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20歳になったらお酒は飲めるようになるけれど、誰かが飲み方を教えてくれるわけじゃない。お酒初心者の僕たちが、まず知っておきたいこととは?お酒と仲良くなるための、お酒ビギナーに向けた本連載。今回のテーマは「ワイン」。
ワインと仲良くなってみ隊!
今回訪れたのは…
「ワインを嗜んでいる大人に憧れるけれど、難しいイメージがあってなかなか踏み出せません…」。そう語るのはメンズノンノモデル 稲井孝太朗。今回訪れたのは、1杯800円からワインを角打ちで楽しめるという『SHOPPE(ショップ)』。お酒初心者も足を踏み入れやすいこのお店で、稲井が初のワイン選びに挑戦。果たして運命の1杯(1本)に出会うことはできるのか…?
挑戦したのは…
『SHOPPE(ショップ)』について
お店のコンセプトは「新しいけど懐かしさのあるコンビニエンスストア」。オーナーは建築家として活躍しているクマタイチさん。『SHOPPE』の建築デザイン、ロゴなど全てのクリエイティブを務めている。
「昔は酒屋さんがコンビニの代わりとして存在していました。そこで角打ちをしたり店員さんと話したりする中で街に馴染んでいく…といった、地域交流の場所としても重宝されていたようです。『SHOPPE』もそのように、ここ奥神楽坂エリアのコミュニティの中心となることを目指して「新しいけど懐かしさのあるコンビニエンスストア」というコンセプトを掲げました」(クマさん)
築62年の木造住宅をリノベーションしたという店内には、ガラス戸や梁など当時の趣がそのまま残っており、どこか懐かしい雰囲気。オーナーのクマさんと店長の新田悠子さんが全国各地で見つけたというワインや食材がズラリと並んでおり、稲井もワクワクが止まらない!
店内では1杯800円からワインを角打ちできるだけでなく、ソーセージやカレーなどフードメニューも充実しており、その日おすすめのワインとペアリングも楽しめる。
ここで稲井が質問。「よく耳にはするのですが、ナチュラルワインとはどのようなワインのことを指すのでしょうか?」。
「明確な定義はありませんが”できるだけ手を加えないワイン”というのが近い考え方だと思います。ブドウ栽培時の農薬やワインの酸化を防止するための添加物を使用しないことが分かりやすい例です」とクマさん。さらにナチュラルワインは、ジュースのようにスルスルと飲める口当たりの銘柄も多いので、初心者の方におすすめなのだそう。
自分好みのワインを見つけるには、とにかく飲み比べることが大切!(初心者が知っておきたいワインの基礎知識はこちらの記事からチェック)。まずは難しいことは考えず、直感でよさそう!と思ったワインを選んでみることに。
ワイン選びスタート!
エチケット(ボトルのラベル)の
デザインから選んでみる
ナチュラルワインのエチケットはパッと目を引くデザインが多いのも特徴。今回は特別にワインセラーの中に入らせてもらい、気になるエチケットのワインボトルを探していく。
ちなみにエチケットには基本的に[生産地]と[ぶどうの品種]などが記されている。飲み比べる際、ひとつの軸となるので覚えておくのがおすすめなのだそう。
稲井が選んだのは…
コンピラ・マル・ワインズの「MKロゼ」
オーストラリア・ヴィクトリア州北東部で作られたロゼワイン。ワイン名は対戦型格闘ゲーム『Mortal Kombat(モータル・コンバット)』が由来。ゲーム内で重要なキーアイコンとなるドラゴンが、エチケットにあしらわれている。
ブドウの品種は、自社畑で丁寧に栽培し手摘みで収穫された「ピノ・ムニエ(赤ワイン用のブドウ)」と「シャルドネ(白ワイン用のブドウ)」。赤ワインは黒ブドウ、白ワインは白ブドウを使用するが、ロゼワイン専用のブドウはない。そのためこちらの『MKロゼ』のように、ブドウをブレンドして作ったり、途中まで赤ワインと同じ工程で作って皮だけを抜いて作ったもなどが「ロゼワイン」と呼ばれているのだとか。
気になる味は…?「芳醇な香りの中に、紅茶のようなスッキリとした風味も感じます!」と稲井。「パッションフルーツティーの味わいに少し似ていませんか?」というクマさんの問いに大きく頷く!
