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『冬すぎて桜』カン・ヒの現在地。ステップアップへの道のりを見据えて【メンズノンノ独占インタビュー・前編】

『冬すぎて桜』カン・ヒの現在地。ステップアップへの道のりを見据えて【メンズノンノ独占インタビュー・前編】

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世界的スターを輩出し続ける韓国で注目される俳優のカン・ヒ。テレビ東京で放送されたドラマ『冬すぎて桜』で主役を熱演。現在はバラエティ番組『魔法のランプ』で東方神起の元メンバー、ジェジュンやSEVENTEENのジョンハン、ディノらと共演する。

11月30日には東京でファンミーティングを控える彼が来日し、メンズノンノ独占インタビューが実現!

前編では、デビューのきっかけから現在に至るまでのキャリアを深掘り。俳優を志していた学生時代や、モデルとしてキャリアをスタートさせた理由、今後の目標などを詳しく聞いた。

ランウェイや広告で活躍していた人気モデルらしい、堂々とした着こなしとポージングも見逃せない!

Kang Hui SPECIAL INTERVIEW

カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー1

カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー2

――芸能界を目指したキッカケを教えてください。

幼い頃から映画が好きで、お芝居をすることに憧れていました。当時は『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『タイタニック』といった洋画を好んで観ていた記憶があります。年を重ねるごとにお芝居への憧れが強くなり、高校では自ら演劇部を立ち上げて、地元の演劇コンクールで1位に。地域の代表としてソウルで行われた演劇大会に出場したところ、大会の関係者の方が僕をモデル事務所に推薦してくださったんです。

卒業後はソウルでモデルとして活動したいと母親に伝えたら、猛反対されまして…。僕は昔から勉強熱心で、小、中、高で学級委員長を務めるほど真面目な学生だったから、大学に進学してエリートコースを歩むことを母親は期待していたんです。そんな母を説得してくれたのは、高校の担任教師。親子面談で、「クラスの全員が、彼がモデルになることを望んでいますよ」と伝えてくれました。

――素敵な先生ですね。俳優ではなく、モデルとしてデビューすることを決めた理由は?

本当は俳優になりたかったけれど、当時は若かったし、お芝居のスキルもなかった。そんな僕が最初から俳優として成功するのは難しいと理解していたので、まずはモデルとして知名度を獲得しようと考えました。それにモデルとして仕事をしていれば、ソウルにも住めます。芸能の仕事をするためには、ソウルにいなければチャンスはなかなか巡ってこないので。

モデルとして活動を始めると、かっこいい人ばかりで驚きました。地元では僕ほど背が高い男子は少なく、友達からも“モデル”というあだ名で呼ばれていたから、少し自信があったんですけど…現実を目の当たりにして、簡単に成功できる世界ではないな、と直感したことを覚えています。

カン・ヒさんインタビュー7 KangHui

――モデルとして、どんなお仕事をしていたのでしょうか。

コレクションショーのランウェイとファッション誌を主に、広告の仕事もいくつか務めました。19歳で兵役のために入隊して、1年9カ月後に除隊してからは、テレビCMに出演するように。すると、ドラマや映画のオーディションに呼ばれるようになりました。

初めて受けたオーディションで、2016年に配信されたWEBドラマ『恋のドキドキスパイク』に出演。本作はバレーボールを題材にしており、1年間みっちり練習して挑みました。あまりスポーツは得意ではなくて、最後まで上手くはなれませんでしたが(笑)。

――初めてお芝居に挑戦した感想を教えてください。

全てが新しくて、とても楽しかったです。それまでは俳優という職業に対して、ぼんやりとしたイメージしかなかったけれど、より現実的に捉えられるようになった。お芝居を続けていきたい!と強く感じました。これまで11作ほどに出演してきましたが、今もまだ成長過程。上達したと思ったら壁に直面して…というサイクルを何度も繰り返しています。


カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー3
カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー4

――俳優として、最も成長を実感できた作品は?

