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ホラーのプロが選んだ!暑い夏の夜も恐怖で涼める最恐ホラー映画8選

ホラーのプロが選んだ!暑い夏の夜も恐怖で涼める最恐ホラー映画8選

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近年何かと話題のホラー作品。ホラーを愛するOSOREZONE・中川さんに、その魅力を取材。暑い夏の夜も恐怖で涼め!

 

OSOREZONE 中川さんがガイド!
今日のアナタに、このホラー!

シチュエーションごとに、夏に観たいホラー映画をピックアップ。今日の気分にハマる作品を見つけたら、そのままスマホでチェック!

OSOREZONE(オソレゾーン)とは?

日本最大の映画情報サイト「映画.com」が手がけるホラー映画専門サービス。国内外から厳選されたオソレゾーンセレクト作品は都度課金視聴(TVOD)が可能で、この夏には配給作品『映画検閲官(仮題)』『ナイトサイレン 呪縛』が劇場公開するほか、デンマーク発の最狂ヒューマンホラー『胸騒ぎ』もリリース予定だ。Xの公式アカウントでは最新情報も発信中(@OSOREZONE)。中川さんは過去にもホラー映画企画に協力してくれた、映画に詳しいOSOREZONEの会社の人! 秀逸な推しコメントも必読!

 

こんな気分に、この作品!

\みんなでワイワイ、盛り上がりたい!/
『コンジアム』
チョン・ボムシク

【Netflix】

『コンジアム』

ブルーレイ&DVD発売中 販売元:ブロードウェイ ©2018 SHOWBOX AND HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED.

YouTuber視点で進む、廃病院凸の記録……

「世界7大心霊スポットのひとつにも選出され、韓国は京畿道広州(クァンジュ)市に実在していたコンジアム精神科病院跡を舞台にしたホラー映画。YouTuberの若者たちが韓国最大の廃病院に挑むさまをリアルに映した、POV形式の物語。常に何かが映り込みそうな空間配置も緊迫感を加速させています。製作には多額の資金と労力が費やされ、その成果として視聴者にリアルな恐怖を与えている。POV形式なので登場人物が遭遇する怪異を、自分ごとのように受け止められ、世界観に没入していけるのが新しい! 特に、取り憑かれた女性の演技はトラウマ級。あまりの恐怖なので、ひとりではなく、友達とワイワイ集まって観ることを推奨します」

『コンジアム』イラスト

 

\恋人と観るなら?/
『イット・フォローズ』
デヴィッド・ロバート・ミッチェル

【U-NEXT】

『イット・フォローズ』

デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 ブルーレイ:¥5,170(税込み)/DVD:¥4,180(税込み) 発売・販売元:ポニーキャニオン
©2014 It Will Follow. Inc,

性行為でうつされる「それ」に捕まってしまえば終わり

「低予算のインディーズ作品と侮るなかれ、これはアイデア勝ちの不条理ホラー。性行為することで“うつされて”しまう、人のカタチをした何か=『それ』のえたいの知れなさを、360度パンニングして見せるカメラワークが怖すぎる! 低予算の中で、恐怖感をカメラワークで演出している点もすばらしい。何げない会話のシーンの中にも、後景にぼんやりと映り込む人影など、とにかくすべてが怖いんです。時間と空間の使い方にも注目して観てください」

 

\邦画好き。定番じゃないJホラーで涼みたい!/
『来る』
中島哲也

【Amazonプライム・ビデオ】

『来る』

ブルーレイ&DVD発売中
発売・販売元:東宝株式会社
©2018「来る」製作委員会

ジメジメ、じゃないクールジャパンな怪作!

「Jホラーというとジメジメ、ゾワゾワ系がパッと浮かびますが、これは新たな可能性を切り開いた、全く新しいJホラー。怪談風の恐怖やサブカルチャーの要素が絡み合っていて、ある種つくりものっぽい、チープで表層的で猥雑(わいざつ)なクールジャパン!みたいな雰囲気が最高なんです。が、ちゃんとしっかり怖いところがまたすごい。妻夫木聡のところに“ヤツが来る”シーンが特に印象的。背筋が凍るとはこのことか、というのをぜひ味わってください

 

\後味の悪さをとことん味わいたい夜には?/
『セイント・モード/狂信』
ローズ・グラス

【U-NEXT】

『セイント・モード/狂信』

デジタル配信中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2020 Saint Maud Limited, The British Film Institute and Channel Four Television Corporation. All Rights Reserved.

ラスト1秒の恐怖が、すべてをひっくり返す

「患者の魂を救うことに取り憑かれた、信心深い看護師の狂気を描く英国製サイコホラー。病に侵され、ひとり豪邸に暮らす有名ダンサーのアマンダの看護を通し、住み込み看護師のモードは徐々に暴走を始める。自らの信じる神の意志に執着し、現実から乖離(かいり)していく強烈な信仰心は、やがて歯止めのきかない狂信へと変貌していく。静かなトーンで積み上げてきた痛みが、昇華されるラスト1秒の衝撃。こんなにも一瞬で嫌な後味をくらう作品は他にありません!

