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木村カエラ「20年前の自分に頑張っていたらいいことあるよ!って伝えたい」【ウィークエンド・インタビューズ 第37週】

木村カエラ「20年前の自分に頑張っていたらいいことあるよ!って伝えたい」【ウィークエンド・インタビューズ 第37週】

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編集部が気になる人に会いに行く連載「WEEKEND INTERVIEWS」。第37週は、今年6月で記念すべきデビュー20周年を迎えた、アーティストの木村カエラさんが登場。数々の名曲を世に発信し続けてきた歳月を振り返りながら、これからの20年への想いを語ってもらいました。アニバーサリーイヤーらしく、UZUとのコラボアイテムや10月に控えている武道館ライブと、心躍る告知も!

デビューした頃と根本は
何も変わっていません


―まずはデビュー20周年、おめでとうございます! デビュー当時と今を比較して、大きく変化したことってありますか?

「それがなにも変わってないんです。もちろん自分を取り巻く環境はたくさん変わったのですが、自分の根本があまり変わっていなくて」

―では、この20年間でご自身的にターニングポイントになった出来事を教えてください。

「いくつかあるのですが、まず『リルラ リルハ』という曲をリリースした時、当時のVodafoneのCMに使ってもらって。『リルラ リルハ』という言葉は、「Real heart、Real life」を略した自分の造語なのですが、それがたくさんの人に浸透していった時に、自分のそういう少し変わった世界というか、個性的な世界を認めてもらえて、私らしさを突っ走るきっかけになりました」

―ご自身の中の世界が実世界ともリンクした感じですね。

「そうですね、自分の世界をそのまま貫いていいんだって安心もできました。そのまま自分らしさを貫いていたら、3rdアルバムの『Scratch』が2週連続チャートで1位を獲ることができて。そのアルバムを引っ提げての武道館ライブをやった時に、自分の周りにはたくさんのスタッフの方々がいて、プロジェクトを成功させるために動いてくださっていることをすごく実感して、改めて責任感を持ってお仕事に取り組めるようになりました」


責任感の意味を教えてくれた
初めての武道館ライブ

―武道館ライブはアーティストにとっても特別だとよく言われますよね。

「私にとってもそうでした。初めての武道館ライブの本番前日、マネージャーさんと会場へ行ったんです。そしたら何百人というスタッフの方々がライブのための準備をしてくださっていて、“あ、これはかなり大ごとなんだな。自分がやっていることってすごいことなんだな”って。私のライブを成功させるために働いている方々がいて、だからこのライブは絶対にいろんな人のために成功させなきゃいけないという思いが湧き出ました。自分のためにやっていたことが、誰かのためにっていう気持ちに繋がるきっかけになった瞬間でした」

―支えてくれている方々のためにってなった時、責任感というかプレッシャーも新たに生まれてきたと思うのですが、それはどうでしたか?

「もちろんありますね。それまでライブとか緊張しなかったのですが、必ず緊張するようになりました。今でもそれは変わらず、緊張します。ちゃんとやらなきゃって。もちろん、ちゃんとやってたんですけど(笑)、それまでとはちょっと違った、責任感から生まれる緊張みたいなことが、そこから始まりました。23歳の時でしたね、若い!!(笑)」

―その若さでちゃんとやらなきゃスイッチが入るのは、すごいですよ!

「いや、それまでは本当に反抗期みたいな感じで過ごしていたので(笑)。そこで大人になったって感じがしてます。あとは25歳の時に『Butterfly』をリリースして、より色んな人に知ってもらうきっかけになりました」


誰かを想って作るものは
ちゃんと届けたい人に届く

―結婚式の定番ソングとして、すっかり定着しましたね。

「そうですね、曲が一人歩きしていく様だとか、その曲がまるで写真のように誰かの思い出として残っていく感覚っていうのが新鮮で。自分の仕事に対する責任感というのが『Scratch』の武道館ライブで得たもので、『Butterfly』の時は、作品への責任感を学べたターニングポイントだったと思います。もともとはアルバムの1曲で、親友の結婚式のサプライズでびっくりさせよう〜!みたいな、本当に単純に祝福したいという気持ちで作った曲だったので、シングルとしてリリースされてないんです。それでも曲だけが広がっていったというか、届くものって本当に届くんだなって。詩の書き方もあとあと勉強になりました」

―自分が書いた歌詞から改めて学ぶってこともあるんですね!

