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浅香航大「男2人・女1人の三人夫婦をのびのび演じられるように、“自由に、大胆に”をテーマにしていた」【ウィークエンド・インタビューズ 第44週】

浅香航大「男2人・女1人の三人夫婦をのびのび演じられるように、“自由に、大胆に”をテーマにしていた」【ウィークエンド・インタビューズ 第44週】

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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第44週は、現在放送中のTBSドラマストリーム「三人夫婦」で地上波初主演を務める俳優の浅香航大さんが登場!

本作は、浅香さんが演じる孤独な堅物男の拓三が、ひょんなことから元カノとその彼氏と出会い、新しい“三人の夫婦”になっていく新感覚のホームラブコメディだ。注目が集まるドラマの内容とその舞台裏、そして浅香さんのプライベートについて聞いた!

初めて演じるくらい愛嬌のある人物を
表現することは新しい挑戦だった

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー1

──『三人夫婦』というタイトルを聞いてすごく興味を引かれました。最初に物語を読まれたときの感想を教えてください

タイトルのインパクトが強くて、興味を持って台本を読ませていただきました。想像していたよりすごくハートフルで、コメディの要素も多くて、本当にほっこりしたので、演じるのが楽しみになりました。脚本家の我人(祥太)さんたちが書かれたテンポ感や空気感をうまく表現できたら、新しい形のラブストーリーとして面白い作品になるだろうなと思いました。

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー2

──演じる前と後で印象に変化はありましたか?

演じる前は「三人夫婦ってどういうことなんだろう?」と思っていましたが、「ありえない」と思っていた拓三も、元カノの(矢野口)美愛と美愛の彼氏の(里村)新平との出会いやきっかけで、三人夫婦への印象が変わっていきますし、最初からスムーズに行かなくても、確かにいい面もたくさんあるなと感じました。

──今回、主演を務めるうえで意識されたことは?

主役というと撮影を引っ張っていく立ち位置なので、現場が円滑に進むようにしながら、より良いものをつくるためにみんなとコミュニケーションを取ることをすごく意識しました。ただ、役者として役への向き合い方自体はこれまでと変わらないので、あまり気負わないようにしていましたね。

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー3

美愛を演じる朝倉(あき)さんは、お芝居の経験がたくさんある方なので頼らせてもらいましたし、新平役の(鈴木)大河くんはドラマ出演が2本目ということで緊張している様子もあったので、のびのび演じられる現場づくりを目指しました。本作のお芝居においては、“自由に、大胆に”をテーマにしていましたね。

──鈴木さんには具体的にどのようなアドバイスをしましたか?

日を重ねるごとに大河くんはのびのび演じるようになって、自分からセリフや動きの提案をしてきてくれるようになっていきましたね。全部が採用されるわけではなかったけれど、「挑戦することが大事だから」「やってみてダメだったくらいの方がいいよね」と、よく話していました。そのなかで大河くんの提案が生きた芝居もたくさんありました。

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー4

──回を追うごとにキャラクターの魅力が増していきますが、浅香さんが演じる三津田拓三という役を演じるにあたって準備されたこと、イメージされていた人物像は?

自分自身、拓三のようなかわいらしさや、憎めない愛嬌のある人物を演じることがあまりなかったので、彼のキャラクター性をどう表現するかは大きな挑戦でした。いままではクールな役や変わり者、クセのある役が多かったので、今回は力を抜いて、いい意味で肩肘張らずに、等身大の自分で表現することを意識しています。かわいらしさといっても、あざとく表現するというよりは、役にひたむきに向き合うことで自然と出てくる愛嬌を目指して、拓三らしさを純粋に演じることでにじみ出ればいいなと思っています。

共演者のピュアな反応が見たくて
リハと違うアドリブを入れることも

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー5

──共演された朝倉さん、鈴木さんのお芝居についての印象は?

朝倉さんは、百戦錬磨の方ですし、ご本人も「今回の役はけっこう自分に近いかも」と話されていて、現場で和やかな雰囲気をつくってくださっています。お芝居にも真摯に取り組む方なので、すごく頼りにしていますし、一緒に演じることがとても楽しい。僕が思うに、ちょっと天然なところもあって、そこがまた愛らしい方ですね(笑)。

大河くんは本当に真面目で、柔軟性と対応力のある役者だと思います。新平という自由度の高いキャラクターを演じているということもあるんですけど、どんどん変わっていくのが伝わってきて、見ていて羨ましくなるくらい。そして、彼もちょっと天然だと思っています(笑)。

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー6

──撮影の合間に交わされた印象的なやりとりなどは?

撮影がタイトなこともあって、和気藹々としつつも、セリフを覚えるのにみんな必死で…。「寝れた?」とか「元気?」とか、お互いの体調を気遣いながら、それぞれがのびのびやっていますね。

──美愛役を朝倉さんが、新平役を鈴木さんが演じたから生まれる、三人の化学反応はありますか?