 

\蒸し暑い夜、スカッとしたい!/
『マリグナント 狂暴な悪夢』
ジェームズ・ワン

【Amazonプライム・ビデオ】

『マリグナント 狂暴な悪夢』

デジタル配信中/ブルーレイ¥2,619(税込み)/DVD¥1,572(税込み) 発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント Malignant ©2021 Starlight Culture Entertainment Limited. All rights reserved.

ネタバレ厳禁。入り口と出口が違う作品!

映画『ソウ』シリーズを手がけた名監督ジェームズ・ワンの、ホラー作品の集大成ともいうべき超・傑作。この作品は、入り口はホラーなんですが出口はちょっと違うんです……が、それを教えてしまうと面白さや驚きが半減してしまうので、なるべく事前情報なしで観ることをおすすめします。注目ポイントは、主人公にある種“取り憑いた”何かが出てくるという設定と、作中で、実際にはありえない体の動きをしっかりと表現しているところ。それによって怖さや不気味さがちゃんと演出されている。情報が少ないですが、安心してください! これは後味のいいタイプのホラー作品です(笑)」


『マリグナント 狂暴な悪夢』イラスト

 

\ホラーだけど明るく笑える作品が観たい!/
『ザ・ベビーシッター』
マックG

【Netflix】

『ザ・ベビーシッター』

Netflix映画『ザ・ベビーシッター』独占配信中

間抜けで景気のいい死にざまが盛りだくさん!

「誰もが大好きな、ポップでおしゃれな血まみれ映画の真打ち登場! 主人公の元にベビーシッターとしてやってくる美女が、実は悪魔崇拝者、という単純で嘘みたいな設定もいい。荒唐無稽でバカバカしくて、すべてがちょうどいい傑作です。悪魔崇拝者たちが次々に死んでいくその様子も、怖いはずなのに、観ているうちに“景気よく死ぬな〜”と思えるはず。『キングスマン』や『キック・アス』が好きな人は絶対にハマると思いますよ!」

 

\帰省中に観たい、田舎ホラーの傑作は?/
『ダーク・アンド・ウィケッド』
ブライアン・ベルティノ

【Amazonプライム・ビデオ】

『ダーク・アンド・ウィケッド』

ブルーレイ&DVD好評発売中 ¥5,720(税込み)
発売元:クロックワークス 販売元:ハピネット・メディアマーケティング Copyright ©2020, Panther Branch, LLC All Rights Reserved.

久しぶりの実家にいるのは本当の両親か?

「危篤の父に会うために実家に戻り、母の異変に気づくところから物語はスタート。夏にぴったりな帰省ホラーです。悪意によって蹂躙(じゅうりん)される、無力感の描き方がいいですね。恐怖描写はオーソドックスなので、難しいことを考えずに楽しめると思います。一方で、音楽の使い方がうまくて、怖さが倍増! これを観た後は、“自分も早く帰省しなくちゃ”と思わされるので、ぜひ帰省中に観て、“帰省しててよかった”と思ってください(笑)」

 

\今日から眠れなくなってもいい、最恐のホラーは?/
『回路』
黒沢 清

【Amazonプライム・ビデオ】

『回路』

DVD¥3,080(税込み)
発売元・販売元:KADOKAWA

何度も観たくなる最高の1本!

「初めて観たあの日から、僕にとってのホラーの最高傑作はこれ。不動の1位です。この作品の一番の見どころは、Jホラーの定番・幽霊を“お約束”じゃない描き方をしている点。ただぼんやりとすり抜けそうな霊体ではなく、肉体的で現実味を帯びた幽霊描写がひたすらにリアリティがある。よろけて転びそうになったり、幽霊の“動き”の発想が新しい。そんな動きの表現も怖くて震えます。にじり寄ってくる不気味な感覚はしばらく目に焼きついて離れない……。一方で、誰もが恐れる“死後”の描き方がいい。幽霊と現実の境界線が曖昧になる、ちょっと哲学的なメッセージも感じられるので、“怖い”と知っているのに折に触れて何度も見返してしまう作品です

『回路』イラスト

 

My favorite ホラー
Nakagawa


VHSのビデオテープ

「作品ではなく媒体として怖い! 画面の揺れ、ノイズ、割れた音質、すべてが不気味。解像度の低さゆえ、観る側の想像力が働く余白があるのも面白い。VHSの怖さを最も体感できるコンテンツとしては、アムモ98さんがリリースされている『死画像』がおすすめです!」

 

Illustrations:Shun Suzuki Text:Kanta Hisajima

久嶋敢太

久嶋敢太

エディター

本誌のファッションテーマからスナップまで幅広く担当する若手エディター。ウェブでは連載「俺たちの“ノリモノ”語り!」と「オシャレ男子の部屋カタログ」を担当する。

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