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旅行先の候補としてスイスが気になっていた萌音さん。予習とばかりに本場の美味を求めて創業58年の老舗へ。クリスマスを意識した装いで、ひと足先にホリデー気分を満喫!
vol.10 SWITZERLAND
憧れのチーズ………文・上白石萌音
待ちに待ったチーズ回は、「変形」と「変化」の宝庫だった。溶けたチーズはとにかく同じ状態に留(とど)まることがない。とりわけラクレットチーズは、ひと口ごとに刻々とその印象を変える。はじめの夢のような柔らかさ、そこから徐々に増していく弾力と旨(うま)み、ついに固まったときの濃縮されたコク。それぞれの段階に魅力があって飽きさせない。こんな人間になりたい!
ラクレットチーズがお皿に溶け落ちるのを、チーズフォンデュのチーズがパンに絡まって宙に伸びるのを見つめながら、「ものの形が変わっていくのが好きなんだな私は」と思った。とても自由な気持ちになる。そして、形が変わったことで発見される新たな魅力と、形を変えても失われないコアの頑丈さに、なんだかぼんやりと励まされた気になった。
スイスではよく、寒い季節の登山後に温かいチーズを食べるという。よく動いて固まった筋肉を、溶けゆくチーズと共に弛緩(しかん)させるのだろうな。いいなあ〜。
ぬくもりあるウッディな内装に、赤のクロスが映える店内。「登山で山小屋に着いたときのようなほっとする安心感がある」と萌音さん。
テーブルに着いてまずは「熱いチーズのタート」を。ナイフを入れた瞬間に、中からチーズがあふれる。「この断面は絶景! 甘みのあるチーズとサクサクしたパイがベストマッチ」。
続いて「ラクレットチーズとポテト、ピクルス」が到着。熱したチーズを削りだす機械に興味津々。
「熱いうちに調理して食べるライヴ感もいい。ピュアなラクレットチーズがおいしすぎる!」。
最後の「スイス特別料理 チーズのフォンデュ」にも前のめり。早速パンを熱々のフォンデュにイン。「濃厚で味わい深いチーズを食感の違うパンや野菜と絡めて食べるのが楽しくて。クリスマスに友達や恋人と来たくなるお店ですね」。
そう言う萌音さんは、赤いカーディガンをメインにホリデーを意識。「お店の色にも合っていたからか、くつろいで食べられた(笑)。ニットとワンピースのかわいさに、フリルの上品さを添えて着てみました」
チーズのタート
2種類のスイスチーズをパイ生地にくるんで焼きあげた「熱いチーズのタート」(¥1,100)。
ラクレット
生クリームとともに深いコクを出した味がクセになる。「ラクレットチーズとポテト、ピクルス」(¥1,500)は、熱く溶かしたラクレットチーズをじゃがいもやピクルスと合わせて食べる。
チーズのフォンデュ
スイス産のチーズに2種類の白ワインなどを入れ、香り高く仕上げた「スイス特別料理 チーズのフォンデュ」(¥3,200)は、パンや多彩な野菜を絡めてチーズと食材の味を楽しむ。
TOKYO SWISS INN(トウキョウ スイス イン)
港区東麻布1の3の7
麻布台サマリアマンションB1F
TEL:03(3588)8708
営業時間:18時〜23時(L.O.21時)
日曜休
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年のデビュー後、女優、歌手として活躍。2024年、日本とイギリスで舞台『千と千尋の神隠し』の再演が決定。主演映画『夜明けのすべて』が2月9日に公開する。最新シングル『ひかりのあと / skip』とともに巡る「『yattokosa』Tour 2023」が開催中。
ブラウス¥12,100・ワンピースドレス¥13,200(ともにレイ ビームス)・カーディガン(ノット イエット エフワイアイ)¥72,600/レイ ビームス 新宿 靴(ビームス ボーイ)¥19,800/ビームス ボーイ 原宿 ソックス/スタイリスト私物
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Photos:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y] Director:Taro Usuda Movie Camera:Noriyuki Fukumoto
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