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[劇場版ハイキュー!!公開記念]好きなキャラは? ベストシーンは? 佐久間P×パナソニック パンサーズの選手の異業種対談【僕らのハイキュー!!物語】

[劇場版ハイキュー!!公開記念]好きなキャラは? ベストシーンは? 佐久間P×パナソニック パンサーズの選手の異業種対談【僕らのハイキュー!!物語】

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『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』がいよいよ公開。それを記念し、ファンを公言する男子バレーボール界のスター選手と、エンタメ界のヒットメーカー佐久間PがZoom上で夢の座談会! 『ハイキュー!!』愛から仕事論まで、クロストーク!


佐久間P×パナソニック パンサーズの選手が異業種座談会

©Panasonic PANTHERS

#10 ミドルブロッカー
山内晶大選手(左)

年齢:30歳
身長:
204㎝
最高到達点:
354㎝
好きなキャラ:
灰羽リエーフ
 

高さとスピードを兼ねたクイック攻撃とブロック力に定評あり。落ち着いた雰囲気で包容力も抜群。「パナソニック パンサーズ」キャプテン。
■好きな佐久間Pの番組:『トークサバイバー!』

#15 アウトサイドヒッター
大塚達宣選手(中)

年齢:23歳
身長:
195㎝
最高到達点:
340㎝
好きなキャラ:
北 信介
 

洛南高では全日本バレーボール高等学校選手権大会で優勝を経験。攻守ともにセンスが光る次世代エース。ピュアな人柄でチームの愛されキャラ。
■好きな佐久間Pの番組:『ピラメキーノ』

#11 オポジット
西田有志選手(右)

年齢:24歳
身長:
186㎝
最高到達点:
350㎝
好きなキャラ:
田中龍之介
 

跳躍力と最速120キロを超える攻撃的なサーブが持ち味のサウスポーアタッカー。ムードメーカーで、妻は古賀紗理那選手。
■好きな佐久間Pの番組:『ゴッドタン』『ピラメキーノ』

パナソニック パンサーズ

パナソニック パンサーズ
大阪を拠点に活動。Vリーグ男子の中でもトップクラスの実力を持ち、日本代表選手も多数輩出。2月下旬以降のホームゲームは以下をチェック。

2/23 18:00・2/24 16:00
▶︎ vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
3/2 14:05・3/3 14:05
▶︎ vs. サントリーサンバーズ
※すべてパナソニックアリーナ(大阪府枚方市)にて

 


佐久間P

テレビプロデューサー・ディレクター
佐久間宣行

年齢:48歳
身長:184㎝
好きなキャラ:縁下 力
 

テレビ東京系『あちこちオードリー』や『ゴッドタン』のほか、Netflix『トークサバイバー!』などを手がける。『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティも務める。DMMではコント番組『インシデンツ2』を配信中。

 

プレーも心情もリアルなのが
『ハイキュー!!』のスゴさ

佐久間 異色の座談会すぎますが(笑)、よろしくお願いします。その道のプロである皆さんにとって、『ハイキュー!!』はどんな存在なんですか?

大塚 今23歳で、小学校からバレーボールを続けているんですけど、連載の内容と自分の置かれた立場がリンクしていて、漫画のキャラクターと一緒に成長しているみたいです。

西田 デカい存在です。海外のファンも多いし、男子バレーボールは漫画の世界に現実が追いついている感じで。

佐久間 ラスト近くは夢物語のようだったけど、現実化してますね。だから選手が違和感なく読めるんだろうな。


西田 主人公・日向翔陽みたいに目をつぶってスパイクは打てないけど(笑)、プレー中のスピード感、攻撃パターン、正確性は現実と相違ないです。

山内 キャラクターの思考や感情がリアルで「こんなこと思わないよ」というシーンはひとつもないです。

大塚 ですです。専門用語やルールも丁寧に描かれ、それに基づいてストーリーが進むから、読んでいて違和感が全くないし、逆にバレーに詳しくない人を置いていくこともないですし。

佐久間 スゴいな『ハイキュー!!』。スポーツ漫画は試合が軸になるから、個人のレベルやチームの強さに矛盾が生じることがあるんですが、ストーリーに破綻がないところも魅力だと思いますね。好きなキャラはいるんですか?

