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BLドラマやホラー映画のヒットが続き、世界的ブームを巻き起こしているタイのエンタメシーン。グローバルな人気を誇るタイの俳優はインフルエンサーとしても高く注目され、トップブランドのアンバサダーに起用されたりショーに招待されたりと、ファッションシーンでの活躍も目覚ましい。
人気俳優のZee Pruk(シー・プルック)も、その一人。BLドラマ『Cutie Pie』のヒットとともにブレイクした彼は、COSのフレンド・オブ・ザ・ブランド・ハウスを務め、今年3月にローマで開催されたSS24&アトリエSS24のファッションショーではランウェイに登場。昨年はドルチェ&ガッバーナの招待でミラノファッションウィークを訪問するなど、ラブコールが絶えない。
ABOUT “SUPER SUN”
ファッション愛をかねがね公言してきたZeeは昨年、ついに自身のブランド「SUPER SUN」をローンチ。彼自身がモデルを務めるビジュアルとともにECサイトがオープンすると、多様なラインアップが瞬く間に完売し話題を呼んだ。
ブランドの1周年を間近に控えた今年7月、日本初となるPOP UP STOREをSHIBUYA109渋谷店で開催。来店イベントのために日本を訪れた彼の、メンズノンノ独占インタビューが実現! 店頭で行われた撮影では、SUPER SUNのアイテムを使った3スタイルを披露してくれた。
インタビュー前編となる今回のテーマは、ズバリSUPER SUN。ファッションブランドを作った経緯や、ブランド名の由来、コンセプト、デザインのインスピレーション源などを詳しく聞いた。
Zee Pruk SPECIAL INTERVIEW
――ファッションブランドをローンチするまでの経緯を教えてください。
昔からファッションが大好きで、いつか自分で洋服をデザインしてみたいな、と考えていました。自分が本当に着たいものを作れることはもちろん、それをたくさんの人に着てもらえたら、最高に幸せだろうな!と。2年以上前から少しずつ企画を進める中で、同じビジョンを持つ仲間と出会い、ようやく実現できました。今後は服だけでなく、小物や雑貨のラインアップもさらに増やしていく予定です。
――「SUPER SUN」というブランド名の由来は?
僕の名前のZeeはタイ語で“シー”と読み、英語の“Sea”(=海)と同じ発音なんです。海は太陽に照らされると、キラキラと輝きますよね。ファンの皆さんがいるから自分は輝ける、という意味を込めて、ファンクラブを「ZUNSHINE」(サンシャイン)と名付けました。
ファンクラブ名との統一感を意識して、SUN(=太陽)は必ず入れたかった。SUNを用いて色んなパターンを考え出し、中でも気に入ったのが「SUPER SUN」でした。頭文字で略すと「SS」となり、ロゴのデザインが広がるところも決め手の一つ。とても気に入っているのですが、反省点もあります。高確率で、日焼け止めのブランドだと勘違いされるんですよ。ちょっとミスったな、と思いました(笑)。
――たしかに、日焼け止めの商品名としてもぴったりですね(笑)。ブランドのコンセプトを教えてください。
ブランド全体のコンセプトは、“ジェンダーレスに、みんなが毎日着られる服”。みなさんの生活に寄り添うブランドでありたい、という想いから、「YOUR EVERYDAY ORBIT」(=毎日の活動範囲)というスローガンを掲げています。
――俳優業の他にもイベントやファンミーティングへの出演も多く、多忙なZeeさんですが、ブランドにはどのように携わっていますか?
コレクションの企画からデザイン、サンプルチェックまで全ての段階に携わっていますが、一番大きな役割は投資です(笑)。小さいチームで運営しているため、みんなで協力し合っています。
――デザインやコレクションのテーマは、どのように考えていますか? インスピレーション源があれば教えてください。
ブランドのコンセプトをベースに、コレクションごとに異なるテーマを掛け合わせてデザインしています。インスピレーション源はとくになくて、その時々に好きなデザインやパッと頭に浮かんだイメージを取り入れる感じです。
もともと僕はモノトーンのロゴTなど、ミニマルなデザインが好み。ファーストコレクションはブランドロゴをワンポイントにしたシンプルなデザインで、色も黒、白、グレーに絞って展開したんです。それでは飽きられてしまうので(笑)、赤やピンクといったカラーを加え、今夏は初のプリントシャツも販売しました。
――今夏のコレクション、「WAVECATION」のアイテムですね。トロピカルなプリントが新鮮でした!
