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だまされた、アカウントを悪用された、そんな詐欺&詐欺の手前の“灰色”な商売。僕ら世代を狙い、待ち構える詐欺師たちの本当にあった怖い話、と防衛策を紹介!
教えてくれたのは
元捜査一課
佐々木成三さん
1976年、岩手県生まれ。埼玉県警に22年勤務。捜査一課では、デジタル捜査班の班長としてデジタル証拠の押収解析を専門に。著書には、『あなたのスマホがとにかく危ない』(祥伝社)。
ネットの出会いに気をつけろ!
恋人が欲しい、という思いを逆手に取るやつらがいる。壮絶な体験談とともに、引っかからないためのヒントを記録。
女の子が選んだお店は
ぼったくりバーだった
▼初めて体験するネットの出会いにビビりながらも、アプリ内のメッセージで意気投合した女性と、飲みに行けることに。待ち合わせ場所に現れたのは、アイコンどおりのステキな女性だったんです……だけど! その人おすすめのお店に行ったのが運の尽き。浮かれて深酒し、酔いつぶれた僕を待っていたのは、10万円を超える高額請求。一緒にいた女性の姿はなく、泣く泣く支払いをすませました。「行きたいお店がある」の言葉には、要注意!(Kさん・22歳)
初デートは、
違法バイト勧誘
▼超タイプの女の子とマッチングして、一緒に飲むことに。デート気分でおしゃれして向かったのに、女の子から受けたのは、アルバイトの勧誘でした。無視するわけにもいかず、とりあえず話を聞いてみたんですけど、どう考えても違法な業務内容……。「ニュースでよく聞くやつだ」と思いながら振り込め詐欺の受け子(?)の面接を受けてしまいました。30分で10万円稼げる、のうたい文句が怖すぎて、退散&アカウントを即削除。(Sさん・24歳)
集合場所には、
なぜか同伴の男性が……
▼アプリをきっかけにかわいい女の子と毎週デートする仲に。毎回の食事代など、全部僕が持っていたんですけど、楽しいから気に留めていなくて。2か月がたった頃に、相手から「会わせたい人がいる」の言葉。これはアウトか、と思いつつ一縷(いちる)の望みをかけて喫茶店に行くと知らないおじさんが。するとインターネットカジノの出資者にならないか、と50万円を要求されました。もちろん断り、以来連絡は取っていません。だけど、本当にタイプだったから、ダメージが絶大。(Tさん・24歳)
対策
金銭は、
絶対に払うべからず!
こういうやり口は、実は立証がすごく難しいんです。1人目の例をもとに説明するならば、女性とぼったくりバーがグルだった証拠をつかまないといけないし、お金を払ってしまうとその金額に同意したと見なされてしまう。そうなると警察は民事不介入に。飲みすぎない、お金を払わない、いざとなったら逃げるのが最善策。事前のやりとりに時間をかけて会うまでの期間を長くするのも有効です。(佐々木さん)
「怪しい?」と思ったらココに相談
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消費者ホットライン/これって詐欺かも、と思ったそんなときに、身近にある消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれる!
#9110
警察相談専用電話/住んでいる都道府県に応じた、警察の相談窓口につながる。事件性があるかどうか、の判断をプロに確かめられる!
Supervisor:Narumi Sasaki Illustrations:Shun Suzuki Composition & Text:Kanta Hisajima
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