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4年半続いた本誌連載が2021年1月号で終了。連続ドラマ初出演を皮切りに、ベストアルバムのリリースなど、新しいチャレンジが続く2021年。「偶然の出会いを大事にしたほうが人生は間違いなく面白くなる」メンズノンノ読者世代への、愛あふれるエール。スペシャルインタビューをお届けする!
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突き進んでいけば、
きっと道は開けると思う
4年半にわたって続いた連載「洋平’sノンノ」が前号で最終回を迎えた。
「知り合ったばかりの年下の友達にメールを送る」感じで折々の考えや気持ちを書きつづっていたというだけあって、その文章は率直で飾ったところがなく、だからこそストレートに心に届き、ときに励まされたり、ときに大事な何かに気づかされたりすることも多かった。
「僕自身もそうだったんですけど、10代とか20代の頃は本当の自分の気持ちだったり、感情の置きどころがよくわからなくてもやもやすることが多かったので、その消化の仕方みたいなことを自分なりに伝えられたらいいなと思っていました。一寸の狂いもなく、クリスタルのように自分の心の中を投影していたので、今思うと恥ずかしいことも書いていますけど、ウソはひとつもないですし、特に去年はいろいろなことがあったから、そうやって何かしら発信できる場があったことは僕自身にとってもよかったです」
2020年は[Alexandros]にとってデビュー10周年に当たる年だった。コロナ禍で多くの予定がストップしてしまったが、2021年になり、1月20日には発売延期となっていたベストアルバム『Where’s My History?』がリリースされるなど、ここにきてさまざまなことが動きだしてきた。
「去年は去年でインスタライブをやったり、リモートでアルバムをつくったり、そのときにしかできないことがやれましたし、そもそも自分の中では区切りみたいな感覚はなくて、すべてはつながっているので、21年がどうこうということはあまり考えてないです。次の8枚目のアルバムをつくり始めているんですけど、去年の鬱憤もあって、かなり激しいものになるんじゃないかなと思っていて、どんなものができあがるのか、今はそれが楽しみです」
楽しみといえば、1月13日スタートのドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系・水曜22時~)に役者として出演することが決まっている。岩井俊二監督とタッグを組んだショートムービー『夢で会えても』(LINE NEWS VISION)で演技は経験しているが、連続ドラマの出演はもちろん今回が初めてとなる。
「ミュージシャンが演技するとなったら、まぁ、ファンの方たちは嫌がりますよね。でも、もしやらせてもらえるチャンスがあるんだったら、絶対やってみたいと昔から思っていました。表現ということを考えたときに、演技の経験は間違いなく音楽活動にもつながってくると思うんです。なんでもかんでもやればいいってことではないけど、それが自分にとって何かしらいい出会いになるのであれば、チャレンジしたほうがいいし、そういう偶然の出会いみたいなものを大事にしたほうが人生はきっと面白くなる気がします」
音楽を始めた頃から、目標はいちばんになることだったという。それは今もずっと変わらない。
「いちばんって、僕の中では世界中のどこに行ってもライヴができることだったりするんですけど、スポーツと違って音楽ってはっきりと順位がつかないじゃないですか。でも、そこがいいところだと思っていて、たとえ勘違いであっても、自分がいちばんだと思ったら、それで突き進んでいけちゃうんですよ。僕はどこかのオーディションに受かったわけでもないし、音楽の英才教育も受けてないし、楽譜もいまだに読めない。そんなヤツでも自分がいちばんだと思い続けていれば、プロになれる。だから、勘違いでもいいんですよ。突き進んでいけば、きっと道は開けると思います」
『Where’s My History?』
10周年の締めくくり、そして11周年のスタートとして、デビュー日の1月20日にベストアルバムをリリース。メンバー自身が選んだ豪華2枚組全33曲を収録。初回限定盤には映像作品が付属。
Profile & Information
ロックバンド[Alexandros]のVo&Gt。1月20日にベストアルバム『Where’s My History?』が発売。1月13日より放送スタートのドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』では編集者役を演じることに! 最新情報は公式HPへ。https://alexandros.jp/
Photos:Yusuke Abe[YARD] Hair & Make-up:Maki Sakate[vicca] Stylist:Taichi Sumura Interview & Text:Masayuki Sawada
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