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日本では珍しい“あるおいしいお肉”を楽しめると聞いて、オーストラリア料理を食べに訪れた萌音さん。メニュー名からは想像がつかない、おいしすぎる料理の数々に感動!
vol.20 AUSTRALIA
初めて食べる“ワイルド肉”の登場と想像以上のおいしさに二度びっくり!
細い階段を地下に下りていくと、そこにはムードのあるモダンな店内が広がる。
席に着き、まずは運ばれてきたお通しの「ローストマカダミアナッツ」の殻を、割り器で器用に割っていく萌音さん。「殻を割って食べると、ナッツ本来のクリーミーなうま味を味わえる! 上質な脂に甘みも感じますね」。
1品目は、興味津々でオーダーした「ワイルドプレート」だ。かぶりついて食べるワニの前足とワニの串焼き、そしてカンガルーの串焼きがひと皿に。
「ワニは意外と淡泊だけど、お肉の味をしっかり味わえる。個人的に、よりジビエ感のある前足が好きかも! カンガルーの串焼きは脂がなく、あっさりした味わいで口当たりも軽め。この柔らかい食感を生むミディアムの焼き加減も最高。それぞれに違う味わいがあって、どれもおいしい!」。
2品目は、ラム好きの萌音さんが期待に胸を膨らませる「ラムチョップのロースト ローズマリー風味」。
「今まで食べたラムチョップの中で一番柔らかい。臭みはないけど、ちゃんとラムのおいしい個性も感じます。
ローズマリーが香る粒マスタードのソースとの相性が抜群で、苦手な人も食べられると思う!
こうやってお肉を食べるたびに、命をいただいているって感じる。ありがとう!」
TODAY’S MENU.1
「ワイルドプレート」(¥3,690〜)は、ワニの足とワニの串焼き、カンガルーの串焼きといった、オーストラリアで食べられている美食を味わえる。塩と胡椒(こしょう)、お店でブレンドした香り高いオリジナルのスパイスで味つけ。
ワニの足(左)、カンガルーの串焼き(右)
ワニの串焼き
ワニとカンガルーの串焼きは、柔らかく食べやすい背中部分の肉を使い、鶏のモモ肉や牛肉のハラミに近い食感。ワニの肉は、飼育環境や飼料が管理され育てられた食用を使用。脂が少なく、さっぱりとした味わいが特徴だ。カンガルーは脂身がほぼなく、脂肪燃焼効果を持つ「共役リノール酸」を多く含み、健康にいい食肉として注目を集める。
TODAY’S MENU.2
ワニやカンガルーの他にも、オーストラリアでおなじみの食材がそろう。
Roasted macadamia nuts
ローストマカダミアナッツ
お通しで提供される「ローストマカダミアナッツ」は自分で殻を割って食べる。割りたてを食べられるため、脂が酸化することなく、口に入れた瞬間に濃厚なマカダミアナッツの新鮮な風味を堪能できる。
Roasted Australian lamb chop with rosemary taste
ラムチョップのロースト ローズマリー風味
ローストした骨付きのラムに、フライドポテトを添えた「ラムチョップのロースト ローズマリー風味」(2ピース¥2,490 ※価格変更予定)。特製のフォンドボーとタスマニア産の粒マスタードを使ったソースに、ローズマリーの香りを添え、絶妙な火加減で柔らかく仕上げた逸品だ。
ZOOGUNZOO(ズーガンズー)
渋谷区渋谷2の9の11 青山シティビルB1F
TEL:03(3400)1496
営業時間:17:00〜23:00(L.O.22:30)
日曜・祝日休
連鎖………文・上白石萌音
ワニの前足を食べながら、ワニに食われる自分を思った。想像よりは柔らかく、でもしっかりと硬い鱗(うろこ)を掴(つか)み、「ああやっぱりとても締まった筋肉なんですね、クセも臭みもなくて美味しいです」というようなことを言いながら、はて私は一体どんな味がするのだろうと。人生何が起こるかわからないので、ワニに食われるという最期も可能性としてはゼロではない。どうせならばその時は、「よく動いていた人間の筋肉ですね」とか、私もワニに言わしめたいな、と。
ハードボイルドな入りになってしまったが、本当にそんなことを思うほど、「命をいただいている」という実感の迫る時間だった。ちゃんと普段から感謝しているつもりでも、こういう食事の機会に恵まれるとやはり新鮮な驚きを覚えてしまう。
かつて生きていたものが、綺麗(きれい)に捌(さば)かれ美味しく調理されて私の血肉になってくれている。おかげで明日も元気に動くことができる。「いただきます」の本当の意味を再確認。
漆喰(しっくい)が乾いてできた自然なひびをデザインしたという店内の壁は、オーストラリアの砂漠のドライな雰囲気を表現。
「まるで洞窟のような造りで、くつろげますね。つくり込まれているのにわざとらしくない。今回のコーディネートも、大人っぽいナチュラルなカジュアルさを意識して、オーストラリアブランドのデニムのジャンプスーツに、レースをあしらった上品なブラウスを合わせました。イメージは、友達と海で遊んだ後にそのままレストランに立ち寄るような、好きなことを楽しんでいる女の子!」
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年にデビュー。女優、歌手としても活動。近年の主演作に、映画『夜明けのすべて』や舞台『千と千尋の神隠し』などがある。最新アルバム『kibi』とともに全国10都市をめぐるツアー「“yattokosa”Tour 2024-25《kibi》」が開催中。12月13日公開の映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』によどみ役で出演する。
ジャンプスーツ(ローラス)¥28,600・靴(モリーニ)¥26,400/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム その他/スタイリスト私物
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Photos:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga Stylist:Lisa Sato[BE NATURAL] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y] Director:Yohey Suzuki Movie Camera:Satoki Nakazono
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