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おしゃれな部屋に住む人のインテリアを取材したら、みな“スポット”にこだわっていた。魅力的な空間づくりにひそむそのテクニックを学べば、僕らも自分の部屋をもっと好きになれるはず。今回は、ビデオグラファー・古江優生さんのお部屋をご紹介!
心満たされるベランダライフ
古江優生さん /ビデオグラファー
Room DATA – 1DK / 26m²
SWEET SPOT
風の通り道になるここなら読書もはかどる
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「夏はベランダでお気に入りの漫画を読んだり、友人とお酒を飲んだりするのがとっておきの楽しみなんです。窓も大きいから、開ければ部屋にもさわやかな風が入ってきてとても気持ちいい。あと、この部屋は間取りにもこだわっています。玄関を入ると廊下とキッチンがあって、その奥に居室があって…みたいな、ありふれたのが好きじゃないんです。ここは廊下のない、変わった間取りが決め手。じつはリビングとキッチン・ダイニングを隔てる襖(ふすま)も取っ払ってます。アパート自体はすでに築40年。実家っぽくて落ち着けるから、あえて古い物件を探していました。家具もどこか“実家感”のある、昭和の匂いを感じられるものをチョイスしています」
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服好きな古江さんらしく、押し入れからあふれた服が本棚にも。「収納のこだわりはないんですが、ちょっと収集癖があるのか入りきらず(笑)」
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「ここに登場している部屋がツボで、参考にしています」と見せてくれたのは、都築響一氏による名著『TOKYO STYLE』。
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リビングに吊るす1973年のカレンダーはリネン製。風になびいて涼しげ。
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「デスクはパシフィックファニチャーサービスで購入。部屋になじむ無垢(むく)の天板を選びました。写真も動画も撮るので、デスクトップ2つで作業」
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テーブルには写真集がうずたかく積み上がる。「特に好きな写真家はヴィヴィアン・サッセンですね」
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衝動買いというダイニングセット。ここで友人と麻雀(マージャン)に興じることも。
Photos:Shinsaku Yasujima Text:Masahiro Kosaka[CORNELL]
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