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20歳になったらお酒は飲めるようになるけれど、誰かが飲み方を教えてくれるわけじゃない。お酒初心者の僕たちが、まず知っておきたいこととは?今回のテーマは「日本酒」。初心者必読の知識やオススメスポットをまとめてお届け。
日本酒と仲良くなってみ隊!
3|予算は500円?日本酒天国「ぽんしゅ館」の唎酒マシンで飲み比べ
1|「日本酒」初心者が知っておきたいコト
教えてくれたのは…
料理とのペアリングが楽しい!
「私が日本酒を好きになったきっかけは、初めてアルバイトをした和食屋さんで『この料理に合う日本酒は?』とお客さまに聞かれたこと。日本酒は、合わせる食材によって楽しみ方が無限にあることに気付かされました。旬の食材とのペアリングを考えられるのも、四季がある日本ならでは。日本酒初心者のみなさんはまず難しく考えずに、『自分の好きな食べ物に合う日本酒はどれなんだろう』という好奇心を持ってペアリングをしてみたら、きっと楽しいですよ」。
初心者にオススメの飲み方は「冷酒」
「初心者にオススメの飲み方は、冷蔵保存した『冷酒』。冷たい状態の日本酒の方が、香りが華やかでフレッシュな味わいになるので、初めての方も飲みやすいと思います。おうち飲みなら、冷酒をソーダで割って、レモンを絞るアレンジもオススメです。仕事終わりの一杯に、沁みますよ。(ちなみに少しややこしいのですが、日本酒を冷酒ではなく『冷や』と呼ぶときは、常温の状態を指します)」。
知っておきたい「日本酒」のコト③
ラベルを見れば、自分好みの日本酒が分かる!
「日本酒には様々な用語が存在しますが、まずは『精米歩合』と『アルコール度数』について知っていれば、自分好みかをラベルから判断しやすくなります。『精米歩合』とは、お米の削り歩合のこと。玄米を100%とすると、普段私たちが食べている白米は約92%。そして日本酒造りに使われるお米は60〜70%が一般的。50%ほどになると、米の表層部にある雑味が取れてより甘くリッチな味わいになります。反対に精米歩合が低いと、お米の風味が強く朗らかな印象の味わいになります。次に『アルコール度数』について。日本酒は大体15度を基準に考えると良いでしょう。(22度を越えると規定により日本酒とは呼べません)。度数に関しては他のお酒と同じく、高くなるほど強い味わいになります。以上、二つの項目を掛け合わせれば、ラベルを見るだけで『甘いけど強めだな』とか、『お米感はあるけど軽めだな』といった大体の味わいを予想することができるようになります」。
【記事を読む】「日本酒」初心者が知っておきたい5つのコト。26歳の唎酒師に教わる、おすすめの飲み方・マナーetc…
Illustrations:Oto Hayakawa Composition&Text:Risa Kawamoto
2|新潟で大人の社会科見学!?日本酒造りの酒蔵
日本酒と仲良くなりたいならば、「日本酒」がどのようにして造られているのかを学んでみよう。「日本酒は敷居が高くて大人なイメージ。米から造られているということ以外知りません…」と語るお酒ビギナーのメンズノンノモデル 稲井孝太朗が、新潟県長岡市にある朝日酒造の酒蔵見学へ行ってきた!
水田と里山が豊かに広がる新潟県長岡市朝日で1830(天保元)年に創業。新潟県民にはお馴染みの日本酒として長く愛されてきた「朝日山」や、新潟県の淡麗辛口を代表する銘柄「久保田」ブランドを有する、国内屈指の老舗酒蔵だ。
日本酒造りは、温度・湿度管理が徹底されているので、気を抜くことは許されない!今回は特別に、普段は立ち入ることのできない場所も含め、くまなく見学をさせてもらった。
精米→洗米→浸米まで終わったら、米を蒸していく作業に移る。松籟蔵には白米約6tを蒸すことの出来る巨大な蒸米機がある。「このような大きな設備を導入するのは、安定した品質も保つためなんですよ」と杜氏の大橋良策さん。
米の蒸し具合をみるためには、熱々の蒸米を素手でひねりつぶしてお餅=「ひねりもち」を作ることも一つの方法だ。ひねりもちの硬さ、弾力、手触り、透明度などを調べ、目的とする状態であることが確認できたら、所定の温度まで蒸した米を冷ましていく。
ひねりもち作りに稲井もトライ。蒸し上がった米の温度は90℃〜100℃!
ここにも創業当時に使われていた道具が。「このような板に米をひねりつぶして、ひねりもちをつくっていたんですよ」と大橋さんが教えてくれた。
【記事を読む】お酒初心者の週末ひとり旅。新潟で大人の社会科見学!?日本酒造りの酒蔵が楽しすぎた
3|予算は500円?日本酒天国「ぽんしゅ館」の唎酒マシンで飲み比べ
日本酒は、酒蔵によって造り方やこだわりが多種多様。そのため、自分好みの日本酒を知るためには飲み比べは欠かせない!今回は、なんと新潟県内にある全蔵の酒を、500円で最大5杯試飲できると噂の『ぽんしゅ館 長岡驛店』に、お酒ビギナーのメンズノンノモデル 稲井孝太朗が潜入。果たして、運命の一杯には出会えるのか…?
“越後魚沼のドラマを食で語る”が、ぽんしゅ館のコンセプト。今回紹介する長岡駅の他に、新潟駅と越後湯沢駅にも店舗があり、地元の方から観光客まで日々多くの人が訪れている。
中でも注目したいのが、店内奥にある『唎酒番所』。新潟県内にある全蔵の酒を試飲できる楽しさに加え、日本酒の豊かさ、魅力を体験できると言う魅力的なブースだ!そしてなんと言っても驚きなのが、500円で最大おちょこ5杯分の唎酒ができるということ。日本酒初心者の稲井も、どんな日本酒に出会えるのかワクワクしながら足を踏み入れる!
目に飛び込んだのは、ズラリと並んだ唎酒マシン。はやる気持ちを抑えながら、まずは受付で専用のコインに交換。
500円で5枚のコインと交換できる。(コインの上限は1日あたり1人20枚まで)。専用のおちょこを受け取ったら、いざ日本酒選びへ!
数ある中から好みの日本酒を選ぶのは難しいと感じる人も多いのでは?唎酒番所には、AIが自分にぴったりの銘柄を診断してくれる『KAORIUM』が設置されている。ソムリエでも表現がむずかしい日本酒の風味を、AIが言葉で可視化してくれるので、好みの味わいやなりたい気分に合わせて言葉を選んでいくことで、ぴったりの銘柄を提案してくれるのだ。 AI診断でおすすめされた銘柄は『加茂錦 』。新潟県加茂市にある「加茂錦酒造」の銘柄。ほのかな酸味と強い旨味を感じられるという。
香りを楽しんでから、ゴクリと一口。「パイナップルや桃に似た、甘みと酸味を感じます。軽やかな口当たりだけど、旨味もしっかりあっておいしい!確かにワクワクしたい時にぴったりな、気分の上がる日本酒だと思います」。
【記事を読む】予算は500円?日本酒天国「ぽんしゅ館」の唎酒マシンで飲み比べ。ほろ酔い気分を満喫してきた
Photos:Kaho Yanagi Model:Kotaro Inai [MEN’S NON-NO model] Composition&Text:Risa Kawamoto
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