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本日公開です! 僕が出演している映画『花まんま』の前田哲監督をお招きしました。鈴鹿央士の偏愛映画喫茶vol.40 特別編【前編】

本日公開です! 僕が出演している映画『花まんま』の前田哲監督をお招きしました。鈴鹿央士の偏愛映画喫茶vol.40 特別編【前編】

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鈴鹿央士 連載 鈴鹿央士の偏愛映画喫茶 
発表

 

4月25日(金)に公開された映画『花まんま』に出演しています。そこで今回は<特別編>として、前田哲監督をお招きしました! 監督と一緒に『花まんま』の話を中心に、色々とお話ししたいと思います。

監督とは、『ロストケア』(23)という映画で初めてご一緒させていただきましたが、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)や『九十歳、なにがめでたい。』(24)など、たくさんの代表作を持つ監督さんです。

俳優でメンズノンノモデルの鈴鹿央士と、映画監督の前田哲さん1
鈴鹿央士 おすすめ 映画
映画「花まんま」メインビジュアル

『花まんま』
4月25日(金) 全国公開
配給:東映
©2025「花まんま」製作委員会

    


周りに反対されても
「央士君に恋をしてしまった」(笑)

鈴鹿 監督と初めてお会いしたのは、僕が『ロストケア』のオーディションを受けた時でした。でも実際の撮影は2年先になり、だいぶ時間が空いたんですよね。

前田 そう、初めて面談した当時は、まだ20歳ぐらいだったよね!? 長澤まさみさんが演じた検事の助手役を探していたので、26歳以上の設定だったんです。なので周りから央士君は若すぎると反対されましたが、僕の中では“でも出会ってしまった……”と(笑)。央士君に恋をしてしまったので、もう仕方ない。年齢その他の設定を越える存在だと思ったので、僕は絶対にお願いしたいと思いました。そうしたら撮影が2年延期になったので、央士君の年齢が少し追いついて、いい感じになりました。

俳優でメンズノンノモデルの鈴鹿央士と、映画監督の前田哲さん2

鈴鹿 ありがとうございました。あの時、監督が“なんでも聞くよ”という態勢だったので、オーディションという場にもかかわらず、自由にやりたいことをやっていいんだなって思わせてくれたことが大きかったです。しかもオーディションが終わった後で、何か言いたいことがあったらどうぞと言われたので、僕も身の上話みたいなことを話して……。

前田 ひいお祖母ちゃんの話をしてくれたんだよね。話しながら自然に感情があふれ出て、涙を流す姿に、人を思う気持ちがすごく温かいと強く感じて。央士君の人に対する優しさ、誰に対しても自然に接している感じが、すごく良かったんです。20歳前後のような若い時って、誰しも自分を良く見せたい欲があるし、自分が前に出たい欲もあるからカッコつけてしまう人が多い。でも、央士君にはそういうものが全くなかった。常に自然体で、常にマイペースで。その緩やかなペースが、とても好ましく感じました。若い人でそんな風なのは珍しいな、と。自然体で生きている感じがいいなと思ったら、お芝居もすごく自然体だったので感動して。それ以降は、映画を撮る時、実は毎回オファーしてるんです。スケジュールが合わなくて、泣く泣く諦めたこともありました。枕を濡らしながら(笑)。

鈴鹿 すごく出たかったんですが……。

前田 もちろん何でもかんでもお願いするわけではなく、央士君“ならでは”の良さを出してもらえる役をオファーしたいと思っています。それが今回、叶ったわけです。

鈴鹿 ありがとうございます。本作の主人公の兄妹を、鈴木亮平さんと有村架純さんが演じていらして、僕は有村さんが演じるフミ子の恋人で婚約者の太郎という役をいただきました。

©2025「花まんま」製作委員会

    


原作では1行しか登場しない、
“主人公の婚約者”のリアリティとは

前田 最初に亮平さんが決まり、次に有村さんが決まって、その他も含めて関西弁ネイティブな方でキャスティングしたんです。そんな中、太郎は唯一、標準語を喋る人で。

鈴鹿 とはいえ僕の地元・岡山は広島弁と関西弁のミックスみたいな方言なので、慣れは元々ありました。ただ普段は標準語でお芝居をすることが多く、やっぱり関西弁とはテンポ感が違いますよね。ポンポン早いやり取りの関西弁の中に、一人だけ標準語で喋っていたので、“うわ、早いな!”となりました。