化学反応は間違いなく起きています。朝倉さんも大河くんもお芝居にとても真摯に向き合っている方たちで、そのピュアな姿勢に僕の中でちょっといたずら心が芽生えまして(笑)。リハーサルと本番で動きやセリフを少し変えてアドリブを入れたら、ちゃんとリアクションで返してくれるんですよ。そのやりとりを通して、現場の雰囲気がより活性化されていると思います。

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー7

──本作では、「三人夫婦」以外にも、「友婚」など多様な関係性についても丁寧に描かれていて、ドラマを観ていると自分の感覚がアップデートされていくように感じます。浅香さんが思う本作の見どころはどこですか?

ホームラブコメディではありますが、三人を取り巻く人間関係が持つ多様な視点を描き、社会との向き合い方、親との関係、性や子どものことなど、それぞれのキャラクターが抱えるテーマに丁寧に向き合っている作品と感じていただけるのではないかと思います。三人夫婦ということで、拓三と美愛、美愛と新平の関係だけでなく、拓三と新平の関係性も大切に描かれているんです。どんな関係を築いていくのかが、このドラマの大きな見どころ。笑って、ほっこりして、ふと深く考えさせられる——そんな時間を届けられるドラマになっていると思います。


去年から登山に夢中!
山頂で体験した“無音”に感動した

俳優の浅香航大さん ドラマ『三人夫婦』についてのインタビュー8

──お休みの日は、どのように過ごしていますか?

だいたいのルーティンが決まっています。朝起きてそばを食べて、ジムに行って筋トレして、アニメを観ながらエアロバイクを漕いで、ジムのサウナに入って、帰ってくる。余裕があればその後に友人とごはんに行く感じです。

──アニメもお好きなんですね。最近はどんなアニメを観ていますか?

アニメがいちばん純粋に楽しめるエンタメかもしれません。実写だと職業柄、どうしても演技のことなどいろいろ考えてしまって(笑)。シリアスなバトルアクション系が好きで、いまは『俺だけレベルアップな件』にハマっています。あと、映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を観ました。すごく楽しみながらも、声優を務めたあのさんがあまりにも上手だったので、「うまっ!」と思った瞬間、ちょっとだけ役者の視点が入って、気楽には観られなかったかも(笑)。

──プライベートでハマっていることはありますか?

登山ですね。もともと自然が好きで、キャンプに行くこともあるんですが、やっぱり自然の中に身を置くことで気持ちがリセットされますね。ハマったきっかけは、昨年初めて登山をしたとき、山頂で何の音もしない時間に感動したんです。あと、ひたすら自然に向き合って登り続けるという行為が、ある種マインドフルネスに近く、日頃インプットに努めている自分にとっては、すごく合っているなと感じたんです。最近は伊豆の天城山に登ってきました。関東の百名山から少しずつ登っていきたいなと思っています。

浅香航大|KODAI ASAKA

1992年8月24日生まれ、神奈川県出身。近年の出演作に、ドラマ「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」シリーズ、映画「十一人の賊軍」などがある。4月25日配信開始のDMM TV「ドンケツ」や同日公開の映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」に出演している。また、7月に公演が始まる舞台「Bunkamura Production 2025『泣くロミオと怒るジュリエット2025』」が待機中。

公式Instagram:https://www.instagram.com/kodai_asaka/
公式X:https://x.com/asaka_kodai

ドラマ『三人夫婦』宣伝用写真

ドラマストリーム「三人夫婦」

出演:浅香航大、朝倉あき、鈴木大河(IMP.)、美山加恋、三戸なつめ、葵うたの、市川知宏、赤間麻里子、森尾由美
●毎週火曜24:58〜(※一部地域をのぞく。放送時間は変更になる場合があります)・TBS系
©「三人夫婦」製作委員会

主人公の三津田拓三(浅香航大)は、元カノ・矢野口美愛(朝倉あき)とその彼氏・里村新平(鈴木大河[IMP.])から、“三人夫婦”にならないかと提案される。突拍子もないと一度は断る拓三だったが、なし崩し的に“一年間のお試し期間”という名目で三人での生活をスタートさせる。セックスのルールや嫉妬心への向き合い方、親への説明など、問題は山積み…。一年という期間の中で、拓三たちは自分らしい幸せのあり方を模索していく。

公式HP:https://www.tbs.co.jp/3ninfufu/

ジャケット¥103,400・シャツ¥86,900・パンツ¥66,000(すべてOVERCOAT)/大丸製作所3 その他/スタイリスト私物

Photos:Teppei Hoshida Hair & Make-up: Ayane[Lomalia] Stylist:Go Negishi[THE Six] Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]

力石恒元

力石恒元

エディター

ファッションからインタビューテーマまで幅広く執筆。音楽、映画、カルチャー、ガジェットなどに精通。

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ウィークエンド・インタビューズ

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