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SNS怪談ユニット「おばけ座」が語る。 「実話だからこその 確かなリアリティ」“実話”怪談の沼

SNS怪談ユニット「おばけ座」が語る。 「実話だからこその 確かなリアリティ」“実話”怪談の沼

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近年何かと話題のホラー作品。ホラーを愛する実話怪談ユニット・おばけ座に、その魅力を取材。暑い夏の夜も恐怖で涼め!

 

SNS怪談ユニット「おばけ座」が語る。
“実話”怪談の沼

誰かが実際に体験した不思議な出来事。そんな“実話”怪談を全国から集めて、YouTubeを中心に発信する怪談ユニット「おばけ座」。彼らが魅せられた“実話”怪談の面白さの秘密を探る!

実話怪談ユニット・おばけ座 ワダさん、深津さくらさん、チビル松村さん、伊勢海若さん

Profile
実話怪談ユニット
おばけ座

[左から]怪談師のワダさん、深津さくらさん、チビル松村さん、伊勢海若さんからなるユニット。住む場所も異なるメンバーが怪談を取材・収集し、YouTubeや自ら主催するオフラインイベントなどで発信する。

 

考察が楽しくて
“実話”怪談にハマった4人

おばけ座が語るのは、怪談ではなく、“実話”怪談。その名前のとおり、誰かが実際に体験した不思議な出来事だ。なぜ彼らは無数にあるホラーコンテンツから、“実話”怪談に魅せられ、発信するまでに至ったのか。その経緯を4人に聞いてみる。

チビル松村(以下、松村) 幼少期の僕はオカルトの類いが大好きで、山でツチノコを探したり心霊番組をよく観たりしていました。しかし大人になるにつれ、オカルトな話題に触れる機会がどうしても減ってしまう。そこで作業用BGMとして怪談を聞くようになったのが始まりです。

ワダ 自らを怪談師と名乗る我々のような人種は、基本的にオカルト好き。YouTubeやニコニコ動画にアップされている怪談を、BGMとして流しているうちにハマっていくことが多いです。例に漏れず、僕もそのひとり。

深津さくら(以下、深津) 私は子どもの頃は怪談とか怖いお話が苦手で(笑)。カルチャーとして怪談を知ったのは学生時代、友達に誘われて行ったイベントでした。なぜか関西圏は、10年以上前からオフラインの怪談イベントが盛んだったんですよね。

伊勢海若(以下、伊勢) ひと昔前はSNSもなかったから、イベントやネット掲示板くらいでしか怪談好きとつながれなくて、怪談友達をつくるのは大変でした。実際に不思議な体験をした人が怪談にハマることも多い。僕は過去、通学路を自転車で爆走していたときに妖怪「油すまし」を目撃して……。

深津 そういう体験談って、信じない人に話しても「嘘でしょ」と一蹴されてしまう。だけど怪談好きが集まると、いろいろな考察が生まれて、盛り上がれるのが楽しいんですよね。

松村 今はこうやってYouTubeで怪談を語っているけれど、まだまだマイノリティなカルチャー。普段からできる話じゃありません。だからこそ、僕らがおばけ座として集まって、怪談好き同士が楽しめるコミュニティになっていけたらうれしいです。

 

実話だからこその
確かなリアリティ

深津 伏線をちりばめながら、お話を進めて、オチでドーンと悲鳴が上がる。怪談と聞くと、そんな様子を想像してしまいがち。だけど私たちおばけ座が集めている“実話”怪談はそうじゃなくて、誰かが体験した不思議な出来事をしっかり取材し、脚色せずに、そのときの息遣いや心の動きなどまでを可能な限りそのまま伝えること。そうして“実話”怪談を持ち寄ってみんなで語ることで、なぜそんなことが起こったのか、正解のない考察をするんです。そして語り合った先の着地点に、怖いという気持ちが芽生えたり、ときには心温まる解釈が生まれたり。そうして動かした感情を、共有するのが“実話”怪談の一番の醍醐味ですね。

伊勢 集めた実体験をそのまま話しているから、腑(ふ)に落ちないところもあるかもしれないし、明確なオチがない話も多い。だけどそれがリアリティにつながっているのも事実。余白のある話だからこそ、誰かと共有して、隙間を補完していく作業が楽しいんです。

松村 そうして語り合うと、気がつけば朝なんてこともしばしば。だけどそれくらい面白くて楽しいんですよね。

 

地道すぎるそれぞれの
怪談収集の日々

これまでに数多くの“実話”怪談を集め、紹介してきたおばけ座。メンバーそれぞれの怪談の収集方法は、かなり地道な作業の連続なのだという。

ワダ 今はネットを通じて探すこともできますが、鮮明な体験談を聞くならフィールドワークあるのみ。新しい町に行って、そのエリアで長く続いてそうなお店で聞き込みをして……(笑)。喫茶店や雑貨屋さん、バーなどが狙いめ。ときには店主の方と町の怪談で、12時間以上も盛り上がったことも。

伊勢 そんな地道な活動を、おばけ座のメンバーはみんなやっています(笑)。東京、京都、兵庫、大分と、それぞれが違うエリアに住んでいるから広範囲で怪談を集めやすいのかもしれません。

深津 自分のイメージを「怪談の人」にするのも効果的です。一朝一夕ではできないけど、行く先々で怪談を集めていると、あるときから怪談を持っている人から近づいてきてくれるようになります。しかしこれは「変なやつ」というレッテル貼りをされる可能性がおおいにあるので、おすすめかと言われると微妙なところ(笑)。

松村 各々(おのおの)のメンバーが住んでいる地域や、遠方に足を運んで取材してきた怪談を集め、おばけ座として発信しています。それを続けていると、異なる場所で聞いた怪談がつながる瞬間があるんです。例えば、電源の入っていないスピーカーから、特定の楽曲が流れるという怪談があって。違う怪談でも、別のアーティストの楽曲がスピーカーから流れる話があったり、電池の入っていないおもちゃが、突然動きだす話があったり……。そうして怪談を集めてつなげていくことで、霊的な存在が、電子機器に干渉するという情報の確度も上がっていくんです。

深津 怪談を集めてつなぎ合わせることで、荒唐無稽だったお話が、少しずつ現実味を帯びていく。そんな瞬間に鳥肌が立つし、実話怪談だからこその楽しみなのかもしれません!

 

My favorite ホラー
OBAKEZA


『戦慄怪奇ファイル
コワすぎ!』シリーズ

「メンバーそれぞれ好きなホラーは数あれど、これは満場一致で推せる傑作映像。誰もが知る怪談から生まれる新解釈に注目」(松村さん)

 

Text:Kanta Hisajima

久嶋敢太

久嶋敢太

エディター

本誌のファッションテーマからスナップまで幅広く担当する若手エディター。ウェブでは連載「俺たちの“ノリモノ”語り!」と「オシャレ男子の部屋カタログ」を担当する。

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