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長年憧れていたというフィンランドのごはんを味わえるカフェを訪れた萌音さん。おいしい食事とかわいい食器に囲まれた心落ち着く空間で幸せなブランチを満喫!
vol.3 FINLAND
安心と刺激
文・上白石萌音
「フィンランド」と聞けば「かもめはでかい」まで言いたくなるのはきっと私だけじゃない。「フィンランドのかもめはでかい」。大好きな映画『かもめ食堂』の冒頭の一節だ。映画を観て以来憧れの地に近づくべく、いざiittalaカフェへ。
柔らかな自然光が注ぐ、ショップ併設のカフェ。入るなり「ほらやっぱフィンランド最高じゃん…」と静かに拳を握りしめる。
いただいたお料理は、身近でありながら新鮮だった。例えば東部の伝統料理カレリアパイは、お粥(かゆ)と卵という信頼コンビを、薄いモチモチのライ麦パンが包む。もはやおなじみと思っていたシナモンロールには、思いがけずカルダモンがピリッと香る。安心の中にほのかな刺激が潜んでいるのだ。そんなの好きにならないわけがない。
「フィンランドの人は完璧を求めない」と店員さんがおっしゃった。むしろ枠をはみ出したものや未完成なものに魅力を感じるのだと。その豊かさが心を打つ。おおらかで朗らかな、飽くなき探求心。
「北欧の画家の美術展に行ったことをきっかけに、アートやインテリアが好きになったんです」。
そんな萌音さんは、フィンランドを代表するライフスタイルブランド「Iittala(イッタラ)」が手がけるストア&カフェへ。期待と憧れで瞳をキラキラと輝かせながら、本場の味を楽しめるメニューをオーダー! 本国の食文化を感じられる「フィンランド コンボ」と「サーモンスープ」を味わうと笑顔があふれた。
「他でも同じメニューを食べたことがあるけど全然違う。シンプルだけど奥行きのある味に、優しさやぬくもりを感じます。そして、どれもコーヒーにすっごく合う! 北欧家具に囲まれて、イッタラの食器で食べると心が満たされます」。
食後は、併設されたストアで食器をチェック。「家でもイッタラを使っています。かわいいお皿やカップがあると食事の時間がより楽しくなりますよね」。新作を前にしばらく悩みつつ…(10分経過)…お気に入りを購入!
「北欧のデザインって本当にすてき。今日着ているワンピースもフィンランドの『マリメッコ』。華やかな色使いが美しくて、カフェの上品な空間に映えました!」
フィンランド コンボ
朝食や軽食としても愛されるシナモンロール(左)とカレリアパイ(右)、そしてコーヒーのセット。「シナモンロールはほんのりした甘さと香るカルダモンがおいしすぎる! ライ麦パンにまろやかなミルク粥とエッグバターをのせたカレリアパイは味の黄金比に感動!」。¥1,980
サーモンスープ
ボリュームのあるサーモンと野菜たっぷりのスープ。「脂が乗っているサーモンと、野菜がしっかり溶けたクリームスープは最高のマッチング。食べていてエネルギーをもらえる! ライ麦ミックスパンもついていて満足感も高め」。¥1,320
イッタラ表参道 ストア&カフェ
渋谷区神宮前5の46の7 GEMS青山クロス1F
TEL:〈カフェ〉03(5774)0052、〈ストア〉03(5774)0051
営業時間:11時〜20時 不定休
※営業に関する最新の情報は、店舗にご確認ください。
PROFILE
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年のデビュー後、女優、歌手として活躍。近年の主演作は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、舞台『千と千尋の神隠し』など。主演ミュージカル『ジェーン・エア』が、3月11日より東京芸術劇場にて、4月7日より梅田芸術劇場にて公演される。
ワンピース(マリメッコ)¥67,100/ルック ブティック事業部 その他/スタイリスト私物
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Photos:Osamu Yokonami Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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