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横浜を回遊して楽しめる現代アートの展示会『野草:いま、ここで生きてる』【アートの入り口!!】

横浜を回遊して楽しめる現代アートの展示会『野草:いま、ここで生きてる』【アートの入り口!!】

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倉田佳子がナビゲート「ちらっとのぞいてみよっ」アートの入り口!!


横浜を回遊して楽しめる
現代アートの展覧会!

 

\ここに注目!!/

横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、
BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、
元町・中華街駅連絡通路

「第8回横浜トリエンナーレ
『野草:いま、ここで生きてる』」

メイン会場は横浜美術館。日本ではめったに観ることのできない総勢94組の作家のアートが一堂に会す!

「第8回横浜トリエンナーレ『野草:いま、ここで生きてる』」

 

一日中アートと横浜に
浸(つ)かれる国際展覧会へ!

アートの展覧会やイベントに興味があるけど、どれに行こうか迷っている方への後押しになればとさまざまに展示を紹介する連載「アートの入り口!!」。今回は、まる一日楽しめる「第8回横浜トリエンナーレ『野草:いま、ここで生きてる』」をご紹介します。

2001年から始まった「横浜トリエンナーレ」は、イタリア語「トリエンナーレ」が持つ意味のとおり、3年おきに開催される現代アートの国際展覧会。横浜美術館をメイン会場に、周辺の4つのスポットにわたって、期間中に多様な地域の作家による展示からワークショップ、イベントでにぎわいます。3年に1度ということもあり、私はいつも同じメンバーと「この季節がやってきたね」というテンションで、頑張って午前中に集合。ゆっくり会場間を散歩しながら、夜は中華街のご飯を頬張る満足感の高い一日を過ごします。「どうして頑張って午前中集合なのか?」と思う方もいるかもしれませんが、なんと参加作家は94組! そのうち日本初出展は32組、新作を発表する作家は20組! 映像作品をゆったり観たり、インタラクティブな作品を体験しているうちにあっという間にお昼になり、お腹が空(す)いてくるのです。

前回ご紹介したマティスの展覧会では、ひとりの作家人生を「切り紙絵」というひとつの手法から掘り下げていくものでした。それとはまた違って、「横浜トリエンナーレ」では昨今の社会状況と呼応した全体のテーマのもと、多種多様な作家からの疑問や意見が表現されるように展示構成されています。作品も、彫刻から版画、映像など多様なジャンルが。

第8回のテーマは、「野草:いま、ここで生きてる」。展覧会全体の方向性を決めていくアーティスティック・ディレクターには、北京を拠点に国際的に活躍するアーティストとキュレーターのチーム、リウ・ディン(劉鼎)とキャロル・インホワ・ルー(盧迎華)が就任。この展覧会テーマをふたりが決めたのは、2021年の終わりだったそう。「野草」と聞くと、山の中に生えている低木やコンクリートの隙間から芽を生やす雑草を思いつくかもしれません。いずれにしても、あらゆる環境でも個体として生き続けるその姿は、中国の小説家である魯迅(ろじん)が中国史の激動期にあたる1924〜1926年にかけて執筆した詩集『野草』でも、当時の中国で著者が直面した個人と社会の現実に重ねられて描かれています。この詩集で提示される哲学は、本展の由来ともなっています。

あらゆるシステムや規制、支配や権力に個人の生命力が押さえつけられることなく、主体的な意思を持つ表現のあり方は、昨今の紛争、そしてそこから飛び交うフェイクニュースによる荒廃を目の当たりにした現在において共感する部分があります。日本にいるとパンデミックが落ち着いてから平穏な世界に戻ったように感じるかもしれませんが、気候変動をはじめ少しずつ変わってきている日常において、私たち個人の存在や連帯を考えさせられるテーマに感じます。

そういうニュースに今まで触れてこなかったけど、楽しめそうかなと思う人には、3月16日(土)に蓮沼執太を音楽監督に迎えて行われる演奏会「Earth∞Pieces -世界で最もSLOWなよろこびの歌-」など、期間中に開催されるガイドツアーやイベントに参加してみるのも手かもしれません。

 


サンドラ・ムジンガ

サンドラ・ムジンガ
《Ghosting》2019 (installation view), Photo:David Stjernholm, ©Sandra Mujinga, Croy Nielsen Vienna (Austria), The Approach London (UK) and David Stjernholm

 

「第8回横浜トリエンナーレ
『野草:今、ここで生きてる』」

3月15日(金)から6月9日(日)までの約3か月にわたり、横浜美術館を中心に開催される。ちょうど、横浜美術館は3年にわたる大改修工事からの初お披露目となるので、新しい美術館も必見!

 

倉田佳子

倉田佳子

アーティストコーディネーター、ファッションライター。大学卒業後、独学で編集・執筆業を始め、現在は国内外のブランドやメディア、アーティストと仕事をする。
Instagramは@yoshiko_kurata

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