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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
SUZUKI GEMMA(2009)
バイクを語ってくれるのは
間山 駿さん


気分は金田⁉︎ 漫画『AKIRA』の
あのバイクに憧れて!
根っからの乗り物好きというわけではなかったけれど、漫画『AKIRA』の影響でバイクへの興味はなんとなくありました。そんな漠然とした憧れに挑戦してみようと思ったのは映像作家として独立した頃。勤めていた映像制作会社を辞めて気持ちが攻めに転じたのか、何か新しいことに挑戦したくなっちゃって(笑)。そうして普通自動二輪の免許を取得し、楽そうという理由で400ccのスクーターを購入。日常の“足”としてしばらく乗っていたのですが、引越し先の都合で仕方なく手放すことに……。少しずつ電車移動の日々にも慣れてきたあるとき、近所にちょうどいい駐車場を見つけてしまったんです。抑えていた気持ちに火がついたというか、また乗りたいって。そこで目をつけたのがスズキのジェンマ。重心が低く、フロントからテールにかけて長く伸びる直線的なフォルムは、大好きな『AKIRA』の金田バイクのようで、もうひと目惚れでした。以来、スモークシルバーのジェンマが中古車市場に出てくるのを待ち続け、やっと手に入れたのがこのバイク!

惚れ惚れするサイドビューと
ちょっと変(?)な顔つきが愛おしい

「スズキ ジェンマの魅力は存在感抜群のフォルムにあります。低いシートに対して、フロントからテールまで長く伸びる直線的なラインは、まるで『AKIRA』に登場する金田バイクのよう。どこか未来的でそれがすごくかっこいいんです。また、重心が低く、どっしりと構えたスタンスもキャラ立ちしていていい。乗り物というよりプロダクトとしての美しさが際立っています」(間山さん)

「左右非対称なフロントフェイスも最高。間の抜けたロボットのような、キッチュな表情が個性的で、見れば見るほど愛着が湧きます」(間山さん)

不良の象徴だったビクスクを
ストリートの相棒に!

「250ccのジェンマはいわゆる“ビクスク”と呼ばれるビッグスクーター。かつては不良カルチャーの象徴のような存在だったけれど、街で見かけることも少なくなりました。だからこそ逆に今乗るのが新鮮だし、独特のフォルムや存在感は、ストリートなファッションとも相性抜群。新しいスタイルとして、東京でまたビクスク文化を流行らせたいですね!」(間山さん)

後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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俺たちの“ノリモノ”語り!