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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫るこの連載! 前編に続き、トライアンフ ボンネビル T100に乗る田中祐毅さんが登場。バイクで変わった生活について聞いてみる。
走ることで自分の中にあった
東京の地図が更新されていく!
大学進学を機に群馬から上京し、気がつけばもう10年。仕事でも遊びでも、いろいろな街に出かけ、ある程度の東京を知った気になっていたけど、バイクに乗るようになってからその考えは変わりました。目的地を定めるときに、電車やバスでどう行くか、乗り換えはあるか、駅からは近いか……というように、アクセスのよさっていうバイアスが、知らず知らずのうちにかかっていたんです。一方バイクは、自宅から目的地を最短距離で結ぶことができ、その瞬間に、本当に行きたい場所へ連れて行ってくれる。こんな自由な移動手段はバイクだけ。そうして通ったことのない道を走り、目的地まで自分の運転で向かう。すると自分の頭の中にあった地図が更新されていくというか、乗れば乗るほどに、東京の全体像がはっきりしていくんです。その感覚が楽しくて、ついバイクの出番ばかりが多くなってしまいます(笑)
バイクの楽しさを知った今、
もう1台という計画も……
「目的もなく、ただ1人で走る時間も好きなんです。仕事で行き詰まったときに多摩川沿いをのんびり流していると、たった30分でもかなりのリフレッシュになる。そういう時間を自然に作ることができるのもバイクのよさですね。購入から2年、大きなトラブルのない優等生なボンネビル T100は、これ以上ない最高の相棒です。こまめな手入れを忘れずに、これからも長く乗っていきたいですね。そしてバイクという趣味に慣れてきたからこそ、お金を貯めてもう1台を狙っていきたい。1960〜70年代の、より趣味性の高い古いバイクに乗ってみたいなぁ。より高年式なものが気になってしまうのは、古着好きのサガかもしれませんね(笑)」(田中さん)
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!