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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
原 拓実さん
NISSAN RASHEEN(1997)
近所のクルマ屋さんで見つけた
“同い年”のクルマ!
僕がまだ小さかった頃、クルマ好きの父はトヨタのランドクルーザー60に乗っていました。週末の遠出からちょっとしたお出かけまで、いつもランクルで連れ出してくれて。そんな父の運転する姿がかっこよかったし、幼心ながらに我が家の愛車を誇らしく思っていました。そのときから大人になったら絶対にクルマを買うと決めていたんです。年齢を重ね、社会に出て働くようになってからは、未来の愛車のために貯金をするように……。そうしてある程度のお金が貯まった社会人2年目の冬、なんとなく尋ねた近所のクルマ屋さんで、偶然見つけたのがこのクルマ。出自も性能も、そのときはラシーンというクルマを全く知らなかったけど、完全にひと目惚れでした。店主の方に詳細を伺うと、まさかの自分と同い年。強烈な運命を感じ、人生初のマイカーとして迎え入れることになりました。即決でしたね(笑)
愛くるしい表情と、角ばった
フォルムのギャップが新鮮!
「ラシーンの愛くるしい顔と角ばったフォルムのギャップは唯一無二。初めてクルマ屋さんで見つけたときは、このレトロな雰囲気が新鮮に映ったんです。発売から25年以上が経ったとは思えない、色褪せることのないデザインですね。だからこそ、ラシーンには熱狂的なファンが多くいて、程度のいい車両を探すのには苦労するのだとか。また、4WD車なので、かわいい見た目に反してオフロード感があるのもポイントです!」(原さん)
「一般的なクロスオーバーSUVと比べると、ややコンパクトなラシーン。このサイズ感が街乗りにはちょうどいいんです。いま思えば、都会を走ることが多い僕には、ランクルよりもマッチしていますね(笑)。サイドから見たときの直線的なデザインも気に入っています」(原さん)
「ぐっと張り出した前後のバンパーや、ホイールにかけてふくらむフェンダーのデザインも現行車にはないディテール。車体のコンパクトさ以上に存在感がある理由は、こういうところに秘密があるのかもしれませんね」(原さん)
必要十分、過不足のないシンプルな
インテリア&ラゲッジスペース!
「現行車では当たり前になったカーナビやバックモニターは付いていません。しかし、必要十分でシンプルなハンドルまわりは視認性も高く、走りに集中するならこれくらいでちょうどいい。スマホをナビとして使うことができる現代からこそ、こう思えるんだろうなぁ(笑)」(原さん)
「ファブリックシートの柄は、発売当時の時代感を反映していて面白い。子供の頃に乗っていたクルマのシートもこんな感じだった気がします。また、ラゲッジスペースにはゆとりがあり、大きな荷物も余裕で積むことができるのもありがたい」(原さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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