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6月号で大好きなスイーツを一緒に食べに出かけた森香澄さんが、メンズノンノウェブにも登場。恋愛相談に続く後編では、読者から寄せられたお仕事へのお悩みにズバッと回答! 森さん自身の経験を踏まえたさまざまな角度からのアドバイスは、すべての働く人に刺さる。本誌未掲載のウェブ限定カットにも注目!
Q.1
仕事は好きだけど、満たされません。
いまの仕事がすごく好きで、ある程度やりがいも感じているのですが、何か満たされないです。どうしたらこの気持ちを発散できますでしょうか?(24歳・会社員)
A.1
意識をいまいる会社ではなく、
”未来”や”外”に向けてみる。
社会人3年目ぐらいになって、仕事に慣れて、ちょっと余裕が生まれたと同時に新鮮味が薄れてきたという感じでしょうか。私の周りでも入社して3〜5年目で転職を考え始める人は多いですし、私自身も同じようなタイミングで仕事や人生を考えたときに、お芝居に挑戦したいと考え、テレビ局を退社しました。
私はアナウンサーという仕事の他に、演技に大きな興味があったので、それまでとは全く違うステップに踏み出しましたが、「仕事がすごく好きで、ある程度やりがいも感じている」のであれば、その仕事、その職場で働く素質はあるので、いまの会社にいながら目標を掲げることが発散する近道になると思うんです。
例えば、会社で得られるもの、スキルや人とのつながりをできるだけたくさん得て、吸収して、自分が興味あることをもとに社内で新しいプロジェクトを立ち上げてみるとか。もし人に興味があれば、後輩の育成に力を入れるのもいいですね。あとは、会社で得られるものを生かして、次のステップにいく。30歳までにやる目標を掲げて、他の会社に転職することを視野に入れるとかもいいと思います。
仕事は楽しいけど、自分が目標にしたいものはまだはっきりしないのなら──3年目で余裕が生まれているとして──何かピンとくる資格や語学の勉強することも効果があるかも。“満たされない”と思っている分、自分が成長できているなって思える何かに時間を使ってみる。会社の中に答えを見つけるのを一旦やめて、外に目を向けてみるのも大事だと思います。
Q.2
新しい環境に不安を感じます。
この4月から新社会人になりました。それに伴い、地元から遠く離れた新しい土地、環境に住み、仕事をしなければなりません。就職ということもあり、自分の中で不安もあります。森さんなら、大きな環境の変化が起きるとき、どのような心持ちで、どういうことを考えていますか。(22歳・社会人)
A.2
新しいことを前向きに
捉えてみましょう!
環境の大きな変化は不安になりますよね。私がテレビ局を退社してフリーになったときは、自分の好きな道に進むということもあって、本当に「なるようになる!」という気持ちで進みました。それは自分の覚悟…というほどでもなく、「まだ若いから失敗しても大丈夫!」というマインドでしたね。私はもともとポジティブ思考というのもありますが、「未来はどうにでもなる」と考えていました。だって、社会での経験が少ない20代の人間が、すべてに対して準備万端で、完璧にこなして、次に進むなんて無理ですから。
もちろんできる人はいるかもしれないけど、他人と比べても意味がないと思っています。何事もネガティブなことを考え始めたらキリがない。その代わりに、ポジティブなこともいっぱいあるはずで、そっちを考えた方がいい。一人暮らしをするなら「家をどんなふうにアレンジしようかな」とか「近所でおいしいごはんが食べられるお店を探そう」とか「新しい土地で行きつけを見つけてみよう」とか。不安に対する見方を変えて、ポジティブなことに変換をできると、変化に自分らしく向き合えると思います!
Q.3
他の仕事も気になるけど、
転職が怖い…。
新しい仕事に挑戦したいけど勇気が出なくて進めません。今の仕事もいいけれど、他の仕事もしてみたい。ただ怖くて転職できません。どうしたら一歩踏み出す勇気が出るでしょうか?(26歳・会社員)
A.3
気になる仕事にとって
若さと経験、どちらが必要?
