▼ WPの本文 ▼
母から聞いた旅行話や出演したミュージカルのリサーチが理由で、実は何度か訪れようと計画したというギリシャ。「お料理を予習してから行こうかな」と麻布の人気店へ!
vol.13 GREECE
素材を生かした無垢(むく)な味わいを感じながら、美しいエーゲ海と街並みを夢見て。
ギリシャの国旗のように青と白を基調にした店内に入り、「上品だけど堅苦しくない落ち着いた雰囲気がすてき」とリラックスする萌音さん。
1品目は「ギリシャ風サラダ」をオーダー。「フェタチーズの力強い発酵の力を感じた(笑)。野菜のおいしさも味わえて元気が出る!」。
続いて「前菜盛り合わせ」と「ハルミチーズステーキ」が登場。「前菜のディップは全部が美味! ひととおり楽しんだら、それぞれを混ぜても味変できておいしい。飽きないからずっと食べちゃう。焼いたハルミチーズは弾力のある食べ応えが新鮮な感じで、おいしい。レモンの酸味とおこげの相性も抜群だ〜!」。
最後に、今回のメインとなる肉料理の「ムサカ」が運ばれてくる。「食べた瞬間。『明日も食べたい!』と思った(笑)。ナスもお肉も、私の好きなものが盛りだくさん。スプーンを通して感じる丁寧に重ねられた層を、なるべくくずさないように大事に食べました」
「内装がすてきだし、このポセイドンの槍(やり)(?)的な、フォークのようなもの、なんかかわいいんですけど!」と、思わず借りて一緒に撮影。「映画『マンマ・ミーア!』で観た純白の街やお洋服をイメージして今日のワンピースも選びました。実際にギリシャに行くことがあったら、風景になじむように白い服で行きたいな」
TODAY’S MENU
野菜と魚介、チーズとさまざまなうま味を生かした彩り豊かな料理は、五感で堪能できる美食ばかり。
ギリシャ風サラダ
「ギリシャ風サラダ」(¥1,500)は、大ぶりにカットされたトマトやピーマンなどの新鮮な野菜に、大きなフェタチーズをのせて。香り高いカラマタ産のオリーブオイルとチーズの塩味でさっぱりと食べる。
ムサカ
ラザニアの原型ともいわれている「ムサカ」(¥1,700)。牛肉のミートソースとナス、ジャガイモの層にホワイトソースをかけてオーブンで焼いた逸品。
ハルミチーズステーキ
キプロス産チーズをオリーブオイルとともにソテーした「ハルミチーズステーキ」(¥1,000)。ソースとして、本国のエクストラバージンオイルとレモンをかけて食べることで、チーズ本来の味を楽しめる。
前菜盛り合わせ
「前菜盛り合わせ」(¥1,300)は、ピタパンと3種のディップのセット。タラコを使ったタラモサラタ(右上)と、ギリシャヨーグルトにきゅうりやニンニク、ハーブをミックスしたザジキ(右下)、ひよこ豆と白ゴマのペーストを合わせたフムス(左)といった、趣の違う3つの味を食べ比べできる。
ギリシャ料理 Taverna Milieu(タベルナ ミリュウ)
港区東麻布2の23の12 エルモ麻布1F
TEL:03(3568)7850
営業時間:ランチ:11時30分〜15時(L.O.14時)、ディナー:17時30分〜21時(L.O.19時30分)
日曜休
安定的ときめき………文・上白石萌音
結局「シンプル」がいちばん好きだし憧れる。削(そ)ぎ落とされたものの高潔さ。強い刺激はなくとも、安定的に心が喜ぶ感覚。その持続可能性。まさにその通りの安らかなときめきがグリークサラダにはあった。歯応えのある元気な野菜の上に力強いチーズ。味付けはオリーブオイルとお塩とハーブ。これがたまらなく幸せを運ぶ。野菜のおいしさが引き立てられて、噛(か)むたびにうれしい。もうずーーっとこれがいい。サラダオンリーの高度なランチは自分には物足りないものと思っていたけれど、これならこれだけでいいと思うほど好きだった。
野菜ってこんなに楽しかったのか。でもシンプルって本当に難しいのだ。この一皿も、さらっと見えて実はとんでもない技と感覚の結晶なのだろう。
ギリシャと言えば青い海に白い壁だが、潮風のあたる壁を維持するのはとても難しいのだと聞いたことがある。あの美しさの背景にも、弛(たゆ)まぬ努力と知恵がある。ああもうこれだから、私はやっぱりシンプルが好き。
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年デビュー。女優、歌手としても活動中。3月から日本とイギリスで舞台『千と千尋の神隠し』を再演。全国7都市を巡った「『yattokosa』Tour 2023」の東京公演を収めたLive Blu-ray&DVDとアフターパンフレットを4月17日に発売。
ワンピースドレス¥48,400/ミュベール バングル[シルバー]¥46,200・[ゴールド]¥42,900/プリュイ トウキョウ
\ 動画もチェック /
Photos:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga Stylist:Lisa Sato[BE NATURAL] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
▲ WPの本文 ▲
上白石萌音と世界をガブリ!