大塚 北信介選手です。派手さはないけど当たり前を毎日コツコツ続ける心の強さとひたむきな姿にぐっときます。

山内 灰羽リエーフ選手は、高身長で高校からバレーを始めたという共通点があるので、応援しちゃいますね。

西田 ダントツ田中(龍之介)っす!

佐久間 3人ともトッププレーヤーにもかかわらず、ド真ん中じゃないんだ。

西田 エリートではないので(笑)。僕は「春の高校バレー」にも出場したことがないから、スター街道ではない田中の気持ちがよくわかるんです。

佐久間 そんな僕も、好きなキャラは縁下力選手です。仕事で追い込まれたとき、14巻の「逃げる方が 絶対後から しんどいって事は もう知ってる」というセリフに何度救われたことか…。

山内 僕にとっては30巻で田中がどん底まで落ちたときに吐いたセリフ「下を向いている暇は あるのか」がそれです。思うようなプレーができなくてもがいているときに、このシーンを思い出すと、「時間も試合もどんどん進んでいく。落ち込んでる暇はない」と。

西田 わかるなぁ。18巻で烏野高校が青葉城西に敗戦後、もう一度ギアを入れるところも感動しました。過去のタラレバを振り返る時間があるなら、毎日100%全力で練習して悔いなく過ごしたいし、もう負けたくない、とも思いました。あと1シーン、残しておいたぞ!

©Panasonic PANTHERS


大塚 え!?(笑) 僕は各学校の負けたシーンが刺さります。高校3年生と2年生の“託す側と託される側”、それぞれの熱い思いに胸を打たれました。あとは19巻で、クールな月島蛍選手がバレーにハマった瞬間も好きです。

山内 スパイクを止めた瞬間、だよね。バレー選手全員の共感スポット。

佐久間 『ハイキュー!!』はエースだけじゃなくセッターやリベロ、控え選手まで全員がカッコよく見えるし、「このポジションってこんな魅力があるんだ!」という気づきが、本当に多い。

西田 全選手にスポットライトが当たりますよね。僕らはいちいちアピールしないから、漫画に助けられてます。

山内 そうそう、普通ならフォーカスしないところまで丁寧に描かれているから、僕らからするとそこがエモい。

大塚 キャラと自分を重ねがち(笑)。

佐久間 では、『ハイキュー!!』のキャラをチームに入れるとしたら、誰?

山内 みんな魅力的だからなぁ。全員とプレーしたいのが本音だけど…。

西田 俺、影山(飛雄)とは合わん! ずっとケンカしてると思うわ〜。

佐久間 漫画と同じじゃないですか。

西田 (笑)。真面目に答えると、田中っすね。周りを巻き込んで盛り上げるのって全員ができるわけじゃなく、稀有(けう)な才能。ひとりいるだけで選手はもちろん会場との一体感も生まれやすい。

佐久間 スキルやセンス以外に持って生まれた明るさも大事なんですね。チームや代表内だと、誰にあたります?

西田 自分で言うのもアレですけど、日本代表でいえば高橋健太郎選手と僕っす!(笑)

佐久間 芸人で言うと、平成ノブシコブシの吉村崇くんだ! 彼がいてくれると、現場がガッと盛り上がる。

佐久間Pのマイベストシーン

僕らのハイキュー!!物語 佐久間宣行のマイベストシーン
佐久間宣行

佐久間宣行

仕事で追い込まれたときに何度も思い出したセリフです
14巻118話。「普段は控えで他選手ほどバレーに夢中になれない縁下選手のギアが一気に入るシーン。バスケ部だった僕の中学時代と、少しカブります」


山内晶大選手のマイベストシーン

僕らのハイキュー!!物語 山内晶大選手のマイベストシーン
山内晶大選手

山内晶大選手

ヘコんだときに前を向かせてくれる言葉
30巻263話。「相手に狙われ、スパイクは止められ…何もかもうまくいかない田中が、自分で自分を奮起させるシーン」

西田有志選手のマイベストシーン

僕らのハイキュー!!物語 西田有志選手のマイベストシーン
西田有志選手

西田有志選手

「もう負けたくない」という気持ちが蘇(よみがえ)ります
8巻69話。「県予選3回戦で烏野高校が敗戦後、みんなで飯を食うシーン。チームの結束が一段と強まった瞬間でもある」


