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様々な競技で活躍する注目のアスリートにインタビュー。今回は、サッカー・Ｊリーグ（FC町田ゼルビア）の藤尾翔太さん。
FOOTBALL
― サッカー ―
「J1初制覇をめざし、
チームのために前線で
体を張り続けたい」
今季、クラブ史上初のJ1昇格からいきなり首位争いを展開しているFC町田ゼルビア。その快進撃の中心にいるのがストライカーの藤尾翔太だ。現在（９月16日時点）チーム最多得点を記録しているだけでなく、ポストプレーや献身的な守備などでも貢献度が高い。そしてＵ-23日本代表として臨んだパリ五輪、パラグアイ戦での２ゴールは今も記憶に新しい。
「パリ五輪は自分にとって大きな分岐点でしたね。負けたら終わりという緊張感の中、勝負どころでいかにチームを勝たせる力があるのかが試されていました。そこで回ってきた２本のチャンスをしっかり決められたことはとても自信につながりましたし、周りからも評価してもらえました。そして海外チームと戦い、球際の強さやトランジションの速さ、泥くさくゴールを狙っていく姿勢など、チームに戻ってから生かせる発見もたくさんありました。いい刺激をもらっても継続していかないと感覚が薄れていくので、何かを感じたらすぐ行動に移すように日々のトレーニングから心がけています」
現在、FC町田ゼルビアは激しい首位争いの真っただ中。パリ五輪を経てひと皮むけた印象の藤尾だが、勝負の終盤戦に向けてはチームの結束力を高めることが何より大事だと語る。
「ゼルビアはキャプテンの昌子（しょうじ）（源）選手を筆頭にやるべきことを明確にしながら全員が同じ方向を向いていて、それが僕らの強みになっています。練習中にうまくいかないことがあればその日のうちに話し合って解決し、練習が終わればサッカー以外のプライベートなことでも何でも話す。コミュニケーションが優勝争いの緊張感さえも楽しむことができている秘けつですね」
チームの中軸として、自分自身の役割を理解しながら、ここからはさらにギアを上げていく。気合十分だ。
「僕はストライカーである以上、試合に勝つためのゴールが何よりも求められることは当然として、積極的なハードワークやボールを前線に収めることで味方が上がってくる時間を稼ぐことも重要。どんな形であれゴールの起点になれるように常に意識しています。J1初優勝をめざして、残りすべての試合で貪欲に勝負していきます！」
藤尾翔太 SHOTA FUJIO
2001年５月２日生まれ、大阪府出身。184㎝・79㎏。ポジションはフォワード。2020年、セレッソ大阪U-18からトップチームに昇格。同年にJ1初ゴール。その後、水戸ホーリーホック、徳島ヴォルティス、FC町田ゼルビアと期限付き移籍で渡り歩き、2023年シーズンはリーグ戦33試合８ゴールを記録して町田のJ2優勝とクラブ初のJ1昇格に大きく貢献。その町田に2024年より完全移籍で加入。今季は開幕から主力としてプレーし、現在９得点（９月16日時点）。U-23日本代表に選出されて今夏のパリ五輪にも出場した。
Photo:Yuki Oe Interview & Text:Sayako Ono Composition:Kai Tokuhara
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