大事なのは「勇気が出せるかどうか」ではなく「挑戦したいかどうか」なのではないかと思います。「怖い」というのは、何に対しての怖さなのかを考えてみるといいかもしれません。周りにどう思われるかという怖さなのか、生活が安定するかどうかの不安なのか…。
また私のお話になってしまいますが、私は、人生は一度きりだし、チャンスがあるなら俳優というお仕事に挑戦してみよう思い、前職を辞めました。テレビ局のアナウンサーという仕事は、すてきな方たちが周りにたくさんいたし、お給料や福利厚生など将来はきっと安定していたと思うけど、会社に守られている分、できないこともあると思ったんです。
あと、何かに挑戦するための決断って、後ろ倒しにすればするほど──例えば20代でやめたときと30代でやめたときでは──挑戦できる幅は狭まっていくと考えて。特に、私がやりたかったお芝居は、自分にとってまったく新しい分野で、経験を積むためには若ければ若い方がいいと判断して、そう思ったなら会社をやめようと行動に移していました。
もちろん、「やりたいことがあるならやめてみよう」と言うつもりはありません。「新しい仕事」というものが、同じ業界の仕事であったり、いまの仕事とつながる部分を見つけられたりするものであれば、経験や知見や人脈をつくるためにいまの場所に留まってもいいかもしれません。若いことを理由に、「教えてください!」と先輩や上司に言えるときに、いろいろと学ぶのも挑戦につながると思います。
Q.4
起業するときの
心構えを知りたいです。
いま勤めている会社を辞めて自分で事業を立ち上げようかと考えています。いちから始めるときの心掛け、心構えはありますでしょうか。(23歳・会社員)
A.4
一人で全部を背負わない。
でも必ず一人でやらないと
いけないのは…。
23歳で事業を立ち上げるんですね。そこまでの意思を持って、やりたいことがあるということがすごいことなので、自信を持って進んでほしいです! ただ、なんでも一人でやろうとしないことが大切ですね。
私は、私の仕事の面倒を見てくださるマネージャーさんや、事務所のスタッフのみなさんという、“大きなチーム”に頼りまくって、たくさん相談をします。意見交換しながら、「この場合、どう思いますか?」と人に助言を求めるのは全然悪いことじゃない。お一人で起業するのかもしれませんが、そういう意味で意見を言い合える知り合いが周りにいらっしゃるといいと思います。ただ、すべてを一人でやろうとしないことを意識しつつ、最後の大事な決断は一人で行うべきかなと。
それは、自分がやることに納得していたいし、その結果の責任を自分で取るため。最後の決断を人に任せてしまうと、自分の中の正解がわからなくなるし、もし自分が思っていた方向と違う方向に行ってしまったときに、人のせいにできてしまうから。私は、周りのみんなのいろいろな視点を聞きつつも、会社を辞めるという決断は一人でしました。自分の決断を信じて、お互いがんばっていきましょう!
森 香澄|KASUMI MORI
1995年6月16日生まれ、東京都出身。2023年にテレビ東京を退社し、フリーアナウンサー、女優として、バラエティ番組やドラマで活躍する。現在、ABEMA『ハイティーン・バイブル』でMCを務める。ファースト写真集『すのかすみ。』が好評発売中。
公式X :https://twitter.com/mori_kasumi_
公式Instagram:https://www.instagram.com/mori_kasumi_/
シャツ¥39,600・ショーツ¥39,600(フミエタナカ)/ドール イヤリング¥11,000/アトリエ ヤマニ 靴(アシックスランウォーク)¥35,200/アシックス商事 お客様相談室 その他/スタイリスト私物
Model:Kasumi Mori Photos:SAKAI DE JUN Hair & Make-up:Narumi Tsukuba Stylist:Izumi Makabe Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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