「WAVECATION」では、定番ラインとは異なるデザインに挑戦してみたかったんです。WAVE(=波)とVACATION(=休暇)を掛け合わせたコレクション名の通り、海沿いで過ごすバケーションにぴったりな、カラフルなプリントや夏らしいカッティングを揃えました。
このコレクションのために、水平線に浮かぶ太陽をイメージした、半円型のロゴを新しく作ったんですよ。通常、ブランドロゴのデザインは共通だから、あえて変えれば新鮮で面白いな!と思って。これからも、コレクションごとに新しいロゴを作る予定です。
――「WAVECATION」のコレクションで、特に気に入っているアイテムは?
どれも好きだから、一つを選ぶのは難しいな…。やっぱり一番は、プリントシャツ。ずっとアロハシャツを作ってみたくて、椰子の木と海、太陽の南国らしい風景をエアブラシで描き、ヴィンテージ感あるトーンに仕上げたところがこだわりです。
――ビーチを背景にしたビジュアルも素敵でした。撮影はどこで行われたのでしょうか?
今回のビジュアルは特に気合を入れて、何度も打ち合わせを重ねて考えたので、褒めていただきとても嬉しいです。ロケーションはプーケット。素敵なホテルを見つけて、絶対にここで撮りたい!と即決しました。
僕以外には、同じ事務所に所属する俳優仲間のNetと、プロのモデル数名が出演しています。ブランドの慰安旅行を兼ねてみんなでプーケットに行き、素敵な思い出ができました。
――数々の作品で共演するNuNewさんはSUPER SUNの看板モデル的存在ですが、「WAVECATION」のビジュアルにはご出演されていませんね…!
本当は誘いたかったんですけど、忙しくて疲れているだろうな…と思い遠慮しました。Nu(=NuNew)は、SUPER SUNのモデルを無償でやってくれているんですよ。貴重な時間をもらっているし、申し訳ないから払わせて!とお願いしているんですけど、「お金はいらない!」の一点張りで。だから代わりに、新商品が出るたびに全てプレゼントしています。
Nuは誰よりもSUPER SUNを愛用してくれていて、僕以上にCEOにふさわしいかもしれない(笑)。彼のお気に入りは、ファーストコレクションのライン入りパンツ。毎日のように履いているから、「ちゃんと洗濯してる?」って聞いたことも。「何枚も持っているから、履き替えているんだよ!」と言っていました(笑)。
――SUPER SUNを購入するとNuNewさんのソロコンサートのチケットが当たる、コラボ企画も実施していましたね。NuNewさんから、デザインなどの意見や感想をもらうことはありますか?
残念ながら、ないんですよ。Nuはファッションに関して自信がないらしくて。ずっとNuとのコラボ商品が作りたいと相談しているんですけど、彼は「得意分野じゃないから…」と消極的。頑張って説得して、必ず実現させてみせます!
実は8月のNuのソロコンサート会場で、次のコレクションから数点を先行販売する予定。コレクションのテーマは「BLOOMING」で、Nuが好きなピンクやパープルを基調にしました。近々オンラインストアでも販売する予定なので、楽しみにしていてください!
※BLOOMINGコレクションは現在、ECサイトにて販売中。また、SHIBUYA109渋谷店でのPOP UP STORE第一弾の大好評を受けて、第二弾が決定! 8月31日(土)から9月8日(日)まで、SHIBUYA109渋谷店の8階にて開催される。
▶インタビューPart②はこちらから!
Zee Pruk PROFILE
Zee Pruk(シー・プルック)
1992年9月10日生まれ、タイ・チェンライ出身。2018年にドラマ『Friend Zone』で俳優デビュー。俳優/アーティストのNuNewと初めてペアを組んだドラマ『Cutie Pie』(2022年)が世界的ヒットとなり大ブレイク。続編の『Cutie Pie 2 You』やスピンオフドラマ『Naughty Babe』(ともに2023年)が立て続けにヒットし、同年、『After Sundown』で映画デビューを果たす。今後は『Zomvivor』や『The Next Prince』など、複数の作品を控える。https://www.instagram.com/zeepruk/
Photos : Teppei Hoshida Hair & Make-up : Tokita Yusuke Translation : Sutasinee Mahawongwiriya Composition & Text : Ayano Nakanishi
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