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だまされた、アカウントを悪用された、そんな詐欺&詐欺の手前の“灰色”な商売。僕ら世代を狙い、待ち構える詐欺師たちの本当にあった怖い話、と防衛策を紹介!
教えてくれたのは
元捜査一課
佐々木成三さん
1976年、岩手県生まれ。埼玉県警に22年勤務。捜査一課では、デジタル捜査班の班長としてデジタル証拠の押収解析を専門に。著書には、『あなたのスマホがとにかく危ない』(祥伝社)。
企業を装ったフィッシング詐欺の実態
日を追うごとに巧妙化する、個人情報を抜き出すための手口。実際に引っかかってしまった人のリアルな体験談やその後の対策にスポットを当てる!
フィッシング詐欺とは?
大切な個人情報を一本釣りされる!?
▼「お客様宛てに荷物のお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました。配送物は下記よりご確認ください」なんてショートメッセージを受け取ったことのある人はきっと多い。その多くのリンク先には、配送会社を巧妙に装った偽HPがある。名前、電話番号、住所、パスワード……などなど、荷物を受け取るための必須項目を入力したが最後、すべての個人情報がリスト化され、悪いやつのもとに集められてしまうのだ。
個人情報を抜き取られてしまうと……
被害者 Kさん
クレジットカードの請求額が、いつもの想定より少し高くて……おかしいと思いつつも、忙しさを言い訳に半年ほど放置していました。仕事が落ち着いたタイミングで、請求情報を整理してみると、Amazonへの身に覚えのない支払いが毎月2万〜3万円も発生していることが発覚。どうりでこの1年、お金がなくなるのが早いわけです(泣)。だいぶ前にAmazonを装ったショートメッセージのリンクに、アカウント情報を入れていたことを思い出して、恐らくそれが原因ですが、もう後の祭りでした。
チェックするべきポイントはここ
Point 1
重要なお知らせ
フィッシング目的のメッセージは、緊急事態を思わせるような件名をつけて、本文を読ませようとする。「個人情報流出の可能性」や「パスワードの変更」などの文言にも要注意!
Point 2
リンクのドメイン
URLを短くするサービス「bit.ly」などを使ったリンクが詐欺メールに多い。そうなると遷移先の予測は不可能。「co.jp」のような一般的なドメインが見当たらないリンクには警戒を!
Point 3
SSLサーバー証明書
ブラウザのアドレスバーに表示される鍵マークは、通信情報を暗号化している証明。だが最近は、認証されている詐欺サイトのパターンも。過信はせず、あくまで予防線のひとつに。
対策
まだ間に合う!? 個人情報を入力してしまったら?
・クレジットカードは即時停止!
・パスワード、IDを変更!
・金銭を要求されても振り込まない!
クレジットカード番号やSNSのアカウント情報など、うっかり入力してしまった! そんなときは、悪用される前にパスワードを自分で上書き。怪しい請求が来たときは、決して振り込まないように。(佐々木さん)
「怪しい?」と思ったらココに相談
188
消費者ホットライン/これって詐欺かも、と思ったそんなときに、身近にある消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれる!
#9110
警察相談専用電話/住んでいる都道府県に応じた、警察の相談窓口につながる。事件性があるかどうか、の判断をプロに確かめられる!
Supervisor:Narumi Sasaki Illustrations:Shun Suzuki Composition & Text:Kanta Hisajima
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