「そうですね。なんか素直に、ちゃんと誰かを想って作るものって、やっぱり届くんだなって実感した瞬間でした。その後、結構怒涛の日々だったのか、あんまり記憶がなくて(笑)。でも、変わらずその時もすごくたくさんの人が集まってくれて、素敵な10周年を迎えることができたのは覚えています。アルバム『10years』も出せたし、毎日楽しく過ごしてました(笑)」

―それは素晴らしいことです(笑)。

「それで、15周年を迎えたのがついこの間ですけど、子どももまだ小さくて。やっぱり私はお仕事もお母さんもしっかり一生懸命やりたいっていう気持ちがあったので、なかなか両立が大変で。子どもに充てている時間も多くて、考えることやインプットする時間があまりなくて、それでちょっと一瞬スランプみたいな、自分から何も出てこない時期がしばらくあったんですよね。それで絵本を描いたんです。『ねむとココロ』というタイトルなんですけど、自分のスランプから抜け出すためにすごく大事な時間で。絵も文も自分で描いたんですけど、それもターニングポイントになりましたね」

―スランプ状態から絵本に行き着いたのは、どうしてですか?

「もともと自分が書いた詩から絵本を描いてみたいという気持ちはありました。お仕事をしたいのにスランプだ、どうしよう、みたいな。中途半端なものを出すくらいなら、もう辞めた方がいいんじゃないかって思うくらい行き詰まった時があって。でも、そんなときにちょうどタイミング良く『絵本を出しませんか?』というお話をいただいて、『やってみたいです』と言って。それが自分にとっての直感とかクリエイティブな部分をリハビリするいいきっかけになったんです。で、15周年をどうにか乗り切って、絵本でリハビリもできて、今に至るという感じです(笑)」


―絵本はその後も描いていらっしゃるんですか?

「いいえ、ちょっともう大変すぎて。やりたい気持ちはあるんですけどね」

―やっぱり大変でしたか。

「絵本を描いている時は、みんなに子どもをみてもらって、よみうりランドとかに連れて行ってもらって、その間に描いて〜みたいな感じだったので、とても大変でした」

最初は木村カエラを10年続けていく
ことが目標でした

―周りの支えがあってのスランプからの脱却であり、絵本のリリースに繋がっていったんですね。20周年を迎えた今、20年前の自分に伝えたいことってありますか?

「そうですね…『ここまで続けてこれたよ』って。デビュー曲の『Level42』という曲があるのですが、当時MCをやっていた『sakusaku』という番組を放送していたTVKが42chで、その42が名前の由来なんです。レベル42からのスタートという曲で、その歌詞の中に10年後も歌っていたいっていう英語の歌詞があるんです。デビュー当時に『女性アーティストが10年続けるのは難しいからな』と言われたことがあったんです。いっつも酔っ払っているおじさんに」


―そんなことがあったんですね。

「女性のアーティストが10年続けるのは本当に難しいって言われて、え?ってなって。それで10年後も歌っていたいって歌詞の中に入れたんです。だから自分の中では10周年を迎えるというのが、すっごく大きな目標だったんです。その目標だった10年を超えて20年を迎える前に、自分が聴いて育ってきた方々、例えばYUKIさんや椎名林檎さん、aikoさんが20周年を迎えていく様を見て、カッコいい〜!って思っていたら、いつの間にか自分にも20周年がやってきて、こうやって木村カエラとしてメディアに出られて、今回UZUさんともコラボもできて、本当にたまらなく嬉しいんです。だから20年前の私に、頑張って続けていたらいいことあるよって言います。嫌なこともたくさんあったけど、その分、嬉しいこともあるって伝えたいです」

―10年続けられないって言葉を受けて、それを覆すように最前線で10年を走り抜け、母となり、20年経ってもアーティストを活動を続けているカエラさんの姿は、今の若い世代の刺激にもなっていると思います。では、これからの20年はどう過ごしていきたいですか?