前田 それが狙いでもありました。亮平さんが演じる俊樹の幼馴染を演じた(ファーストサマー)ウイカさんも、かなりテンポが早かったね(笑)。

鈴鹿 一人だけ遅いテンポというのも、太郎さんらしさでもありますよね。

映画『花まんま』場面写真1
©2025「花まんま」製作委員会

前田 もちろんそう。ただ、速いテンポのやり取りがずっと続くだけだと、だんだんと映画を観るのがしんどくなってくるんです。編集で“間”を作ることは出来るけど、央士君は太郎として、その“間”を見事に演じてくれました。本作は兄妹の物語ですが、3人の物語でもあるので、太郎の配役はとても重要。最初は有村さんと同世代の俳優ばかりが候補として挙がってきましたが、既に共演されている方も多く、もう少し目新しい印象が欲しいなとなった時に、僕のここ(頭)には常に央士君がいるので(笑)、“このタイミングだ!”と名前を出したんです。最初は“でも年下だよね!?”と言われましたが、僕には確信がありました。それに日本映画界広しと言えど、カラスと喋ることが出来る人なんて、央士君をおいて他には考えられない。面白くするためではなく、自然にそれ(会話)が出来る人なんて、他に思い浮かびませんよね!?

鈴鹿央士と対談中の、映画監督の前田哲さん

    


「カラスはハシブトカラスですか、
それともハシボソカラスですか?」

鈴鹿 確かに僕の中でも、“カラスと喋る”ということは大きな要素でした。

前田 実際にスタッフ側が準備した情報よりも、央士君の方がずっとカラスに詳しかった(笑)。ちゃんと調べてくれるんです。央士君から“(太郎が話をする相手は)ハシブトカラスですか、それともハシボソカラスですか”と聞かれて、“え、カラスって黒い鳥ちゃうの!?”って(笑)。央士君によると、鳴き声が違うんですよね?

鈴鹿 そうなんです。カラスと喋る時に、どっちの鳴き声をイメージするか決めようと思って聞きました。最終的にハシボソの方だと回答をいただいたので、ハシボソカラスと会話する準備をしていました。というのも太郎さんって原作小説には、本当に最後の1~2行でやっと出てくるキャラクターなんです。なので“カラスと喋れる人”というのが大きくて。ただ後日、太郎さんがどんな風に生きて来たか、履歴書のようなものを作っていただいたので、それを元に太郎さんの人となりを考えました。

前田 僕は大体の場合、それをお渡しすることが多いです。脚本プラス、演出部で“この人はいつ、どこで生まれて、どんな風に育ったのか”というプロフィールを作るんです。今回は詳細なものを脚本家の北さんが書きました。

鈴鹿 太郎さんがカラスの研究に取り組むきっかけとなった、小さい頃のエピソードが一つ、とても参考になりました。親の手伝いで支援学校に行き、発達障害のある方々と触れ合って、言葉を超えたやり取りやコミュニケーションをした、と。そこから言葉ではないコミュニケーションに興味を持ち、やがてカラスの研究をするに至ったんですよね。太郎さんという人が、“理解したい”とか“興味を持った” 誰かや何かに対して、すごく真面目で一途な研究心に突き動かされる人であること、そしてその一途さが、僕にはすごくステキに思えたんです。“理解したい”という優しさが研究の原動力やモチベーションになっている太郎さんに、すごく惹かれました。そういう優しさや理解しようとする姿勢が、その後の展開にも繋がっていくので、面白い設定というだけではなく、本当に意味のある設定だと思いました。

俳優でメンズノンノモデルの鈴鹿央士と、映画監督の前田哲さん3

前田 そんな風に理解してくれること、それこそが央士君の素晴らしさなんです。太郎がカラスと喋るという、ちょっとファンタジックな要素が、他にも色々と起きたりする奇跡的なことを、すんなり観客にも受け入れられるよう促すことにもなったと思います。原作では名前もなく最後の1行ぐらいしか登場しないキャラクターから、こんなに重要かつチャーミングな人物が誕生するなんて。やっぱり央士君は、僕の中では“令和の笠智衆”だね!

