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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
FIAT PANDA(1987)
クルマを語ってくれるのは
川野祐輝さん


必要不可欠ではないからこそ
クルマというカルチャーに憧れる!
子供の頃から乗り物に興味はあったけど、クルマの購入を考えはじめたのはつい最近。雑誌の愛車企画、友達や先輩のインスタを眺めているうちにどうしても気になってきちゃって。公共交通機関が発達している東京では、クルマがなくとも困ることはありません。だからこそ、ライフスタイルの余白としてクルマを楽しんでいる大人がかっこよく見えたんです。そんなとき、ふと通った路地に停まっていたのがフィアットのパンダでした。振り返れば、かつての父はミニ クーパーに乗っていて、“クルマ=小さくてかわいいもの”と無意識のうちに考えていたのかも。とはいえ、いざ愛車を買うとなれば、駐車場や維持費の問題もある。簡単に決められる話ではないけれど、まずは実物を見てみようとお店に。そうしてとある中古車屋さんで出会ったのがこのパンダです。ちょこんとしたサイズ感と角ばったフォルムに心を奪われ、その場で即契約してしまいました!

車体がまとうゆるいムードと
とぼけた表情が愛くるしい!

「パンダのデザインって絶妙なんですよね。全体はコンパクトで角ばっているのに、どこか丸みを感じられるかわいいフォルム。そこが好きです。特にフロントの顔つき、ちょっととぼけた雰囲気というか、愛嬌があるんです。最近のクルマってシャープで攻めたデザインが多いけど、パンダはそうじゃない。いい意味で力が抜けていて、親しみやすいんです。そんなバランスが最高なんです」(川野さん)

「それにこのパンダはサンルーフ付き。晴れた日に開ければ開放的だし、ちょっとしたピクニック気分にもなれる。手動で開け閉めする手間はあるけれど、アナログ感すら愛おしく思えます。こんなに気軽に空を感じられるクルマ、なかなかないんじゃないかな」(川野さん)

「サイドにはイタリア国旗。こういう場所に細やかな遊び心が散りばめられているのも実にパンダらしい!」(川野さん)
外見だけじゃない。どこまでも
かわいいパンダの内装!


「内装はいたってシンプル。だけどちゃんとかわいいんです。ダッシュボードのデザインも丸みがあって柔らかい雰囲気だし、スイッチ類もごちゃごちゃしてなくて直感的に使えます」(川野さん)

「そして特にお気に入りなのがこのシート。どこかレトロな雰囲気があって、カラーやパターンにも個性が宿っています。外も中も、見てるだけで楽しいパンダ。頑張りすぎてない等身大な感じが、自分らしくてちょうどいいです」(川野さん)

後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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