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様々な競技で活躍する注目のアスリートにインタビュー。今回は、スケートボードの池田大亮さん。
SKATEBOARDING
―スケートボード―
「スケートボードの魅力は無限。
だから何度失敗しても
チャレンジできるんです」
9月のある日。気温33℃の猛暑の中、練習拠点のスケートパーク近くの取材場所に現れた池田大亮。Tシャツにたっぷり汗を浮かべながらも爽やかな笑顔でまずはさらりとこうひと言。
「毎日5〜6時間は滑っているのでこのくらいは全然平気です。こうしてどんな季節でも楽しめるのがスケートボードのいちばんの魅力ですので」
まだ20歳とは思えないほど、物腰が柔らかく言葉選びも実に丁寧だ。
「落ち着いてるねとはよく言われます(笑)。自分としてはただシャイなだけだと思っているんですが、こうして取材などでスケートボードのことを話すことに少しずつ慣れてきたのかも」
彼が今、ひたむきにめざしている“高み”は競技のシーンにある。
「もちろんプロスケーターである以上クールな映像を残したり、ストリートシーンでも個性を発揮したいですが、今は競技のほうでより頑張っていきたい。いちばんの目標は世界最高の大会であるストリートリーグで活躍すること。それにもちろん東京五輪にも出たいです。実は去年、ひざを手術してなかなかポイントが取れなかったので、1年延期になったことでもう一度チャンスが生まれたと思っています。ここから期間は短いですが、出場できるように頑張っていきたいですね」
ダイナミックさや力強さに、しなやかな浮遊感も兼ね備えた池田大亮の滑りはまさに一見の価値ありだ。
「スケートボードの技は無限。だから日々研究しながら、どんどん新しい技を身につけていく作業は本当に何年やっていても飽きないんです。最近は階段を使ったトリックが得意技ですので、ぜひそこを見てほしいですね!」
Favorite Item
HIBRID SKATEBOARDSのデッキ
愛用のスケートボード。日々ハードな練習が続くため消耗が激しく、大体2週間くらいで新しいものに替えるそうだ。「自分に合う仕様に作っていただいてるので、すごくフィットしています。もう相棒以上の存在ですね」
PROFILE
池田大亮 DAISUKE IKEDA
2000年8月4日生まれ、東京都出身。165㎝・55㎏。3歳から父親と一緒にスケートボードを始め、現在も活動拠点にしている新横浜のスケートパークなどで練習を積みながら10代前半でプロスケーターに。2017年に第1回日本スケートボード選手権大会で優勝を果たすと、2019年からは世界最高峰の舞台SLS(ストリートリーグ)に参戦し、X-GAMESのミネアポリス大会でも7位に入賞。現在「ムラサキスポーツ」「クリスタルガイザー」に所属。スポンサーに「ナイキSB」「WW」など。
Photos, Composition & Text:Kai Tokuhara
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