▼ 広告枠 : front-page archive singular : header ▼

怪作はこうして生まれた! 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズの世界を映画監督・白石晃士さんが語る!

怪作はこうして生まれた! 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズの世界を映画監督・白石晃士さんが語る!

▼ 広告枠 : singular : article-top ▼

▼ WPの本文 ▼

近年何かと話題のホラー作品。ホラーを愛する映画監督・白石晃士さんに、その魅力を取材。暑い夏の夜も恐怖で涼め!

 

ホラージャンキーが唸(うな)る
怪作はこうして生まれた!
『戦慄怪奇ファイル
コワすぎ!』シリーズの世界

2012年にオリジナルビデオとして始まった『コワすぎ!』シリーズ。劇場版、スピンオフ作品を含む全10作品は、Amazonプライム・ビデオでも視聴ができる。ホラー好きなら誰もがハマるという『コワすぎ!』シリーズの恐怖の根源や面白さの秘密を、監督の白石晃士さんに質問!

映画監督・白石晃士さん

Profile
映画監督
白石晃士さん

Jホラーの2大アイコンが戦う映画『貞子vs伽椰子』をはじめ、『ノロイ』『オカルト』など、フェイクドキュメンタリーホラーを多数製作。8月23日には、押切蓮介原作のホラー漫画の実写版『サユリ』が公開予定。

 

小学生の頃から
ホラー映画の監督になりたかった

『死霊のはらわた』『ターミネーター』といったのちに大人気シリーズとなる記念すべき1作目を、小学生のときに映画館で観たんです。スプラッターホラーとSFアクションという当時のエンタメの極致ともいえる作品に触れ、特殊メイクや特殊撮影の表現に興味を持つように。ちょうどその頃からホラーやSFの特集をテレビで観るようになって、当時はゴーストバスターズのオニオンヘッドを紙粘土で作ったり、映画評論家の中子真治さんがSFXの名シーンを解説する『SFX映画の世界』を読んだりしていました。そうして田舎で暮らしていたあるとき、ハリウッドの大学生が自主制作で映画を作ったというプレス記事を偶然読んだんです。そこでなぜか、“自分にだってできるのではないか”という確信めいたものをなんとなく感じまして(笑)。それから明確に映画監督という道を意識するように。

 

フェイクドキュメンタリーの
キャラクターにこだわる

「本当の心霊ドキュメンタリー」をあくまでフィクションとして作り、製作陣を軸に物語をシリーズ化させる。そんなフォーマットは『コワすぎ!』の前には日本にはまだなかった。だから僕自身の名刺代わりになる伝説的作品を作ってやろうという思いで、シリーズの製作が始まりました。フェイクドキュメンタリーの形式では、キャラクター作りが何より重要。なぜなら登場人物の個性や行動が、その後の展開に直結するから。なのでシリーズの中心人物として強烈なキャラは必須! そうして誕生したのがディレクターの工藤仁。衝撃映像のためなら暴力や軽犯罪も辞さない身勝手な男です。やばいやつなんだけど、彼が自由に動くからこそ、物語が加速するんです。

 

ディレクターの工藤とアシスタントの市川
©ニューセレクト

ディレクターの工藤とアシスタントの市川。横暴な上司と振り回される部下という構図に笑ってしまうことも。『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん』

 

ホラーは曖昧さこそ命!

輪郭がぼけていたり、実体のないモヤ状の影だったり、人間はそういう曖昧なものに恐怖を感じる生き物です。だからホラー映像を作るにおいても、曖昧さは必要不可欠。例えば、『コワすぎ!』シリーズの投稿映像の手ぶれやノイズ、『FILE-01 口裂け女捕獲作戦』に出てくる謎の張り紙や呪具のイラストなど、そういうものはすべて、意図的に曖昧に見せています。ひと目で理解できてしまうなら、きっとそれは怖くなりえない。だから作中の超常現象の正体や、怪異に巻き込まれて行方不明になった人の顛末(てんまつ)も描ききらないことが多いんです。そうして僕らが残した構造的な余白を、視聴者の想像で補完してもらうことで、恐怖をさらにかき立てることができる。そして僕はデジタルでしか映像を撮ってこなかったけれど、もっと欲をいえば、電気信号ではなく、映像を光として取り込むフィルムカメラを使ったほうが、もっと曖昧さと恐怖を映せると思います。

 


『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦』
©2012ニューセレクト

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦』

 

トイレの花子さんのぼやけた輪郭を何とか捉えた写真
©2012ニューセレクト

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん』より、トイレの花子さんのぼやけた輪郭を何とか捉えた写真。

 

人間が“抗う”
ホラーを作りたかった!

登場人物が遭遇した超常現象におびえ、怪異にむざむざと敗れていくJホラーの定石に、僕はずっと疑問を抱いていて。恐怖心に共感するところもあるけど、目の前の怪奇に負けまいと抗う姿にもアツくなれると思うんです。だから僕の『コワすぎ!』シリーズでは、ディレクターの工藤は、持ち前の胆力で積極的に怪異に挑み、あるときには自らのフィジカルで、またあるときは『FILE-01 口裂け女捕獲作戦』を通じて手に入れた謎の呪具を駆使し、怪奇現象に対抗していく。これまでのJホラーのお約束を覆すアプローチと、工藤のディレクターとしての狂気がかみ合った結果、『コワすぎ!』シリーズをここまで続けてこられたと言っても過言ではありません。

 


基本装備のバットを呪具でカスタム
©ニューセレクト

基本装備のバットを『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん』で狐(きつね)憑(つ)きの少女からもらった呪具でカスタム。『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪』

 

My favorite ホラー
Koji Shiraishi


映画
『遊星からの物体X』

「南極観測基地を舞台に、宇宙から飛来した生命体に襲われる観測隊員たちの恐怖を描くSFホラー。物体Xの造形、作中でかかる音楽までもすばらしい」

 

Text:Kanta Hisajima

久嶋敢太

久嶋敢太

エディター

本誌のファッションテーマからスナップまで幅広く担当する若手エディター。ウェブでは連載「俺たちの“ノリモノ”語り!」と「オシャレ男子の部屋カタログ」を担当する。

▲ WPの本文 ▲

▼ 広告枠 : singular : article ▼

▼ 広告枠 : singular : article-center ▼

▼ 広告枠 : singular : article-bottom ▼

RECOMMEND

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-cxense-recommend ( trigs ) ▼

FEATURE

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-feature ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-popin-recommend ▼

MOVIE

MEN’S NON-NO CHANNEL

YouTubeでもっと見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-movie ▼

REGULAR

連載一覧を見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-special ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : fixed-bottom ▼