「子育てが落ち着いてきているので、そこからとても楽しめるなって思っています。やっぱり子どもとちゃんと向き合っていたいから、今は子育てとお仕事を50:50にしているつもりで頑張っているんですけど、今後また100%振り切った状態で、もう一回お仕事するというのが夢です」


過去も未来も飛び越える
最高に楽しいライブにしたい

―20周年を記念した武道館ライブも10月26日に控えてらっしゃいますが、このライブに向けての意気込みもお伺いしたいです。

「私、10月24日で40歳になるんです。誕生日近辺で20周年ライブを武道館でやりたいって言葉にしていたら、26日にライブをできることになって、すごい奇跡だなと思っています。音楽って、香水みたいに過去とか未来とかいろんな想いと寄り添ってくれる素晴らしいアートだと考えています。20年という時間は、きっと皆さんの中でも本当にいろんなことが起きた月日だったと思うので、私の曲を少しでも聴いたことある人は、その過去も未来も飛び越えて、ライブに来て楽しんでもらえたらって。だから、ぜひ遊びにきてください!」

―ありがとうございます。あと最後にひとつだけ質問させてください。この連載では休日の過ごし方やリフレッシュ方法についてお伺いしているのですが、カエラさんはどのように過ごしていますか?

「掃除です。お家の掃除をすると気持ちが整いますね。だた休みの日はすぐ遊んでしまうので、全然掃除できなかったり、洗濯物が溜まったりしてやばい!誰か手伝って〜みたいになるんですけど(笑)。やっぱり掃除をすると、なんか新しい空気が入ってくる感じや運気も上がりそうな気がして、それがすごく好きですね」

―それって昔からですか?

「そうですね。掃除をするとすごくリフレッシュできるのは昔からです。明日休みですってなったら、よっしゃ!掃除できるじゃん!って。いつかお掃除連載とかもやってみたいですね、新しい掃除道具を試してみたりして」


木村カエラ | KAERA KIMURA


東京都出身のアーティスト。2004年6月にシングル『Level 42』でメジャーデビュー。2013年にはビクターエンタテインメント内にプライベートレーベル・ELAを設立。2019年6月にメジャーデビュー15周年を迎え、デビュー日である6月23日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)にてアニバーサリー公演を行った。2022年12月に11thアルバム『MAGNETIC』をリリースし、2023年5月には、アルバムツアー『木村カエラ “WE ARE MAGNETIC” TOUR』を実施。今年10月26日には、アニバーサリーイヤーを記念して、ワンマンライブ『KAELA presents GO! GO! KAELAND 2024 -20years anniversary-』をおよそ12年ぶりとなる東京・日本武道館にて開催する。本ライブの発表とともに、20周年を記念した特設サイトもオープン。
 
木村カエラ 20 周年特設サイト
https://kaela-web.com/gogokaeland2024/

「らしさってカラフル。」
UZUのEYE OPENING LINERに木村カエラさんのデビュー20周年を記念した数量限定コラボライナー「EYE OPENING LINER RGBブラック」が7月4日にリリース!


「光があたる場所には必ず影が存在する。オモテとウラ。現実と夢。嘘と本当。全てがカラフル。自分を作り出す色。」―木村カエラー
すべての光と影を含んだような透明感のある無数の「黒」が生み出す、目元の新しい表情。一度塗りでは薄く、透けるように。でも、その黒は簡単にきれいに重ねることができ、重ねるたびに深みのある黒に変わる表情を楽しめる。

EYE OPENING LINER
RGB BLACK -RGBブラック-
¥1,694(税込)

渋谷にポップアップショップも登場!

『KAELA KIMURA 20th ANNIVERSARY POP-UP STORE  “JOINT”
supported by Tabio & UZU』
開催日程:2024年7月4日(木)~10日(水)
営業時間:11:00~21:00
会場:渋谷PARCO
1F POPUPスペース (オルガン坂沿い)
〒150-8377 東京都渋谷区宇田川町15−1

※営業時間は変更になる可能性も。
※混雑状況により、入場制限をする場合があるので、ご了承を。

問い合わせ先
UZU ウズ
TEL:0120-963-277
https://www.uzu.team

トップス(コトハヨコザワ) ¥20,900/オン・トーキョーショールーム、ビスチェ(ヘルムシュテット)¥48,000/カーブストア、ツーピースサスペンダーデニム¥49,500/ホリデイ、シューズ(オーエーオー)¥41,800/OAOサポートセンター、ピアス(サンディ・リアング)¥20,115/リディア、ネックレス¥52,000/カレワラ

OAOサポートセンター support@oaofootwear.com
オン・トーキョーショールーム TEL:03-6427-1640
カーブストア TEL:03-4363-8569
カレワラ kalevalashop.jp
ホリデイ TEL:03-6805-1273
リディア TEL:03-3797-3200

Photos : Satoshi Ohmura Hair :Asashi Make-up:Uda Stylist:Chie Ninomiya Interview & Text:Kohji Ogata
 

尾方孝司

尾方孝司

エディター

インタビューテーマを主に担当。

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