいのでしょうか?
A.
一概には言えませんが、2人きりの場合はどちらかといえば寡黙なほうがいいかもしれません。恋愛において、女性は“シンパシー志向=共感・つながりを求める”傾向があるといわれています。つまり、しっかり真剣に話を聞いてくれる男性に魅力を感じる人が多いのです。会話中もゆっくり話すことを意識すると、よりよいでしょう。
Q.
ちょっとした無言の間に緊張してしまいます。
上司との微妙な無言の間…。どこでも使えるいい話題って何なのでしょうか?
A.
“人間全員が毎日やること”はネタにおすすめです。食べること=「昼食、何食べました?」、働くこと=「今日はミーティング多いんですか?」、動くこと=「最近運動、何かされていますか?」、寝ること=「最近何時に寝てるんですか?」は意外と盛り上がります!
Illustrations:Okuta
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