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とある旅番組を観たことをきっかけに注目したブータン。料理にたくさんの唐辛子を使うと聞いて気合を入れお店を訪れた萌音さんだけど…幸福な時間が待っていた!
vol.8 BHUTAN
「辛」と「幸」
文・上白石萌音
「幸せの国」として知られるブータン。私の愛する番組『世界ネコ歩き』のブータン編を見た時からずっと気になっていた。だって本当に幸せそうだったから、ネコもひとも。その秘訣(ひけつ)、料理にも紛れてないかしら。
ブータンは辛い国だ。まさか「つらい」じゃなくって、「からい」のほう。おやつがわりに生の唐辛子をポリポリ食べるらしい。若干怖気(おじけ)付きながらの、いただきます。おお〜、なるほど辛(から)い! 唐辛子を直(じか)に感じる。でも、なんだこの素朴さは。辛(から)いのに優しくて、ほっとする。
よく、「『辛』に一を足したら『幸』」って聞くけれど、ブータン料理はまさにそれだと思った。料理ごとに「辛(から)さ」が違う分、足される「一」もそれぞれ違って、それは甘さとか酸味とかクリーミーさとか。その合致がパズルのように見事で、だから食べていて幸せを感じるのだ。
「辛」に一を足したら「幸」。幸せの秘訣は、その時々にうってつけの「一」を見つけることなのかもしれない。
鮮やかなオレンジの内装に映える、カラフルな旗が優しく揺れてお出迎え。
1品目は、青唐辛子がゴロゴロ入ったチーズの煮込み「エマダツィ」。ひと口食べて笑顔がはじける。「塩味と辛さとクリーミーさが均衡していて、全部のおいしさがよーいドンで来る。体がじんわり温かくなる素朴な味わいに、幸せを感じる〜」。
2品目の干し豚肉と赤唐辛子を使った「シーカムパ」はボリューム満点。「豚肉と大根の鉄板コンビを、赤唐辛子の辛味がピリッと引き締めている感じ。肉×野菜の甘みも際立っていますね」。
最後はブータンの蒸し餃子(ギョーザ)「モモ」。
「モチモチした生地の歯応えと、豚肉と玉ねぎのプレーンなアンが優しい味わいを生み出していて…かむたびに幸福」。
ブータン料理を満喫する萌音さんが着てきたのは「大人っぽいブラウス&スラックスに、ブータンの女性が左肩にかける『ラチュー』をプラス。アジアンテイストの着こなしをモダンにアレンジしてみました」。
シーカムパ
シーカムパは干し豚バラの煮炒め(¥1,450)。ブータンの赤唐辛子や玉ねぎ、しょうがとともに煮詰めた料理で、野菜と肉のうま味をたっぷり味わえる。ピリ辛テイストがクセになる!
エマダツィ
クリーミーなチーズのスープで青唐辛子を煮込んだエマダツィ(唐辛子とチーズの煮込み¥1,150)は、青唐辛子を食べるブータンでおなじみの家庭食。適度な辛味と塩味が、乾燥とうもろこしを砕いた粉末を混ぜたカランライス(¥450)と相性抜群!
モモ
ブータン版蒸し餃子のモモ(4個¥720)。豚ひき肉と玉ねぎとしょうがのさっぱりしたアンとモチッとした生地が特徴。赤唐辛子の粉末とさんしょう、油を練り合わせたスパイシーな唐辛子ペーストと最高にマッチする!
LASOLA(ラッソーラ)
千代田区九段南4の2の3 九段木田ビル2F
TEL:03(6272)8389
営業時間:11時30分~15時(L.O.14時)、17時30分〜22時(L.O.21時) 日曜休
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年のデビュー後、女優、歌手として活動。11月3日より全国7都市をめぐる『yattokosa』Tour 2023をスタートする。来年、日本とロンドンで舞台『千と千尋の神隠し』の再演が決定! 主演映画『夜明けのすべて』が来年2月に公開する。
ブラックギャザーブラウス¥8,800・パンツ¥11,000/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店 肩にかけたブータンスカーフ[ラチュー]¥7,900/マライカ ミティ 青山店 その他/スタイリスト私物
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Photos:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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