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Tom Rawlands from The Chemical Brothers
トム・ローランズさん(写真右)/ケミカル・ブラザーズ
ミュージシャン・DJ
マンチェスター大学で知り合ったエド・シモンズ(写真左)とともに1989年から活動をスタート。圧倒的なビートセンスとトラックメイクで今やダンスミュージック界の世界的な大スターに。グラミー賞の受賞歴も多数で、ライブにも精力的に行っている。
音楽がくれるフィーリング。
いつだってそれを追いかけてきた
『日本のファンは、僕らのサウンドを真剣にケアして小さなリファレンスにも気づいてくれる。夏の公演が多いけど、好きな冬に行けるのが待ち遠しいよ』
30年以上、一線で活躍し続けるトムにとって、最新アルバム『For That Beautiful Feeling』は今もかわらない湧きあがるフィーリングを追求したものだ。
『レコーディングに入り、ゼロから何かを創り出した時に感じる気持ち。その気持ちがマジックだね、高揚感と達成感。レコーディングは失敗の繰り返しだけど、そのフィーリングをいつも追いかけているんだ。5年振りの来日だけど、日本にはかなり影響受けた。僕らの音づくりは、演奏される環境をイメージして築いていくのだけど、300人ぐらいしか入らないマニアックなクラブも日常の喧騒から離れて、巡礼者のようにそこを訪れるフジロックも皆と一つになる瞬間を感じられる。
The Private Psychedelic Reelは日本で見つけたビートルズのブートレッグから影響を受けて製作したし、日本からインスピレーションを沢山もらった。当時の僕が30年前を振り返ってビートルズに影響を受けたり、今世代の人が90年代にリリースした僕らのサウンドを気に入ったり、今もミュージックを通して感じているコト、怒り、不満や喜びをぶちまけているのは変わってないよ。それで人と繋がるそのケミストリーに人は魅了されるんだと思う』
デビュー当時を振り返りながら、大学生の子供がいるトムからのメッセージ。
『今は複雑な時代だと思うよ。僕らの時代はひかれたレールがあったけどもう存在しないからね。将来への不安も募るのは当然だ。イギリスでも日本でも今の世代はそう感じて当たり前だと思うよ。自分がコントロールできるコトを考えたほうが良いよ。世の中自分の力だけではどうにもならないことが多いから、自分の好きな事、好奇心の向くままにそれを追求して、喜びを感じて欲しい。人生にとってラックは大切だけど、でもやりたいことをやらないとそういう機会にも恵まれないからね』
『The Chemical Brothers For that beautiful feeling tour 2024』
昨年、4年ぶりにリリースした最新アルバム『For That Beautiful Feeling』を引っ提げ、5年ぶりの来日公演が決定! 2月1日(木)より東京ガーデンシアターにて行われる3日間にわたるスペシャルな音楽の空間にダイブしよう!
The Chemical Brothers
For that beautiful feeling tour 2024 LIVE IN TOKYO
(smash-jpn.com)
Interview & Text:Tatsuo Hino
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