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「雰囲気をガラリと変えてヨーロッパ!」ということで、選んだのは大好きなお肉料理が思い浮かんだドイツ。本場の味を求めて、本国のお客さんも訪れる大人なレストランへ!
vol.5 GERMANY
肉は見かけによらぬもの
文・上白石萌音
ドイツ料理と聞いてこれまで思い浮かべてきたのは、ソーセージ! 肉! といったワイルド系。しかしこの度、そのイメージが驚きをもって覆された。
名物料理、アイスバイン。見た目の迫力にやや気圧(けお)されつつナイフを入れると、拍子抜けするほどの柔らかさ。あれよあれよとお肉がほぐれていく。口に運んでまたびっくり。とっても繊細なお味なのだ。肉塊にまさかのギャップ萌(も)え。そして付け合わせのじゃがいもがとんでもなく合う。お米ならぬ、お芋が進む味。
以前授業で、「ドイツ人と日本人は国民性が似ている」と習ったことがある。真面目で勤勉で細やか……もちろんドイツにも日本にもいろんな人がいるけれど、そういう雰囲気が相似しているらしい。その時はただ「そうなのか」と思っていたけれど、今回の食事で腑(ふ)に落ちるところがあった。素材を生かした最小限の味付け。シンプルさに潜むこだわりと手間。この味はどことなく、日本食に通じるのではなかろうか。
ドイツ料理への期待と上品なお店に、少し緊張した面持ちでテーブルに座る萌音さん。
一品目に登場したのは「4種ソーセージ盛り合わせ」。「エリアごとに違う味はもちろん、“焼き”と“茹(ゆ)で”の2つの食べ方も体験できて大満足! 味つけや柔らかさなど個性があって楽しい」。続く二品目は「仔牛(こうし)肉のパン粉焼き」。「スライスしたみたいに薄い! でも食べると肉肉しくて、仔牛肉のうま味が凝縮されているのがわかる」。
その間に最後の「アイスバイン」が完成。大きなスネ肉を器用に切り分けて口に運ぶと「なんて繊細な味なんだ! 裏切られた(笑)。シンプルな塩味がお肉の甘さを引き立てています」。食べる手が止まらず、気づいたらまるっとペロリ!
食後には、いつものファッションチェック。「ドイツはデザインやグラフィックが優れているイメージがあるので、アートのような柄のシャツを選びました。お店の雰囲気にもマッチしていました!」
4種ソーセージ盛り合わせ
ドイツの4つのエリアで食べられているソーセージが大集合! 「なじみのあるフランクフルトやスパイスのきいたチューリンガーなどバラエティ豊かな味を楽しめます。ザワークラウトの酸味でおいしさ倍増!」。¥3,800
仔牛肉のパン粉焼き
たたいて薄くした仔牛の肉をパン粉で包み、焼き揚げたカツレツ。「焼き揚げがポイントですね。サクッと歯切れのいい衣の中に、お肉がぎゅっと詰まってる。焼き野菜の彩りもあって楽しいひと皿!」。¥4,000
アイスバイン
塩漬けにしたポークのスネを、お肉がほろほろになるまで5時間ほど煮込んだ定番料理。「絶妙な塩加減が、スネ肉本来の味わいを引き出していますね。本当に優しい味で、こちらもザワークラウトと相性抜群」。¥6,000
ZUM EINHORN(ツム・アインホルン)
港区六本木1の9の9 六本木ファーストビルB1F
TEL:03(5563)9240
営業時間:平日[ランチ]11時30分~14時、[ディナー]17時~21時
第1・第3土曜[ディナー]17時~21時
第2・第4土曜、日曜、祝日休
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年のデビュー後、女優、歌手として活躍。近年の主演作は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、舞台『千と千尋の神隠し』、ミュージカル『ジェーン・エア』など。来年公開の映画『夜明けのすべて』が控える。
シャツ¥29,700/フィーニー
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Photos:Osamu Yokonami Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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