鈴鹿 ありがとうございます。小津安二郎監督の作品を何作かみていて、とても大好きな俳優さんです。

前田 太郎はカラスと喋ることが出来るというだけではなく、髪型もかなり特徴的。フミ子と太郎が電車の中で横に並んで座って話をしているシーン、覚えているかな?

鈴鹿 はい(爆笑)! 座ってパっと前を向いたら向かいの窓ガラスに自分と有村さんが映っていて、僕の髪が有村さんの3倍くらいの大きさだったんです(笑)。“うわ、めっちゃ頭が大きいな”と思ったら、そこへ前田監督が来て、“カリフラワーみたい”と言ったんです。みんなでメッチャ笑いましたよね。

俳優でメンズノンノモデルの鈴鹿央士と、映画監督の前田哲さん4

   


ディテールの“太郎さんらしさ”が
央士君から自然に生まれて来る

前田 髪型のみならず、太郎が着ているシャツにも結構こだわりました。色やチェックの入り具合など、色々と探していただいて。単に普通のチェックではダメなんです。太郎は服装に頓着しない人だけど、こだわりはすごくある。そういう一面を出すためにも、大量のチェックの服を用意してもらって、そこから選びました。いつも着ているベストは一着だけなんですが(笑)。

鈴鹿 ベストの胸のところにも、ちゃんとカラスのバッジを付けているんです。そういうところにはこだわるけれど、髪型は気にしない、という話をしたのを覚えています。

前田 でも終盤の結婚式では、シルバーのスーツを着て、ピシッとした髪型で、なかなかカッコいいです!

鈴鹿 他に太郎さんのこだわりは、日焼けくらいですかね?

前田 央士君からの提案で、太郎は外でフィールドワークしている人だから、日焼けをしておこう、ということになりました。そういう提案をしてくれるところも素晴らしいけれど、央士君の何がスゴイって、鈴木亮平さんはもちろんのこと、有村架純さんにも、(演技やセリフの応酬として)すごい球を投げるんですよ。それを、ちゃんと打ち返すことが自然にできてしまうのは、やっぱりスゴイ。例えば太郎がカラスと喋った後で、“ほんまか!?”と言われるのですが、それに対して“カ~”って返す(笑)。あれも央士君のアドリブ。面白いことをやろうとか、頑張って打ち返そうというのではなく、自然と出てくるのが素敵。でも、まだすごく伸びしろがあるのも感じていて、これからもっと変わっていかれると思います。なので色んな役に挑戦していただきたいし、それが本当に楽しみで。あ、すごく真面目なことを言ってしまったな(笑)。

映画『花まんま』場面写真2
©2025「花まんま」製作委員会

『花まんま』
大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹・俊樹(鈴木亮平)とフミ子(有村架純)は、幼い頃に両親を亡くし、俊樹は父との約束を固く守って、兄としてフミ子を守り続けてきた。ある日、フミ子から「結婚したい」と恋人の太郎(鈴鹿央士)を紹介された俊樹は、複雑な胸中を抱きながらも妹の幸せを喜び、ようやく肩の荷が下りるとホッとする。しかし、遠い昔に封印したはずのフミ子の<ある秘密>が今になって蘇り……。
第133回直木賞を受賞した朱川湊人の短編集『花まんま』の表題作を、前田哲が映画化。
4月25日(金)より全国ロードショー
2025/日本/118分/配給:東映 ©2025「花まんま」製作委員会

映画『花まんま』場面写真3

最近、あったかくなってきましたね! 僕はカーテンを開けたまま寝て、朝日が入ってきたら起きるというルーティーンがあるのですが、最近明るくなるのが早くなってきて、起きるのも早くなってきました。もう少し寝たいなぁとも思いながら早起きして、家のことをしたり少しゆったり朝を過ごしたりして、充実感のある朝を楽しんでます。
皆さん、朝は家を出る何分前くらいに起きますかね……僕は仕事の日は
時間前くらいです。

コート ¥173,800・ジャケット ¥140,800・パンツ ¥140,800(ともにフランクリーダー)/マッハ55リミテッド[tel 03-5846-9535]
中に着たTシャツ(キャプテン サンシャイン)¥16,500/キャプテンサンシャイン[tel 03-6277-2193]
靴(ミドリカワリョウ)¥55,000/オーバーリバー[info@overriver.com]

Photos:Teppei Hoshida Hair&Make-up:Taichi Nagase Stylist:So Matsukawa Text:Chizuko Orita

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