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従来の概念を覆す創作カクテル「ミクソロジーカクテル」が近年国内外で話題沸騰中。新感覚のバー体験をより楽しむには? バー初心者のメンズノンノモデル・稲井孝太朗のレポートも必見。
未知の味わいに酔いしれる
まるでアートのようなお酒。

ミクソロジーカクテルと従来のカクテルとの違いとは? 2000年頃から革新的なカクテル作りに精を出し、現在「Mixology Salon」など複数のバーを営む、国内随一の“ミクソロジスト”南雲主于三さんに学ぼう。
「ミクソロジーカクテルの一番の特徴を挙げるなら、作り手の自由な創造力だと思います。クラシックなカクテルはレシピがあり、作り手により味わいに差が出ます。対するミクソロジーカクテルはレシピがなく材料も作り方も決まった〝型〟はありません」
「Mixology Salon」ではお茶をメインに据えた一杯がそろう。洋酒を合わせ、紫蘇(しそ)やバナナなどの素材を使用した独創的な味覚体験こそ醍醐味(だいごみ)だ。
「記憶に残る味を作りたいと常々思っています。近年は20代のお客さんも増えてきた印象。新しいものを素直に面白がってくださる方が多く、ノンアルコールのモクテルも幅広いシーンで楽しんでいただいてます」
未知のジャンルだからこそ、ハードルが高いと思う人も多いのでは?
「ミクソロジーカクテルはよくわからない素材を多用したものが大半なので(笑)、わからなくて当然。心配無用です。“おすすめは?”“一番人気のあるものは?”など、まずはプロであるミクソロジストに聞いてみてください。回数を重ねるうちに好みもわかってきますし『この味も好きだったんだ!』と発見が得られることもありますよ」
Hoji Tea-tail No.3
焙じティーテイルNo.3

深煎(ふかい)りのほうじ茶をベースに、バナナとココナッツを漬け込んだダークラムや甘みのあるポートワインなどを合わせた一杯。「それぞれの風味が調和。ほうじ茶の香りも立っています。口当たりもマイルドで飲みやすい」(稲井)
Four Seams 2.0
フォーシームス2.0

煎茶を隠し味にしたジンやウォッカなどを合わせ、紫蘇をアクセントに使用。升の三角に添えられた海苔塩(のりしお)、七味唐辛子、柚子(ゆず)は“薬味”感覚で。「升のどこから飲むかによって“味変”する、エンタメ性が楽しいです!」(稲井)
Sencha Shiso Smash
煎茶紫蘇スマッシュ

煎茶の繊細な風味を味わう一杯。ジンのほか、梅干しや紫蘇などを使い爽やかに。「この味わいも初体験! 煎茶の香りが上品で、ジンの風味を引き立てています。気になっていた梅干しもほんのり香って絶妙にマッチ」(稲井)

カウンターの奥には、伝統的な茶道具の茶釜が。道具ひとつひとつにオリジナリティと美意識が光る。

人気のモクテル「ヌーベルバーグ」は抹茶とパッションフルーツ・ココナッツウォーターの組み合わせが新鮮。

Mixology Salon
中央区銀座6の10の1 GINZA SIX 13F
TEL:03-6280-6622
営業時間:13:00~23:00(L.O.22:00)
GINZA SIXの休みに準ずる。
Instagram:@mixology_salon

南雲主于三さん
Shuzo Nagumo
1980年、岡山県生まれ。98年よりバーテンダーとして始動。1年間の単身渡英を経て2009年に独立。国内外でバーを多数経営。
稲井のひと言体験記
今日いただいたカクテルとモクテルはどれも未体験の味でした。意外性のある食材の組み合わせが、ここまで調和するのか! と驚き。お店の内装もリッチで、雰囲気があって……。特別な日に訪れたらさらに思い出に残りそう。
Photos:Teppei Hoshida Composition&Text:Nana Hotta
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