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「どんなときだって、ごはんが幸せを運んでくれる」と語るごはん好きの上白石萌音さんと、世界の美食を巡る連載がスタート! 第1回は、彼女のルーツであるメキシコと日本の逸品を食べに行きます!
vol.1 MEXICO
La comida mexicana
siempre me llena
de energía y alegría
料理が運ばれてくるたびに「懐かしい〜」と笑顔があふれる。熱々のチーズフォンデュ、ケソ・フンディード[¥1,200(税抜き)]を食べながら「子どもの頃は考えなかったけど、伸びるチーズが映えますね。いまシャッターチャンス(笑)」。
そして、カメラを向けると「ここも見て」と頭を指さす萌音さん。「メキシコの女の子って、こうやって細い編み込みをして髪型でおしゃれするんです。気分が盛り上がって、つい食べすぎちゃうかも!?(笑)」。
幸せムードで撮影が進む中、なんとマリアッチと遭遇! 現地の日本人学校で習っていたという「メヒコリンド」をさっそくリクエスト。「母国を想うメキシコ人の曲で、新しい先生や生徒が来るときに歌ってお迎えするんです。この曲はいまでも踊れる」。ラストはお店にあった帽子を借りて記念撮影!
タコス・デ・レス
トウモロコシのトルティーヤの中に、グリルした牛肉とオニオン、コリアンダーを入れたタコス。サルサソースをつけると、辛味と酸味が加わってさらに食欲増し増し! ¥1,200(税抜き)
FONDA DE LA MADRUGADA(フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ)
渋谷区神宮前2の33の12
TEL:03(5410)6288
営業時間:16時〜23時30分、金・土〜26時
タコスのほか、セビチェ¥1,400(税抜き)、ポジョ・コン・モレ・シルエラ¥2,300(税抜き)、フラン・デ・ラ・カサ¥600(税抜き)も人気。
童心に帰る
文・上白石萌音
私はかつてメキシコに住んでいたので、この連載のスタートを切るのは絶対にメキシコ料理店がいいと思った。そうなるとお店は即決。原宿にあるFONDA DE LA MADRUGADAは、東京にいながら五感でメキシコを楽しめる大好きな場所だ。ぽつんとした小屋のような入り口から、石造りの長い階段が地下へと続く。一段ごとに、地中の小さなメキシコへと潜っていく。
記念すべきファーストバイトはタコス! 香ばしく焼かれた牛肉とほんのり甘い玉ねぎをほやほやのトルティーヤで包み、口いっぱいに頬張る。これこれ! この味! メキシコ料理は、はっきりしていて、勢いがよくて、おおらかな味わい。そして噛(か)めば噛むほど多彩で繊細だ。これらの言葉は全て、私が思うメキシコ人のイメージにそのまま当てはまる。人が味を作り、味が人を作っている。
海の向こうがうんと遠くなってしまったこの時代に、パスポートのいらない世界旅行。マリアッチの朗らかな歌声に祝福されて、最高の連載が幕を開けた。
MONE KAMISHIRAISHI
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年のデビュー後、女優、歌手として活躍。近年の主演作は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、舞台『千と千尋の神隠し』など。現在、ドラマ『記憶捜査3〜新宿東署事件ファイル〜』に出演。2023年にミュージカル『ジェーン・エア』が控える。
カーディガン¥18,480/ビームス ボーイ 原宿 ジーンズ(バウム ウンド ヘルガーデン)¥28,600/デミルクス ビームス 新宿 イヤリング¥22,000・シルバーネックレス¥93,500・パールネックレス¥17,600/プティローブノアー その他/スタイリスト私物
Photos:Sodai Yokoyama Hair & Make-up:Tomoko Tominaga[Allure] Stylist:Lisa Sato[bNm] Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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上白石萌音と世界をガブリ!