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利害関係から始まる、男女の偽りのラブストーリー・ドラマ『復讐カレシ〜溺愛社長の顔にはウラがある〜』。恋人に裏切られたヒロイン舞香を演じる紺野彩夏と、舞香に元カレへの復讐を持ちかける大企業の御曹司社長・駿を演じる鈴木仁へインタビュー! 漫画原作だからこその役づくりや撮影裏話まで、“偽装恋人”を演じる二人が息の合ったトークを見せてくれた。

現実離れした設定だからこそ
リアルな表情を入れることが大切
――漫画原作の主人公を演じるにあたって、何か準備したことはありますか?
紺野 元々、原作が好きで読んでいました。物語の設定が少し現実離れしているところもあるので、服部舞香というヒロインのOLが普通の女性に見えるように、なるべく自然に馴染むように演じることを心がけました。原作のキャラクターに近づけるためには、監督と話をしながら現場で掴んでいく感じですね。その時の舞香の心情がちゃんと見えるような表情を意識しています。
鈴木 自分はまずは台本を読むことからスタート。その後に原作を読んで佐鳥駿という人物を理解していきました。僕の中での若手社長のイメージって、「カッコいい姿を見せないと」と気負ってしまう部分があると思っていて。でも、駿は意外と明るいというかポップな感じ。そこは踏まえつつも、最初は少しテンション低めの駿を演じて、徐々に明るくなっていくように。舞香と出会ってからの表情の変化をリアルに表現できればいいなと思いました。

――お互い、しっかり役を掴んでますね。
紺野 鈴木くんは立ち振る舞いが“駿”ですね。特に駿が社長に就任した時の挨拶のシーン。私は駿が社長を務める会社の社員という立場なので、遠い席から見ているんですけど、社長然とした風格があるなって思って見てました。
鈴木 その後、ダサかったけどね(笑)。挨拶をしてカッコよく社長室に戻ろうとしたのに、自動ドアが反応しない。俺と背丈が一緒の秘書役の近藤頌利さんはすぐに開くのに…。カッコよく決めて出ていきたいのに、出られないというハプニングが忘れられない。
紺野 開かなかったね(笑)。他のみんなは開くのに鈴木くんだけ開かない。でも、部下が先に自動ドアを開けて、その後に社長が出ていくシーンになったじゃない? すごくカッコいい社長の姿になってたと思うよ。

――そのシーンは必見ですね! 他にも、忘れられないシーンはありますか?
鈴木 エレベーターのシーンですね。
紺野 舞香の体調が悪くなって倒れているところを駿が見つけて助けに来てくれるシーンね。舞香をお姫様抱っこして、エレベーターで降りていくところがあるんですけど、扉が閉まってから下に降りるまでちょっと時間があって、止まってる。エレベーターが透明なので、外にいる人から丸見えなんです。抱えられている私はずっと目を瞑ってないといけなかったんですけど、「もうこのシーンは終わりかな?」と思って薄目を開けて周りを見ちゃったら、外の人からずっと見られてて。その視線に耐えられなくて笑っちゃいました。
鈴木 走って抱えて急いでエレベーターで下の階まで降りなきゃいけない。扉も閉まるのに数テンポ時間がかかる。それはどうしようもないことなんですけどね。こっちは必死に助けようとしてるんだけど、それが面白いのか紺野さんはずっとクスクス笑っているし。自分も釣られて笑っちゃって…(笑)。

――お二人の仲の良さが伝わってきます。撮影の合間にも親睦を深めるために、たくさんお話をされたり?
鈴木 何度か雑誌でモデルの仕事を一緒にやってるので、特別に気を遣うことはなくて。自分から話しかけなきゃ、仲良くならなきゃっていうのもなかったんですよ。知っているからこその安心感があるので、撮影にもそのまま入れましたし。話す時は話しますが、僕も紺野さんものんびりしているところがあるので。お互いポケーっとしていることも多かったよね。それを考えると、休憩中は近藤さんが一番しゃべってるかも。思いついたことを何でもしゃべってる。
紺野 高校生役をやりたいって、ずっと言ってたよね。私は今回、高校生の頃も演じているんですけど、実際はもう25歳だから苦しいなって話していたら、「いや、俺は絶対に高校生をやりたいんだ」って(笑)。
鈴木 しかも、高三じゃなくて新入生ね(笑)。