一つ目は、2020年に配信されたWEBドラマ『エンディング アゲイン』。初めて主演を務めさせていただき、台詞の量もシーンもとにかく多くて苦労しました。最初は不安でいっぱいでしたが、こなす過程で自信がつき、きちんとやり遂げられた自分を誇りに思えた。

二つ目は、2022年に放送された『冬すぎて桜』。個人でお芝居するのではなく、共演者のみんなと息を合わせて演じるという、新しいスキルが身につきました。30歳の時に出演したのですが、役柄が高校生だったから、幼く見える努力をしなければいけなくて。学生らしいスリムな体型を維持するために、ダイエットも頑張りました。

――『冬すぎて桜』はテレビ東京で放送され、日本でも大きな反響がありました。カン・ヒさんにとっては主演3作目で、初めてのBL作品ですね。

本作のオファーをいただいた当時は、まだ韓国ではBL作品があまり浸透していなかったんです。BLというジャンルが韓国社会に広まるきっかけとなればいいな、という気持ちもあり、すぐに出演を決めました。BLドラマが流行となった今では多くのドラマが作られ、若手俳優の登竜門的な存在になっています。

僕にとっても、日本で多くの人に知ってもらえるきっかけとなり、色んな意味で実りの多い作品でした。今回のインタビューも、その一つ。メンズノンノはモデルになりたての頃から参考にしてきた、憧れの雑誌。自分の記事が載るなんて夢みたいです!


カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー5

――『冬すぎて桜』以降の活動について、教えてください。

脚本をたくさん読みながら慎重に作品を選んでいるのですが、まだ、これ!という作品に出会えていません。韓国では最近ドラマの制作数が減っている一方で、俳優を志す人は増えているから、競争がすごく激しいんです。

いったん気持ちを切り替えてバラエティ番組に挑戦し、去年の秋から『魔法のランプ』に出演しています。共演者は、東方神起の元メンバーであるジェジュンさんや、SEVENTEENのジョンハンさんとディノさん、俳優のイ・ジュアンさんなど。ジェジュンさんとは公私共に交流があり、先日、大阪で行われたコンサートにも伺いました。

カン・ヒ(Kang Hui)さんインタビュー6

――今後の目標は? 演じてみたい役やジャンルなどはありますか?

今は俳優仲間や監督、脚本家の方々と話しながら、俳優としてステップアップするための方法や道のりを模索しています。昔は一人で考えることが多かったんですけど、そうすると自分の世界に閉じこもって、視野が狭くなってしまうので。色んな人と会い意見を共有し合うことで、色んな視点を知られるし、自分の考えも整理できるんです。

直近の目標は、いい作品に出ること。長期的には、たくさんの作品に出て様々なキャラクターを演じながら、お芝居を極めていきたいです。そして俳優として成長するためには、僕自身も人間的に成長しなければいけない。与えられた機会の一つひとつを大切にして、自分らしく成長したいと思っています。

インタビュー後編は11月7日(木)に公開予定!

Kang Hui PROFILE

カン・ヒ
1991年11月19日生まれ、韓国・麗水市出身。高校を卒業後、モデルとしてコレクションショーやファッション誌、広告などで活躍。2016年、ウェブドラマ『恋のドキドキスパイク』で俳優デビュー。『The King in Love』(2017年)、『知ってるワイフ』(2018年)などを経て、2020年に『エンディング アゲイン』でドラマ初主演を果たす。2022年、テレビ東京で放送された『冬すぎて桜』で主役チョ・テソンを熱演。現在はバラエティ番組『魔法のランプ』に出演するほか、画家としても活動中。11月30日(土)、東京でファンミーティングを開催予定。

ジャケット¥272,800・Tシャツ¥66,000・パンツ¥116,600・靴¥107,800/マルニ ジャパン クライアントサービス[TEL : 0120-374-708]

Photos : Teppei Hoshida Hair&Make-up : Yumiko Chugun Stylist : Yoshiaki Komatsu Interpretation : Inae Pak Interview & Text : Ayano Nakanishi

中西彩乃

中西彩乃

ライター

インタビューやヒューマンテーマを主に担当。海外ドラマ、東南アジア、セレブのゴシップ、占いをこよなく好む。

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