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俳優としても活躍する“メンズノンノモデル”たちの本音に迫る、メンズノンノ2月号企画「それぞれのミライ」。「辞めようかと思うくらい悩んだ」と、赤裸々に語った山本涼介のインタビュー全文。
──『仮面ライダー』出演について。
『仮面ライダーゴースト』に出演したことで人前に出る機会が多くなりましたし、一年を通じて同じ役を演じてアクションもこなしたことがいい経験になりました。スピンオフ作品では初めて主演も務めさせていただき、責任の重さをひしひしと感じました。でもそれを楽しく思う部分もあって、もっとこういう経験をしたいなと思いました。
──俳優の楽しさは?
お芝居をすること自体が楽しいですけれど、それを笑ってもらえたりとか、リアクションが返ってくるとやり甲斐を感じますね。舞台ではそういう反応がストレートに返ってきますし、映画やドラマの場合はネットで検索して感想を見つけると励みになります。良いところも悪いところも含めて役について言ってくれるのは嬉しいです。「よかった」「おもしろかった」だけでももちろん、コアなところまで見てくれて僕の演技の意図が伝わっていると凄く嬉しい。
──挑戦してみたい役は?
まずは一つ一つ、いただいた役を丁寧にやっていくことだと思っています。希望が叶うならば“普通の人”を演じてみたいかな。個性のあるアクの強いキャラクターはそれに頼ることができますけれど、どこにでもいそうな人の役は難しいと思うんです。表情や仕草にシンプルな演技力が問われるでしょうから挑戦してみたい。
──最近、嬉しかった出来事は。
奈良に住んでいた頃の友人から連絡があったことですね。Jリーガーになった、京都サンガ所属の田村亮介選手です。上京してからは連絡をあまり取っていなかったんですが、昨年9月にリーグ戦での初ゴールを決めた報告をもらいました。僕もサッカー選手を目指して一緒に頑張っていたので自分のことのように嬉しくて。同じ“リョウスケ”という名前で、生まれた病院も一緒、誕生日は一週間違い。お互いにもっともっと活躍して、いつか対談の企画ができたらいいな(笑)。
実はネガティブな
性格でした
──自分自身をどんな人間だと思いますか?
素直。長所でもあり短所でもあると思っています。周りからも「素直さが芝居に出ている」と言われることがあって、それは嬉しい言葉な反面、素直さが必要ではない役柄もあるので気をつけたい。嘘をつく場面が、いかにも嘘をついている感じだったら駄目ですよね。いろいろな映画を観ながら「自分だったらどう演じるだろう」と考える訓練をしています。好きな作品は『キサラギ』。伏線が張り巡らされた密室の会話劇がおもしろくて、小栗 旬さんや香川照之さん、ユースケ・サンタマリアさんといったキャスト陣も素晴らしい。何度も観ています。
──俳優としての目標は?
いろいろな人から求められるような俳優になりたい。「あの人が良かったから次も出してください」とか「もう一度仕事をしたいから次も呼んでほしい」などと監督やスタッフ、共演者から言われるような存在になれたら。
──ポジティブさの秘訣は?
以前はかなりネガティブだったんですよ。でも、悪く考えていたら全てがマイナスに働いて行動力も落ちるし、考える力も落ちる。これではいけないと思って思考方法を変えました。ネガティブなことも無理矢理、プラスに考えるんです。強引に。いつの間にかポジティブに考えるのが普通になって、ラクになりました。失敗して反省しながら帰る日もありますけれど、それが実力と受け止めた上で次の機会には絶対に失敗しないよう気持ちを切り替えます。不安や緊張といった感情も、本来は必要ないはずですよね。チャンスは常にあるわけではないから、萎縮して後悔するのはもったいない。ミスをしてしまっても「すみません」と謝ればいいんです。迷惑さえかけなければ、何事もやらないよりやるほうがいい! と思っています。
山本涼介 PROFILE
1995年、奈良県生まれ。2011年に俳優デビュー。2014年よりメンズノンノ専属モデルとなる。出演する映画『ちょっとまて野球部!』が1/27公開、映画『ニート・ニート・ニート』は2018年公開予定。
インタビューの前半は発売中のメンズノンノ2月号に掲載しています
Photos:Teppei Hoshida
Interview&Text:Masayuki Sawada
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