鈴木仁が演じる駿は女性に
とっての理想の彼氏
――今作は嘘から始まるラブストーリー&復讐物語。特に漫画原作のラブストーリーなので、ヒロインの彼氏となる駿は完璧な男ですよね。
紺野 副題にもあるように駿は溺愛社長なので、女性の視聴者は「こんな彼氏が欲しいな」って思うと思います。だって、何でもやってくれるから。駿と舞香が一緒にいる時は、舞香は何もすることがないんですよ。舞香も「やります」「今度は私が」って言っているけど、結局は駿が何でもやってくれちゃう。ご飯は作ってくれるし、具合が悪い時は看病もしてくれるし。
鈴木 車のシートベルトも俺が締めてたもんね。
――そんなことされたらキュンとしそうですね。駿に一番ときめいたシーンはありますか?
紺野 ……うーん。
鈴木 思いついてないね(笑) 。
紺野 あるあるある! 舞香が元彼に殴られそうになっているところを止めに入ってきたところはキュンキュンしました。スーパーヒーローな感じがしましたね。

――逆に鈴木さんはどうですか?
紺野 ……がんばれ!
鈴木 難しいな(笑)。駿は普段の舞香すべてを愛しているから、これがっていうのが…。あ、強がっているのに「早く会いたいです」とか、ところどころに甘えてくる部分があるのは可愛いなって思いましたね。
紺野 甘えられたい?
鈴木 甘えられたいね(笑)。なにこれ、恥ずかしい。
――紺野さんは実際にこういう何でもやってくれる彼氏はどうですか?
紺野 うーーーん。私は何でも自分でやりたいタイプなので…。
鈴木 違うんだね(笑)。
紺野 でも! 駿の優しさはすごくいい! やってくれようとする優しさは魅力的だと思う。

――最後に今作の見どころを教えてください。
鈴木 『復讐カレシ』ってタイトルにもあるとおり、テーマは“復讐”でもあるので悲しいことももちろんありますが、重くはなくライトに見ていただける作品だと思います。自分が演じた駿の見どころで言うと、ちょっとずつ、話を追うごとに舞香に影響されて、変化していくところですね。本来は人間味あふれる良い人という部分が垣間見えてくる。それに、クールを装っているところからの舞香への溺愛ぶりも。ツンデレの駿を楽しんでいただけたら嬉しいです。
紺野 舞香は、最初は駿の思惑は知らずに偽装恋人として協力をする。偽装だとわかっていながらも、駿の言動に翻弄されてしまったり。駿を本当に好きになったらいけないと、舞香が恋心を抑える部分など、そんな恋愛感情は見どころですね。あと、駿が超人みたいに何でもできる人なので、そこも見て欲しいです。
鈴木 何でもできるけど、恋愛はうまくできていなかったからね…。
紺野 でも、そこが駿の良いところだと思うよ!

『復讐カレシ〜溺愛社長の顔にはウラがある〜』
原作:森田りょう
出演:紺野彩夏、鈴木仁、砂田将宏、太田駿静、和内璃乃、坂井仁香、近藤頌利、冨手麻妙、遊井亮子
STORY
社内恋愛中の恋人に浮気されていた服部舞香。恋人の浮気相手もなんと社内だった。結局別れることになり、失意の中、復讐しようと声をかけられたのは、なんと勤務先の社長・佐鳥駿だった。社長に就任したばかりの駿が舞香の“偽装恋人”となって、舞香の元恋人とその浮気相手に復讐をする。駿には親が決めた婚約者から逃れたいという理由があり、利害関係の一致する2人だった。そうして嘘の恋人関係がスタートするが、駿には実は別の目的があった。そして、それは幾重にも重なる復讐劇の幕開けで…。
紺野彩夏|AYAKA KONNO
1999年生まれ、千葉県出身。女優、ファッションモデル。3歳で子役デビュー。女優業の傍ら、2016年から2020年まで『Seventeen』の専属モデルとして活躍し、2021年から現在は『non-no』で専属モデルを務める。2024年12月5日に自身初となる1ST写真集「透」を発売。女優としてはさまざまなドラマに出演。直近では「キスでふさいで、バレないで。」(読売テレビ)でヒロイン佐藤楓役を熱演。今後さらなる活躍が期待される。
Photos:Yuko Yasukawa Interview&Text:Mayu Yamamoto

山本真由
エディター
出版社の編集を経て2018年に独立。ライフスタイル、カルチャー、ファッションなど、ジャンル問わずにさまざまな紙媒体、WEB媒体で執筆・編集を行う。
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