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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
藤原稜斗さん
MAZDA RX-7 TYPE RZ(2000)
24年前に買った新車は父から子へ。
ロマンを持って受け継がれる!
このRX-7は僕が生まれる1年前に父が新車で買ったもの。購入からメンテナンスを欠かすことなく、我が家でずっと大切にされてきました。だから幼少時代の古い記憶の中にも、ひとつ歳上のこのクルマがあって、僕にとってはお兄ちゃんのような存在です。その当時の僕を父が連れ出す場所といえば、モーターショーやオートサロン、サーキット、マツダミュージアムなど、クルマにまつわるスポットばかり(笑)。行く先々でマツダの乗り手を大切にする姿勢や、物作りへのこだわりを聞かされていて。そんな特定のメーカーへの愛がすぎる教育が功を奏したのか、常にマツダのミニカーを持ち歩く子供でした。そうして根っからのマツダ好きとして大人になった今、今度は僕がRX-7を運転するように。還暦を迎えて、クルマに乗る機会の減った父から僕が受け継ぐことになりました。自分のお金で買ったわけではないけれど、こんなにロマンのある贈り物があるなんて!
機能を追求して生まれた曲線美は、
20年以上経った今も色あせない!
「父のこだわりで外装には一切手を加えておらず、発売当初のままフルノーマルのRX-7。20年以上も前に発売されたクルマなのに、現行のスポーツカーにも全く劣らない魅力があると思っています。空気抵抗を減らすために生まれた曲線のデザインは、どの角度から見ても惚れ惚れする美しさ。このフォルムを“かっこいい!”と思える感性は、子供のころから現在にいたるまで変わっていません」(藤原さん)
「一番の特徴は、パカッと開くリトラクタブルのヘッドライト。今は作ることができなくなってしまったからこそ、こういうトランスフォーム要素にはぐっときちゃうんですよね」(藤原さん)
「サイドビューも気に入っていて、フロントから控えめなリアウイングへのラインがたまりません。車体色も白だからどこか上品で、都会の街にもすんなりなじんでくれるのもいい!」(藤原さん)
「マツダのロゴが入ったBBSホイールは、タイプRZだけの特別な仕様! この鈍く重厚な光沢が、白い車体にばっちり映えるんですよね」(藤原さん)
気分を盛り上げるインテリアは、
スペシャルなタイプRZだからこそ!
「特別仕様車のタイプRZは、その性能を引き出すためにシートやインテリアにもスペシャルなポイントが多くあります。標準装備の赤いレカロシートはレース仕様で、コーナリングのホールド感も抜群。インパネのまわりは全て運転する人の目線に向いていて、視認性が高く、そのデザインは運転席というよりコックピット!」(藤原さん)
「最近のクルマはデジタルのメーターがほとんどだけど、このRX-7はシンプルな針。必要なインフォメーションのみを分かりやすく表示しています。必要最低限なレーシーな雰囲気が最高です!」(藤原さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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