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時を重ねても色褪せることない名作デザイナーズ家具。1点取り入れるだけで部屋の雰囲気がグッと洗練されて、日々の暮らしが豊かになること請け合いだ。とは言え、大きな家具はなかなか手を出しづらい。まずは初心者でも手軽に取り入れられる名作インテリア雑貨をピックアップ。
01_ダネーゼの「フォルモサカレンダー」
1957年にミラノで誕生したダネーゼは、デザイン史に残る数多くの名作を発表しているブランド。そのダネーゼを代表する作品がアルミのプレートを用いたこのカレンダーなのだ。1963年にデザイナーのエンツォ・マーリーが発表した本作は、日にちと曜日、月が独立したプレートで記されていて、一生使い続けることができる万年型カレンダー。可視性の高いヘルベチカ書体の大きな日付は、インテリアとしてもインパクトを放つ。使い込むことでプレートの味わいが増していくさまも楽しみの1つ。
万年カレンダー¥24,200/クワノトレーディング[TEL:03-6661-7964]
02_イームズの「エレファント」
ミッドセンチュリー期の家具を代表するイームズの愛らしいエレファントのオブジェは、1940年代初頭から3次元成形の研究を続けていたイームズ夫妻が生み出したもの。当時の技術では滑らかな曲線を表現するのが難しく、試作に留まり量産されることはなかったそうだ。そんな幻の作品が、チャールズ・イームズ生誕100周年を記念して2007年に数量限定で発売され、瞬く間に完売。そこから10年の時を経て、2017年から通常のラインナップに加わることになったプライウッドを用いた本作は、愛嬌たっぷりだけど上品な佇まい。頭と胴体の接合部分に施された刻印が正規品の証。一生モノのインテリアとして大切に使い続けたい名作。
オブジェ¥190,300/ヴィトラ[TEL:0120-924-725]
03_フロスの「メイデイ」
ミニマリズムの潮流とは一線を画する革新的なデザインを送り出し続けるドイツ人デザイナー、コンスタンチン・グルチッチが2000年にデザインしたメイデイは、床に置いたり、取っ手をフックのよう引っ掛けたりと、様々な用途に使えるライト。コードの長さは4.8mもあるので近くに電源がなくても使うことができて便利。スイッチ部分以外を真っ白で統一したクリーンさが際立つ本作は限定カラー。
ライト¥27,500/フロス[TEL:03-3582-1468]
04_サイトーウッドの「バスケットNo.903」
50年以上続くロングセラーのダストボックスは、静岡県のサイトーウッドが手掛けたもの。創業者の齊藤勇が戦時中に研究を重ねて生み出した薄くスライスした木材を加工する円筒成形合板の技術を用いて作られた本作は、日本国内だけでなく世界中にファンを持つ名作としても知られている。木材工芸品としての凜とした佇まいは、ダストボックスというよりもはや芸術品。日常生活に必要不可欠なアイテムだからこそ、心落ち着くものを選びたい。
ダストボックスM¥7,700/サイトーウッド[TEL:054-285-8182]
※すべて税込価格です
Photos:TSUTOMU YABUUCHI[TAKIBI] Stylist:Shinya Endo[BOOTSYORK.style]
Composition&Text:Misato Kikuchi
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