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様々な競技で活躍する注目のアスリートにインタビュー。今回は、バレーボールの石川祐希さん。
VOLLEYBALL
―バレーボール・セリエA―
「世界一のバレーボール選手を
目標に、イタリアで
果敢に攻め続けたい」
バレーボール世界最高峰の舞台、イタリア・セリエAでの挑戦も6シーズン目を迎えた。誰もが認める日本男子バレーボール界の若きエース、石川祐希がひときわたくましさを増している。
「セリエAはイタリア人のみならず世界各国からハイレベルな技術、屈強なフィジカルとメンタルを兼ね備えたトップ選手が集まるリーグ。その中で存在感を出すためにコート上でより明確に自己主張をするようになりましたし、バレーボールとの向き合い方も変わりましたね。学生時代の僕と比べると、勝利に対する執着心と言いますか、『絶対にここで1点決めるぞ!』という気持ちが格段に強くなりました」
イタリアでの日常にもすっかりなじみ、また現地ファンからのサポートも大きな励みになっているという。
「イタリアといえばサッカー。しかしバレーボールも各クラブがしっかり地元に根づいていてアリーナの熱量がすごいんです。ファンは厳しさの中にも温かさがあって、昨季はパドヴァのチームの一員としてしっかり受け入れてもらえたように思います。やはりイタリアではスポーツは重要な文化のひとつ。今季からはミラノという大きな街のクラブでプレーするので、注目していただける分、周囲からの目も厳しくなると思いますが、それを力に変えて成長につなげていきたいですね」
コロナ禍の影響で先シーズンのセリエAは途中で打ち切りに。それだけに今季にかける思いは例年以上に強い。
「セリエAやチャンピオンズリーグで優勝し、その中心選手として活躍し続けられるプレーヤーになる。イタリアに来た当初から描いていたその目標に変わりはありません。まだまだ課題は多くありますが、ミラノでの新シーズンを大きな飛躍のきっかけにしたいですし、ファンにもう一度バレーボールのある日常をいい形で届けられるように、僕自身、バレーボールを全力で楽しみたいです」
Online interview
シーズン開幕に向けて東京からミラノに渡航する少し前、大切なコンディショニングの合間を縫ってリモートインタビューに応えてくれた。
PROFILE
石川祐希 YUKI ISHIKAWA
1995年12月11日生まれ、愛知県出身。192㎝・85㎏。ポジションはアウトサイドヒッター。小学4年時にバレーボールを始め、星城高校で2年連続高校3冠を達成。2014年に中央大学に進学して史上最年少(当時)で日本代表入り。同年にイタリア・セリエAのモデナ・バレーと契約し、その後は大学に在学しながらイタリアでプレーを続ける。大学卒業後も日本のVリーグには所属せず、2018-19シーズンは同じくセリエAのエマ・ヴィラズ・シエナ、2019-2020シーズンはパッラヴォーロ・パドヴァでプレー。新シーズンはパワーバレー・ミラノで開幕を迎えている。(※写真は昨季の試合シーン 写真提供:株式会社グッドオンユー)
Composition & Text:Kai Tokuhara
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