▼ WPの本文 ▼
様々な競技で活躍する注目のアスリートにインタビュー。今回は、バスケットボール選手のジョシュ・ホーキンソンさん。
basketball
― バスケット ―
「自分がやるべきことを
とことんやり抜いて、日本の
バスケ界に恩返しがしたい」
今夏に沖縄で開催されたバスケットボールW杯(※フィリピン、インドネシア、日本の共催)で、攻守にわたって日本代表を支え続けたジョシュ・ホーキンソン。彼の献身的な活躍があったからこそ、48年ぶりに自力での五輪出場が決まったと言っても過言ではない。彼は大会前から、「必ずできる」と常々自分に言い聞かせていたという。
「準備段階から自分のプレーは世界でも通用するという強い自信を持って練習に臨んでいました。その心がけはチームも同じで、どんなに格上の相手でも、お互いを信じて全力で戦い抜く気持ちを大切にしようと。フィンランド戦やベネズエラ戦で大きくビハインドを背負った状況から逆転できたのも、その共通認識があったから。また自国開催ということで、より近くでファンの皆さんが背中を押し続けてくれたことも自分たちにとって非常に大きな力になりました」
実は彼のプロ選手としてのキャリアは6年前に日本で始まった。
「アメリカの大学では充実したバスケライフを過ごせました。ただ2017年のNBAドラフトで指名されず、どうしようと考えていたときに、エージェントから『体が大きくてタフに動ける選手を求めている』という日本でのプレーをすすめられたんです」
そこから着実にBリーグで成長を遂げ、今年2月には日本国籍を取得直後に代表デビューを飾った。
「来日して3年ほどたった頃、これまでお世話になった人や日本のバスケ界に恩返しがしたくて帰化を考え始めました。もちろん代表選手への興味もありましたが、それ以上にBリーグや日本のバスケ全体のレベルアップに貢献したいという思いが強くて。それでもやはり、日本代表のユニフォームに初めて袖を通したときは背負うものの大きさを感じましたね」
W杯での大車輪の活躍を受けて、先頃開幕した今季のBリーグでのプレーにはますます注目が集まる。2024年のパリ五輪もしっかりと視野に入れながら、新天地となるサンロッカーズ渋谷での飛躍を誓う。
「何より、自分ができることを100%やり切りたいです。日々の積み重ねを怠らなければ、自分もチームもめざす場所にたどり着けると信じて」
PROFILE
ジョシュ・ホーキンソン//バスケットボール・Bリーグ(サンロッカーズ渋谷)
1995年6月23日生まれ、アメリカ・シアトル出身。208㎝・106㎏。ポジションはPF(パワーフォワード)/C(センター)。2017年にワシントン州立大学を卒業後、来日してファイティングイーグルス名古屋でプロキャリアをスタート。その後、信州ブレイブウォリアーズを経て今季よりサンロッカーズ渋谷に加入。今年2月に日本国籍を取得し、日本代表メンバー入りを果たすと、8月に開催されたW杯では出場した多くの試合で2桁得点・2桁リバウンドを記録するなどパリ五輪出場権獲得の原動力となった。
Photo:Teppei Hoshida Interview & Text:Sayako Ono
▲ WPの本文 ▲