このワイン、クマさんならどのような料理を合わせるのだろうか。「鶏ムネ肉とたまごがたっぷりと入ったシーザーサラダはいかがでしょうか。シーザードレッシングのコクと酸味が、このワインにはぴったりだと思います」。ちなみにおすすめのシチュエーションは土曜の昼下がりとのこと。くう〜、次の土曜日が待ちきれない!
店主のおすすめから選んでみる
『SHOPPE』では常時3種類ほどのワインをグラスで楽しむことができる。今回はその中から、おすすめを選んでもらうことに。ラインナップは偶然にも、全てオレンジワイン!
ちなみにオレンジワインとは、どのようなワインなのだろうか。「白ワイン用のブドウの皮を剥がず、一緒に発酵させたのがオレンジワインです。添加物を使わずに作りやすいので、ナチュラルワインの製法とも相性が良いです。白ワインのように繊細すぎず、赤ワインのような渋みも少ないのでフードペアリングが楽しみやすいことから、近年飲食店でもよく扱われるようになりましたね」とクマさん。
クマタイチさんが選んだのは…
ドメーヌ・プティ・プセの
「ピノ・グリ・エストゥーゼッドゥ 2018」
今回選んでいただいたのは初心者の方にもおすすめという、フランス・アルザス地方で作られたこちらのオレンジワイン。
ブドウの品種は、1haにも満たない70aほどの畑で栽培された「ピノグリ(白ワイン用のブドウ)」。微発泡の中に感じられる、ほのかな酸味とほろ苦さにファンも多いという。実際に飲んでみると…?
稲井:「先ほどのロゼワインよりも、さらに香りが立っているように感じます。果実味が強くてほんのり刺激的。飲み進めると旨味がじんわり広がっていく印象ですね」。
クマさん:「赤ワインのような重さはないのですが、タンニン(渋み)がのってきているので飲みごたえがあるのも特徴。ほのかな酸味と微発泡がアクセントになっていると思います」。
こちらのワインはどのような料理と合わせるのがおすすめなのだろうか?「ツナメルトサンドはいかがでしょうか?中にチェダーチーズがたっぷりとろけているのが理想ですね。ツナとチーズの酸味と旨味が、このワインにぴったりだと思います」。酸味をフードで補うことで、さらなるワインの味わいを楽しめるのだという。うう…想像するだけでよだれが…!
『SHOPPE』の楽しみ方は無限大!
是非、足を運んでみて。
「ワインはボトルで楽しめるので、大勢でわいわい飲むのにぴったりなお酒。『SHOPPE』は初心者の方ももちろん大歓迎なので、気軽に足を運んでみてください。気付いたら友だちが増えているかも?楽しく飲む中で、その美味しさに気付いてもらえたら嬉しいですね」とクマさんは語る。最後は「春になったらここでワインを調達してお花見をしましょう!」と、未来の予定に胸を膨らませながら大満足な気分でお店を後にした。クマさん、ありがとうございました!
初めてのワイン選び、どうだった?
メンズノンノモデル 稲井に聞いてみた
今までのワインの印象「アルコール度数が高い」、「高級品」、「専門用語が難しい」というものでした。けれど、今回クマさんのお話を聞いていく中で、ゆっくり話したり、おいしく食べたり、大切な人と集まったり…そういった時間の中心にワインがあるように感じました。
今日飲んだ2種類のワインだけでも、調べてみると作り手のこだわり、味わいの違い、エチケットの特徴など多くの発見が! ゲームが由来のワインがあったり、遊び心に富んでいるのも素敵だと思いました(笑)。
『SHOPPE』にふらりと立ち寄って、店員さんと会話を交わしながらワインを嗜む、なんて休日が過ごせたら最高ですよね。みなさんも、おすすめのワインがあったら是非教えてください。ワインをきっかけに交流の輪も広げていきたいですね。
今回教えてくれたのは…
SHOPPE(ショップ)
〒162-0801
東京都新宿区山吹町345−6
SHAREyamabukicho 1F
【営業時間】
平日 15:00~22:00
祝・祭日 12:00~19:00
【定休日】
火曜日・水曜日
※臨時休業日はInstagramにて告知
【Instagram】
https://www.instagram.com/shoppe_tokyo/
Photos:Kaho Yanagi Model:Kotaro Inai [MEN’S NON-NO model] Composition&Text:Risa Kawamoto
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お酒と仲良くなってみ隊!