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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
山口 拓さん
Harley-Davidson XL883(2004)
小学生のときから、いつか
ハーレーに乗ると決めていた。
生まれ育った実家は有名なツーリングスポットの近く。週末になると家の前をかっこいいバイクが行き交い、乗り物好きの子供だった僕は、それを眺めるのが楽しみだったんです。あるとき、映画の主人公のように渋い大人が乗ったハーレーと、偶然すれ違うことがあって。アメリカンバイクを見るのは初めてで、こんなにかっこいい乗り物があるのかと驚きでした。以来、ハーレーダビッドソンを買うことが人生の目標に。その決意が変わらぬまま16歳になり、晴れて普通自動二輪の免許を取得。しかし、ハーレーには当時400cc以下のバイクはなかったし、そもそも資金的にも難しくて。考えを巡らせた結果、当時のアルバイト代でもなんとか買うことのできる、国産の250ccアメリカンに乗ることに。そうしていつかハーレーに乗る日を夢見て、お金を貯めつつ美容専門学校へ進学。19歳でやっと、かなり無理をして買えたのがこのバイクです。講義や実習の後にしゃかりきにバイトができたのも、この目標があったからこそ。やっとの思いで手にした憧れのバイクは、美容師として働くようになった今も大切な相棒です
ロマンをくすぐる、むき出しの
空冷Vツインエンジン!
「見た目の変更点は、ハンドルやマフラーを変えたくらい。そこまでいじっていないのに、サイドから見ればこのまとまり! 特に、ハンドルからリアにかけて下がっていくラインが、アメリカンらしくてたまりません」(山口さん)
「XL883は、ハーレーの中ではエントリーモデル的な立ち位置。めちゃくちゃパワーがあるわけじゃないけど、のんびり走るのが好きな僕は、これくらいがちょうどいいんですよね」(山口さん)
「学生時代は長距離ツーリングをしていたので、サイドにはサドルバッグを装備。しかし、最近は仕事が忙しく、あまり遠出ができていません(笑)」(山口さん)
「タンデムしたときの快適性と、見た目の美しさを両立したシーシーバー。溶接ができる友達にワンオフで作ってもらえたので、クオリティと値段が反比例しています」(山口さん)
大型バイクといえど、日々の通勤まで
こなせるお手軽さも魅力!
「大型バイクって駐輪場から出すのがおっくうになりがちだけど、XL883は重心が低く、安定感があるおかげか取り回しは楽々。毎日の通勤も余裕です。自宅からサロンまで、朝晩ちょっと走るだけでリフレッシュになるし、オンとオフの切り替えがうまくいっている気がします。それに毎日エンジンをかけられているので、心なしかバイクの調子もずっといいんですよね」(山口さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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