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様々な競技で活躍する注目のアスリートにインタビュー。今回は、サッカー・Jリーグ(清水エスパルス)の松岡大起さん。
FOOTBALL
―サッカー―
「ボールを奪うこと。
そこを誰にも負けない
武器にしていきたい」
相手への体の寄せに迷いがなく、恐ろしく速い。球際にも強い。久しぶりに“ボールを奪う”というプレーで魅せられる守備的MFが現れた。
「小さい頃はFWをやっていて、ボランチは中学に入ってから。そこからボールを奪う醍醐味(だいごみ)や中盤で周りを動かすプレーの楽しさを知りました」
現在20歳。昨季は10代でサガン鳥栖のレギュラーを務めあげ、今季途中に清水エスパルスへ移籍してからも中盤のキーマンとしてフル稼働中だ。
「セカンドボールの位置や相手の目線から予測を立てるなどの工夫はしていますが、ボランチとして何より大切にしているのはどんな選手とマッチアップしても自分の間合いで必ずボールを奪い切ってやるという気持ち。相手が嫌がる状況をファーストプレッシャーでつくることを心がけています」
身長は170㎝。決して恵まれた体格ではないが意に介さない。
「そこは俊敏性でカバーできますし、身長が低くてもジャンプ力やポジショニングで競り合いに勝てるように意識しながら練習に取り組んでいます」
将来的な海外挑戦への意欲も高い。
「プレーしたことがないので大きなことは言えませんけれど、海外で活躍するには誰にも負けないオンリーワンの武器を持つことが重要だと思います。それが自分にとっては走ることやボール奪取。そこをもっともっと突き詰めながら、ゴールやアシストでも違いを見せられるボランチになりたいです」
若くして、しっかりと“自分の言葉”を持ったプレーヤーでもある。
「小さい頃から、日本代表になる、W杯に出る、といった夢を書いたり発信するようにしてきたので、それが生きているのかもしれません。サッカーは試合や練習で自分の考えやプレーの意図をきちんと言葉にして伝えることも大事だと思っていますので」
PROFILE
松岡大起 DAIKI MATSUOKA
2001年6月1日生まれ、熊本県出身。170㎝・65㎏。ポジションはMF(ミッドフィルダー)。サガン鳥栖U-18を経て2019年に高校生ながらトップチーム昇格を果たす。また同年にはU-22日本代表に飛び級で招集されてトゥーロン国際大会などに参加。翌2020年は10代ながら守備的MFの開幕スタメンを勝ち取ると、不動の主力としてリーグ戦32試合に出場。今季もサガン鳥栖の躍進に大きく貢献していたが、8月にさらなる成長を求めて清水エスパルスに移籍。
Composition & Text:Kai Tokuhara
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