大塚達宣選手のマイベストシーン

僕らのハイキュー!!物語 大塚達宣選手のマイベストシーン
大塚達宣選手

大塚達宣選手

全員納得(!?)のバレー選手共感ポイント
19巻163話。クールなツッキー(月島蛍)が相手チームのスパイクを止め、心の奥にあったバレー愛に気づいた瞬間はシビれました!

 

バレーチーム同様、
バラエティもチームスポーツ!?

西田 佐久間さんは監督的な立場だと思うんですけど、チームをつくるときに意識されていることはありますか?

佐久間 出演者(芸人)について話すと、芸人ごとに僕と仕事したときにしか見せない才能や魅力を引き出そう。それらの武器を輝かせる番組や企画はどこか? を考え、フォーメーションのようなものを編成します。僕と関わったことで、その後の仕事でプラスになったり、評価されるきっかけになるといいな、という気持ちが根底にありますね。

山内 なるほど〜。僕も3年前、人生で初めてキャプテンになったんです。発言で引っ張るタイプではないので、戸惑いも多かったけど、各選手の経験値もキャプテンシーも高いので、それをフォローしたりつなげるのが僕の在り方だな、と思うようになりました。

西田大塚 みんなの意見を聞き、全員を同じ目標に向かわせてくれます。

佐久間 いいチームですね。“人をよく見る、人をつなぐ”という観点でも『ハイキュー!!』は学びが多いですよね。

西田 ヒット作を手がける佐久間さんに質問で、バレーをより多くの方に楽しんでもらうために、僕ら選手はどうあるべきでしょうか?

佐久間 バレーボールの経験がないので僕の仕事に置き換えて伝えると、『ゴッドタン』という番組が終わらないよう“芸人マジ歌選手権”を立ち上げました。今ではさいたまスーパーアリーナで公演できる規模感へと成長しましたが、なぜここまで支持を集めたかと言うと、芸人やスタッフがこの空間をとにかく大事にしていて、本気なんだと伝わることが一番大事なんだな、と。スポーツも同じかもしれません。

西田大塚 …!!

佐久間 もちろん、ずっと上向きなわけではないから、自分を見失いそうになることも。そんなときは一番初めに作った企画書を読み返す。「なんでこの番組作りたいと思ったんだっけ?」「俺、この芸人さんのここが好きだった」と、まっさらな気持ちに立ち戻れるので。

山内 モチベーション維持には、未来よりも初心に返ることが大事、だと。

西田 なるほど。「パナソニック パンサーズ」しかり、Vリーグ全体がさらに盛り上がるよう、一人ひとりが現状を把握して発展していけたらいいですね。

大塚 若手ですが、何で貢献できるかを考えて、行動に移したいです。

佐久間 本音でまっすぐ向き合うお三方の姿に、僕もファンになりました(笑)。『ハイキュー!!』の漫画・アニメファンも、3人を、そしてバレーを好きになるきっかけがまたひとつ増えるんじゃないかなと思いました。

山内 ありがとうございます。リーグで優勝し、オリンピックでメダルを取って、応援してくださる方にいい報告と恩返しができるよう、精進します。

※座談会は原作漫画全巻の内容をもとにしています。
©古舘春一/集英社

 


『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

©2024「ハイキュー!!」製作委員会 ©古舘春一/集英社

2012年2月から『週刊少年ジャンプ』で連載開始し、2020年まで続いた、バレーボールに懸ける高校生たちの青春を描いた『ハイキュー!!』が遂に映画化。劇場版で描かれるのは原作の中でも人気の高いストーリーのひとつ、烏野高校vs.音駒高校、通称“ゴミ捨て場の決戦”。2024年2月16日(金)公開。

 

Photos:Yuhki Yamamoto Composition & Text:Yukino Hirosawa

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